
この時期、九重の大船山や三俣山や星生山などが紅葉の見頃らしい。
いろんな登山者のHPやブログを見ているが、今は誰もが九重へ向かっている。
確かに九重の色鮮やかな紅葉は魅力がある。
だが、私は近くの山で紅葉を楽しみたい……と思う。
誰もが県外の山に行っているので、地元の山は静かだ。
一人静かに秋の山を味わいたい。
今日は平日で、天気も曇りなので、登山者も少ないだろう。
という訳で、私は多良岳に登ることにした。
自宅から黒木郷まで車で約50分。
多良山系には、1時間もかからずに行けるのが魅力だ。
今日は、秋の植物を観察しながらゆっくり登り、座禅岩で展望を楽しむことにしよう。
黒木~八丁林道登山口~西野越~金泉寺~国見岳~多良権現~座禅岩~六体地蔵~金泉寺~西野越~八丁林道登山口~黒木
が、私の考えたルート。
黒木から登り始める。
夏に来たときに土砂崩れで通行止めになっていた場所は、きれいに修復工事がなされていた。

八丁林道を歩きながら、周囲を見ると、紅葉(黄葉)した木々が秋を感じさせてくれる。

登山道の両側には、アキチョウジが群生している。

たまにヒメジソも見かける。

八丁谷は、ほとんど展望がないが、上を見上げると、色鮮やかな木の葉が……。

下を見ると、ジンジソウが……。
よく見ると、あっちにも、こっちにも……。
井原山では、やっと1株だけ見つけただけだったのに、この登山道には何十株ものジンジソウが咲いている。
まるで「ジンジソウの小道」だ。
道の真ん中に生えているものもあり、踏みつけないように注意して歩く。
それにしても、こんなにもジンジソウが咲いているとは驚きだ。


西野越、金泉寺を経て、多良権現をめざす。
途中の分岐で、左の国見岳に寄り道をする。
標識もないピークなので、普段はあまりこちらへは来ないのだが、今日は国見岳に寄って正解だった。
ここからの展望が素晴らしいのだ。
色づいた山並みが美しい!


このあと多良権現に行く。
展望はなく、紅葉を見ることはできない。
だが、僅かな隙間から、雲仙岳と潮受け堤防が見えた。

前岳の方へ向かい、しばらくすると座禅岩が見えてきた。

尾根道も秋の彩り。

座禅岩からの展望は抜群だった。
今年は台風の被害も少なく、葉落ちした樹木が少ないせいか、紅葉(黄葉)も美しい!

六体地蔵へ下りて、金泉寺へ戻る。
ここで、昼食。
味噌ラーメンを作って食べる。
冷えた体に、熱く濃いスープがウマイ!
登山中も誰にも会わなかったし、金泉寺にも誰もいない。
多良岳を一人占めしたような贅沢な気分。
座禅岩からの展望を思い出しながらの食後のコーヒーは、格別の味だった。

黒木に戻って、いつもの場所で、経ヶ岳を眺める。
春には満開だった桜の木も、今は、葉さえ残り少なくなっている。
今年も残りあと2ヵ月。
冬も近づいている……。