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北朝鮮の偽札は米国製?1

takase222008-11-18

田母神前空幕長の日本近現代史に関する論文が、いま問題になっている。
論文そのものを読んではいないが、新聞に報じられたところによると、徹底した謀略・陰謀論でできている。
蒋介石の国民党には共産党が多数入り込んでおり、国民党はコミンテルンに動かされて日本軍へのテロ行為を繰り返した。1928年の張作霖爆殺事件は、実はコミンテルンの仕業で、支那事変の発端となった盧溝橋事件も共産党の仕掛け。こうして、日本軍は日中戦争に引きずりこまれた。
米国もコミンテルンに動かされていた。ルーズベルト政権内のコミンテルンのスパイが大統領を動かし、日本を日米戦争に追い込んでいく。日本はルーズベルトの罠にはまり真珠湾攻撃を決行することになる。》
この論文の主な論点については、根拠がなく、歴史学では問題にされていないことを秦郁彦氏が指摘している。
だが、陰謀論は繰り返し現れる。常識をひっくり返す荒唐無稽な謀略ほど、「お話」としては面白い。本屋には、ユダヤフリーメイソンにはじまる謀略・陰謀ものの本がずらりと並んでいる。
87年の大韓航空機事件など飛行機事故には謀略説はつきものだし、世界をゆるがす大きな事件が起きると、必ず出てくるのが自作自演説。9.11の同時多発テロの直後、各種の謀略説がわっと出てきたのは記憶に新しい。
だが、歴史上、本当に自作自演の謀略事件があるから怖い。
1933年の総選挙まぎわにドイツで起きた国会議事堂放火事件がその典型だ。ヒトラー共産党の仕業だとして弾圧に出、憲法を停止し、全体主義体制を確立するうえでの画期となった。
権力側の説明が本当なのかとふり返ってみることは、とりわけジャーナリズムにとっては重要だ。
北朝鮮に関しても、いろんな陰謀話が出てくる。最近の代表作は「金正日影武者」だろう。http://d.hatena.ne.jp/takase22/20080930
だが、これよりもっと面白い謀略説がある。
北朝鮮が精度の高い偽札を作っているとアメリカは非難するが、実は偽札はアメリカCIAが作り、北朝鮮に罪をかぶせていた」
この自作自演説を去年からぽつぽつと聞くようになった。はじめは、変なことを言う人もいるものだと笑っていた。だが、複数の友人に面と向かって問われることがあり、調べてみるとこの説、けっこう出回っているではないか。
私は朝鮮半島の専門家ではないが、こと偽札問題となると、『スーパーKを追え』(旬報社)、『金正日「闇ドル帝国」の壊死』(光文社)=写真と本を2冊出していて、一応専門家ということになっているので、遅まきながらコメントしないわけにはいかない。
(つづく)




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