今回の総選挙で、自民党は石破内閣閣僚だった
伊東良孝前沖縄北方担当相を北海道ブロック6位(前回3位)、
阿部俊子前文部科学相を中国ブロック20位(前回1位)、
村上誠一郎前総務相を四国ブロック10位(前回1位)にした。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/464870?rct=politics

ここまで露骨なイジメを目の当たりにすると、「高市早苗政権の誕生は、自民党内保守既得権者のクーデターだった」との見方は腑に落ちる。だから裏金議員、統一協会ズブズブ議員が大量に優遇・公認されているのだな。


裏金にも統一協会にも無縁な稀な自民党議員の村上誠一郎元総務相が、毎日新聞のインタビューに答えた。題して《村上誠一郎前総務相に聞く「永田町の今」 民主主義の危機に直面 「国民政党」の右傾化危惧》
リードは「『歴史は繰り返す』。村上誠一郎前総務相(73)が強く警鐘を鳴らしている。日本と世界は今、100年前と同じ「民主主義の危機」に直面しているというのだ。」
読んでいてとても新鮮な感じがするのは、彼がいわば「真正保守」で、自民党が金まみれの極右集団と化したからか。発言を紹介しよう。
自民党が選挙で負け続けていることについて
「確かに衆参で負けました。しかし、国民の皆さんからすれば、政治とカネ、派閥の裏金問題とか、旧統一教会との関係、党青年局の不祥事といった問題にきちっとけりをつけるべきだということではなかったのですか。問題を起した人たちが反省もなく『石破の責任だ。辞めろ』となってしまった。それは筋が通らないと思います」
「もともと自民党は中道右派で、幅広い考え方を内包する国民政党でした。時に右に傾いたり戻ったりする『振り子の原理』が働いていた。それが利かなくなってからも公明党がブレーキ役を果たしてくれた。いなくなったのは本当に残念。今後ますます自民党が右傾化するのではと危惧しています」
村上氏なら立場を超えてきちんとかみ合った議論ができるだろう。赤木雅子さんを支援するのは、確固たる善悪のけじめがあるのだろう。懐の深さは軸がしっかりしているからだと思われる。
村上氏は、今が100年前に似て、混乱に見舞われていて「歴史は繰り返す」と警鐘を鳴らす。
「だからこそ、隣国との『有事』については発言を慎重にした方がよく、むしろ米中を激突させないようにする外交努力が必要です。日本には世界の平和を守る歴史的使命があると思います」
2024年に日本被団協がノーベル平和賞を受賞したことについては—
「80年前に同胞がひどい被害を受けて以来、被爆者の方々はケロイドの痛みに耐えて被爆体験を語り継ぎ、核兵器の非人道性と核廃絶の必要性を世界に訴え続けてきました。首相官邸の幹部が『核武装すべきだ』という考えを漏らしたり、責任ある立場の政治家が核の議論で『あらゆる選択肢を排除しない』と公言したりするなんて言語道断。悲しくなりました」
いきり立って糾弾するより、「悲しくなりました」がいいね。
彼は「戦争こそが一番の環境破壊」と考えているという。
「世界にはクリーンな水を飲めない人たちが大勢います。世界の軍事費200兆円のうち1%を水問題に回すだけで、全員に衛生的な水を届けられる。人道問題の解決は平和構築にも役立つのではないでしょうか」
経済政策―高市政権の「責任ある積極財政」については。
「責任ある、というのは単なる形容詞で、具体的内容がまだ分からないという指摘があります」
財政支出拡大が更なる財政悪化をもたらすことを見越し、マーケットでは円売りが加速している。
「このまま円安が進んで、もし1ドルが200円になったら物価高を抑えられなくなる」と村上さんは心配する。「財政規律」に村上さんが繰り返し言及するのはなぜか。
「借金をかぶる次の世代のことを考えるからです。財政規律は究極的には民主主義と同様、政治が一番に考えるべきメインの仕事だからです」
愛媛で前人未到の当選回数を誇る村上氏も73歳。前回は小選挙区を若手に譲り、比例単独で13回目の当選を果たした。今後どうするのかと問われ、村上氏はこう答えた。
「私は初当選以来40年間、一度も自民党の外に出たことがありません。『ミスター自民党』だと自負しています。体力と気力が続く限り、永田町でできることがある時は国民のために全力を尽くしたい」
今回の総選挙では四国ブロック10位だから、当選はほぼないだろう。「ミスター自民党」も消えて、この党はどこへ行くのか。
