黎明期から第一人者としてインターネットの発展に関わってきた方だからこそ語れることがちりばめられ、技術史としてはもちろんのこと、文化や社会との深いつながりが理解できます。高校の情報Ⅰで課題図書にしてもいいぐらいだと思います。
ARPANET、TCP/IP、UNIXなど、インターネット誕生の鍵となった技術の歴史とその裏話は、とても興味深く読みました。 この辺りは読む前に簡単な事前知識があった方がより楽しめるかもしれません。
インターネットが仕事、医療、安全保障に至るまで影響を及ぼしている現状やデジタル庁発足の経緯を踏まえた、「誰も置いてきぼりにしない日本」という視点からの提言なども示唆に富んでいます。
そして、プライバシー保護、サイバーセキュリティ、国際協調の必要性といった、現代のグローバル社会が抱える課題に対する提言も展開されています。
インターネットという視点から現代社会を読み解き、未来のあるべき姿を考えるためにおすすめの1冊です。