
「モテキ」とは、「モテ期」のことで、
人生のおいて突然、異性にモテる時期。
いまこうして私のブログ「一日の王」を開き、
人生に疲れたような表情で、
「モテキ? 私とは関係な~い」
と呟いたあなた、
そう、あなたのことです。
そういうあなたにも、きっと過去に「モテキ」はあったハズ。
忘れているのだ、
あまりにも世間の荒波にもまれ過ぎたために……
あまりにも辛いことが多すぎたために……
思い出してほしい。
多くの異性に告白されたあの頃を……
異性にモテまくった奇跡のシーズンを……
最近、映画館に行くたびに、この『モテキ』の予告編を見ていた。
最初は、「なんじゃこりゃ」と思ったが、
なにしろ女優陣がスゴイ。
長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子。

私の好きな女優ばかりだったし、
予告編もかなり面白そうだったので、見たいと思った。
公開初日の今日(9月23日)は仕事だったが、
会社帰りに映画館に駆けつけた。
31歳の藤本幸世(森山未來)は、金なし夢なし彼女なし。
派遣会社を卒業し、ニュースサイトのライター職として新しい生活を踏み出そうとしているが、結局のところ新しい出会いもないまま。
だがある日突然、“モテキ”が訪れた。
キュートな雑誌編集者・みゆき(長澤まさみ)、

清楚で素朴な年上OLるみ子(麻生久美子)、

ガールズバーの美人店員・愛(仲里依紗)、

美貌のSキャラ先輩社員・素子(真木よう子)、

というまったくタイプの異なる4人の美女の間で揺れ動く幸世。
「こんなの初めてだ……今まで出会った女の子と全然違う。冷静になれっ、期待しちゃダメだぁ……」
モテキの波を越えて、幸世は本当の恋愛(含むセックス)にたどりつくことができるのか……。
(ストーリーはパンフレット等より引用し構成)
原作は、『イブニング』で2008~2010年に連載された久保ミツロウの人気コミック。
昨年(2010年)TVドラマ化され、(リアルタイムでは観ていないが総集編で観た)
深夜枠ながらも激しく話題になり、ギャラクシー賞を受賞。
「モテキ」という言葉は、昨年の流行語大賞の候補にもなった。
TVドラマされたときの女優陣は、
野波麻帆、満島ひかり、松本莉緒、菊地凛子で、

こちらもスゴイのだが、
映画ではよりパワーアップされている気がした。
今回の映画化は、TVドラマの内容とは違い、
原作者自身が完全映画オリジナルストーリーとして書き下ろしている。
私的には、かなり面白いと思った。
笑えるシーンが多かったし、音楽の使い方も抜群だった。
長澤まさみ、麻生久美子、仲里依紗、真木よう子の4人と、
それぞれ同じくらい交際するのかと思っていたが、
交際度数を割合で算出してみると、
長澤まさみ7割、
麻生久美子2割、
仲里依紗1割、
真木よう子とは恋愛関係なし、
という具合に、4人平等ではなかった。
森山未来と長澤まさみの恋愛ドラマと言ってもおかしくないほど、この2人の場面が多かった。
森山未来と長澤まさみといえば『世界の中心で、愛をさけぶ』(2004年)を思い出すが、
あれからもう7年も経っているのかと、その方でも感慨深かった。
演技でいえば、やはり森山未来は上手いと思った。
恋愛偏差値の低いさえない男を実に巧みに演じていた。
踊ったり歌ったりと、大忙しなのだが、
そのハジケぶりが凄く良かった。

長澤まさみは、清純派女優の看板をかなぐり捨てて、かなり際どいシーンを多々演じている。
覚悟を決めて臨んだという感じで、見ている方は驚きの連続だった。
彼女がこれから飛躍していくターニングポイントになる作品と言えるかもしれない。

麻生久美子も恋愛体質女という感じのウザめのOLを好演していた。
「そこまでやっちゃう?」というくらい頑張っていた。
彼女のファンから抗議がくるのではないかと心配させられるほど……

仲里依紗は、出番は少ないが、印象深い演技をしていた。
ワケありのハデかわ女の役なのだが、
役に成りきっていたし、実に魅力的だった。

真木よう子は、職場のSキャラ先輩女の役で、
恋愛指南のようなことはするが、森山未来との恋愛的からみはなかった。
それがちょっと残念だったし、もったいないと思った。

その他では、リリー・フランキーが抜群に良かった。
第51回ブルーリボン賞・新人賞を最高齢(45歳)で受賞した『ぐるりのこと。』(2008年)も良かったが、今回の作品でも実に巧みに「ちょいワルおやじ」を演じていた。
これからも大いに映画に出演してもらいたいと思う。

森山未来が踊り出すシーンに、Perfumeが出てきた時にはビックリした。
かなり長い時間、歌い、踊っていた。
Perfumeファンは必見。
映画館に駆けつけるべし。

モテキ以前の前半部分が特に秀逸で、
モテキに突入すると、ややパワーダウンするのだが、
ラストに盛り上がり、エンドーロールでまたまた魅せる。
遊びゴゴロたっぷりの秀作であった。
……つらつら考えてみるに、
私にモテキはあったかというと、
まったくなかった。
モテキが何度も訪れるという人もいるのに、
まったく人生は不公平だ。
そのことを配偶者に話すと、
「これまでモテキがなかったのなら、これからあるんじゃない?」
とのたまう。
どこまでもポジティブな人だ。
〈ああそうか、モテキはこれからくるんだ〉(んなわけない)
と思い直した私は、
これから先も明るく歩んでいく決心をしたのだった。
※今日より3日連続更新予定。(ほんまかいな)