以下の内容はhttps://taku6100.hatenablog.com/entry/2008/11/09/234256より取得しました。


黒岳 ……ひとつとなりの山で静かな秋を楽しむ……




男池から出発し、かくし水、ソババッケを経て、風穴に至る。
ここから見る黒岳はもはや紅葉を終え、冬支度を始めていた……

……な~んちゃって!
済みません、ここは「くじゅう」ではありません。
武雄市伊万里市の境にある「黒岳」です。
佐賀県にも「黒岳」があるのです。
標高368m。
黒髪山系のすぐとなり。
山と溪谷社から出ている『新・分県登山ガイド40 佐賀県の山』にも掲載されていない地味ぃ~な里山です。
ただ、旧版の『分県ガイド』や、佐賀新聞社から出ている『SAGAの山あるき。』(佐賀勤労者山岳会編)には紹介されているので、県内では少しは知られた山だと思うが、新日本百名山(岩崎元郎氏選)にも選ばれて脚光を浴びる黒髪山を擁する黒髪山系の華やかさに比べれば、無名に近い山と言っていいだろう。

先日、書店に寄った時、『ひとつとなりの山』池内紀光文社新書)という本を手に取った。
なによりもその本のタイトルが気に入った。

ひとつとなりがいい。
人気のある山、よく知られた山のひとつとなり。
日本百名山』などに入っていないお山。

人があまり訪れない。
週日だと、めったにこない。
だから山も山道も静かである。

頭上の空までも、ひとり占めできる……
人気の山の傍らの、静かな山。
標高が高くなくてもいい。
ノロノロ登山でかまわない。
頂上ばかりを目指さない。
贅沢な「ひとり登山」の愉しみ。


山好きで知られる池内紀氏の「山の味わい方」。
走り読みして、私もそんな山歩きをしたいと思った。

今日(9日)は佐世保の実家に用事があった。
通り道に山はないかと地図を見ていたら、黒髪山系のとなりに「黒岳」を見つけた。
ほとんど話題にもならない山なので、静かな山歩きが楽しめそうだ。

黒髪山系の東側を走る「県道伊万里山内線」は、私の好きな道である。
車で走っても、車窓から見える風景にいつもウットリする。
道の両側には、日本の原風景と言ってもいいような美しい田園風景が広がっている。
この「県道伊万里山内線」の赤田バス停から伊万里方面へ300mほど進んだ所に、九州自然歩道の標識がある。


8:32
この傍に車を駐めるスペースがあるので、そこに車を駐め、ストレッチをして歩き出す。
早朝は雨が降っていた。
今は、曇ってはいるが、雨は降っていない。
この道は、黒髪山の方から続いている九州自然歩道の線上にある。
九州自然歩道は、黒岳を越えて後、桃川から眉山八幡岳・船山(女山)を経て、岸川ルートで天山に抜ける。


道端にホトケノザが咲いているのを見つける。
ホトケノザは、畑や道端に普通に生育する一年生草本
春の花だが、図鑑には秋にも花を咲かせる、とある。
秋に咲くホトケノザは、春に咲く花に比べて少し色が薄いようである。


8:35
黒岳が見えてきた。
すぐ近くにあるように見えるが、歩くとけっこう時間がかかるのである。


ツワブキの花を楽しみながらゆっくり歩く。


8:45
分岐に出くわす。
ここを直進する。
道標はないので、注意が必要である。


8:47
再び分岐がある。
ここは右に進む。
右奥に、九州自然歩道の道標がある。


九州自然歩道の道標に従って進む。




この時期、花は少ないが、ツワブキと、このヤマハッカだけは、群れ咲いていた。


9:01
鉄塔が立つ分岐を通過。
鉄塔の左を巻くように進む。
植林帯は、林業の方たちが利用する道が交差しているので、間違えやすい。
赤テープを確認しながら慎重に歩く。

9:20
前方に自然にできた石門が現れる。
人ひとりが屈んでやっと通れるほどの小さい穴である。
ここを抜けると黒岳山頂である。


黒岳山頂は二つのピークに分かれている。
分岐からまず右側に行く。
ガイド本『SAGAの山あるき。』に、左のピークは展望がまったくなく、右のピークは展望が素晴らしいと書いてあったからだ。

右のピークには、保食稲荷大明神の祠と、いくつかのベンチがある。


で、展望はというと、黒髪山系が見渡せるのだ。
ただ、周囲の樹木が育っているので、かなり見にくくなっている。
抜群の展望とは言い難い。


左のピークにも行ってみる。
こちらには、三角点と、昔の陸軍省の石柱がある。


樹木に囲まれており、展望はない……と思ったのだが、ピークの先の岩の向こうが少し開けているのが見えた。
岩を乗り越えて行ってみた。


するとどうだ。
右のピークよりも展望が良いのだ。
青螺山から黒髪山に連なる山並みが、はっきり見えた。


右に目を転じると、伊万里湾が見えた。
伊万里湾方面から見ると、黒岳の山頂部がコブのように突きだして目立ち、江戸時代から焼き物の貿易港として栄えた伊万里湾に入港する船の目印になっていたという。
伊万里湾から黒岳まではかなり遠いので、「本当かな?」と思っていたが、こうして黒岳山頂から伊万里湾が見えたことで、そのことが実感として納得できた。


9:45
下山開始。

10:20
山里まで下りてくる。
黒髪山系を見ながら下りてくるので、気分はすこぶる良好。


青螺山は、東側からみてもカッコイイ!
黒髪山系の主は、やはり青螺山という気がする。


10:30
車に戻ってくる。
ちょうど2時間ほど山にいたことになる。
誰にも会わなかったし、静かな山歩きが楽しめた。
今日は、今にも泣き出しそうな天気だったので、山の中も暗かった。
今度は、晴天の日に歩いてみたいと思った。

この後、佐世保の実家に行き、用を済ませた。
15:30
帰路、黒髪山の乳待坊に立ち寄る。
乳待坊の展望台から黒岳を見たかったからだ。


雄岩・雌岩周辺の紅葉も期待していたが、まだまだという感じだった。
そのかわりと言っては何だが、見事なツワブキの群落を見ることができた。




乳待坊展望台周辺に、ヤマラッキョウがたくさん咲いていたので驚いた。
黒髪山系の稜線上でしか見ることができないと思っていたので、ビックリ!
土壌の栄養が良いのか、ここのヤマラッキョウは花が大きかった。


最後に、展望台に登り、黒岳を見た。
小さいながらも、魅力的な山だと思った。
黒岳の向こうに、八幡岳と船山(女山)が見えた。
私はこれまで、桃川から眉山を経て、八幡岳、船山(女山)、天山と歩いているので、九州自然歩道をいつか線で繋ぎたいなと思った。



以上の内容はhttps://taku6100.hatenablog.com/entry/2008/11/09/234256より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14