
これまで天山には、
今出川ふるさと公園、小城駅、厳木駅、自宅(中多久駅経由)からなど、
いろんな場所(麓)から登っている。
今度はどこから登ろうかと考えていたとき、
〈海抜0mから登ってみようか……〉
と、漠然と思った。(オイオイ)
さっそく地図を広げ、検討。
だが、海からは、天山は遥かに遠い。
唐津湾から登るにしろ、
有明海から登るにしろ、
クラクラするくらい遠い。(笑)
厳木駅から登ったときは山頂まで5時間ほどかかったが、
海からとなると、いったい何時間かかるのだろう?
有明海からは、小城まではほとんど市街地を通るため、やや面白味に欠ける。
唐津湾からだと、山歩きをしながら行けるようなので、こちらがちょっと魅力的。
ということで、唐津湾から歩くことに決定。
地図を見ながら、おおよそのルートを決める。
浜玉駅近くの海岸から歩き出し、国道323号線から県道306号線へ。
県道276号線へ出て、林道天川大屋敷線へ。
その後、林道荒川~天川線で、天川の集落へ。
天川登山口を経て、天山山頂へ。
下山路は、岸川ルートを通って、中多久駅(ここでGPS軌跡はOFF)を経て、自宅まで。

夜明け前に浜崎駅近くの海岸へ。

美しい浜辺。

海水に登山靴を浸す。
「SEA TO SUMMIT」の儀式。

5:11
海より出発。

5:32
国道323号線に出る。右折。

5:50
右折し、県道306号線へ。

この辺りから、傾斜がきつくなってくる。

6:14
歩き始めてから約1時間。
自動販売機とベンチがあったので、ここでサンドイッチを食べる。

6:35
平原小学校を通過。

家々が少なくなり、山に入って行く。


7:00
県道306号線での最後の自動販売機。
ザックに水4リットルを入れているが、ここで水1リットルを購入。

振り返ると、唐津湾の海が見えた。

コオニユリや、

ヘクソカズラや、

ネムノキの花を見ながら、登っていく。

今日は気温が35度にまで上昇するとか。
これからは暑さとの闘いになる。

急勾配の道を抜けると、

「とりす高原」へ出た。
椿山溜池の向こうに椿山(759.8m)が見える。
美しい!

この周辺は、いろんな花が咲いている。
ヤマアジサイは群生していた。

テリハアカショウマにくっついた蝉の抜け殻。

平原小学校・鳥栖分校を通過。

8:31
県道276号線に出合い、ここを左折。

8:35
ここから右折し、林道天川大屋敷線へ。

地図を見ると、この道が近道のようなので、こちらを選択。

最初は、花など見ながらルンルン気分で歩いていたが、




道は途中で終わっていた。

ここから先は、わずかに踏み跡があるが、道なき道。

途中、どうもおかしいな~と思い、GPSを確認。
間違った方向へ進んでいた。
後戻りして、正しい方角に修正。
嶽川と書いている近くで、GPS軌跡が変な方向へ行っているのが、その箇所。

9:37
なんとか林道荒川~天川線に出る。
ホッ。

味気ない林道のようであるが、道の両側にはいろんな花が咲いていた。
ハンカイソウも咲いていて嬉しかった。

10:11
通石山の登山口を通過。

天川へは3.5km、
天山へは8kmとある。
まだまだ先は長い。

10:26
道の向こうに、初めて天山が見えた。
海から5時間15分後に見えた天山に感動する。

しばらく歩くと、右側に、天山が姿を現した。

疲れてはいたが、足取りも軽やかになる。

10:57
県道37号線に出合う。
ここを右折。

11:08
ここから左折。


久しぶりの自動販売機。(笑)
ここでオレンジジュースを飲み、
水500mlを購入。
ここから続く過酷な急登に備える。

12:06
天山ダム分岐通過。

12:24
上宮駐車場分岐通過。
暑い!
だが、もうすぐだ。

12:29
天川登山口に到着。
山頂まで、もうすぐ。

12:55
天山山頂に到着。
唐津湾からここまで7時間44分。
8時間弱で到着できて、ちょっと驚き。
実はもっと時間がかかると思っていたから……
それにしても、キツかった~(笑)
と言うより、暑かった~(笑)
でも、これまで天山の山頂にたどりついて、これほど感動したこともない。
天山の足の爪先から頭のテッペンまで、すべてを存分に味わった。

歩いてきた方角を眺める。
嬉しさがこみ上げてくる。

山頂からの眺めを楽しみながら休憩していたら、
「もしかしたらタクさんですか?」
と山頂にいた男性が話しかけてきた。
私のブログ「一日の王」の愛読者とのことで、
最近、からつ労山に入会されたとのこと。
「今日はどこから歩いて来られたのですか?」
と訊かれたので、
「唐津湾から歩いてきました」
と答えると、仰天されていた。
ルートなどを質問されたので、地図を見せながら説明する。
今日は初めて天山に登ったとのことで、
「天山は素晴らしい山ですね」
と感激されていた。
天山ファンがまたひとり誕生して、私としても嬉しい限りだ。

13:19
山頂を出発。
もうちょっとゆっくりして山野草など楽しみたかったが、
今日は夕方から、娘や孫が集合して、私のある祝い事をしてくれるとのこと。
自宅まで歩いて帰ることにしているので、早めに下山開始。
13:28
あめ山分岐通過。
13:41
第二林道を横切る。
13:58
第一林道を横切る。




岸川ルートの美しい道を下っていたら、左の沢の方から人の声がしてきた。
岸川ルートを利用する登山者は少ないので、今日も誰にも会わないだろうと思っていたので、ちょっと驚いた。

14:12
〈沢登りをしている人がいるんだ~〉
と思いながら、横目でチラ見しつつ通り過ぎようとすると、
「タクさんじゃないですか~」
と、聞き慣れた声。
そこにはなんと平六さんが……
佐賀労山の仲間6人で沢登りに来ているとのこと。
おっ、yukorinさんの姿も見える。(写真右下の白いヘルメット)
「暑いでしょう? こちらは寒いくらいですよ~」
と、平六さん。
ここまで約9時間歩いてきているので、水の中に裸で飛び込みたいくらいだったのだが、
yukorinさんがおられるので自重した。(笑)

名残を惜しみつつ、先を急いだ。

14:28
登山道が終わり、林道に出る。
急ぎ足で駆け下る。
岸川の集落までもう少し。


15:31
岸川まんじゅうの店に到着。

ここでアイスクリームを買って食べる。
登山した後の(まだ終わってないけど)アイスって、なぜこんなにも美味しいんだろう。

16:00
今出川ふるさと公園駐車場の前を通過。
16:29
中多久駅に到着。
約11時間の旅が終わった。
(この後、自宅まで歩いて帰った)
海抜0mからの登頂、やる前はちょっと不安だったけど、
やって良かったと思った。
「天山だって、海抜0mから登れるんだ」
ということを証明できたし、歩いていてとても楽しかったし、面白かった。
飲んだ水、約5.5リットル。
(最初にザックに入れていた水4リットル、自販機で買った水1.5リットル)

かつて行った徒歩日本縦断の旅で学んだこと……
それは、とってもシンプルなことだけど、
《歩き続けていれば、いつかは着く》
ということ。
歩みが遅くなったり、
途中で立ち止まったりすることもあるけれど、
歩くのを止めない限り、いつかはきっと着く。
歩き旅の真髄は、そこにあると思う。
その思いを胸に、また次なる旅を計画しよう。