
宮島未奈さんの「婚活マエストロ」という作品をなんとはなしにダウンロードして読みました。
Kindle Unlimitedということで割と気軽に読めてしまいます。
目次
第1話 婚活初心者
第2話 婚活傍観者
第3話 婚活旅行者
第4話 婚活探求者
第5話 婚活運営者
第6話 婚活主催者
ストーリー
40歳を迎える独身の猪名川健人は、学生時代からの独身向けの賃貸住宅に住んでいます。
職業はフリーのWebライターですが、本人も自覚している通りコタツ記事を書いて原稿料をもらうというビジネスで、なんとか生きながらえているという感じですが、朝早く起きて満員電車に揺られて通勤することもなく、贅沢はできないものの、自分なりにこの生活になじんでいます。
長い付き合いになった大家さんの紹介もあり、婚活ビジネス「ドリーム・ハピネス・プランニング」を営む社長から記事を描いてほしいという依頼を受けます。
そして社長からは独身男性でもあるし、記事を書く前に無料参加券でぜひこの会社の主催する婚活パーティーに参加することになりました。
そこで「ドリーム・ハピネス・プランニング」の唯一の従業員にして、伝説の司会者の鏡原奈緒子さんを知ることになります。
彼女はこの業界で抜群の成約率を誇る「婚活マエストロ」と呼ばれている人物なのでした。
感想
成瀬は天下を取りにいくというヒット作品があり、どうしても比べられると思いますが、この小説もとても読みやすくて面白かったです。
婚活ビジネスというものの存在は知っていますが、利用したことはありません。
結婚を真面目に前向きに考えた男女が出会う機会を提供するというのが真面目な婚活ビジネスですが、この本を読んでみると何となくその雰囲気がわかります。
テレビ番組の「お見合い大作戦」みたいなものがありますが、あれの小規模な感じで手軽に参加できるものって感じかな。
この表紙の印象がほとんどなかったので、今改めてブログを書く時に画像をAmazonでダウンロードして気づきましたが、ヒロインはこんな感じとは思いませんでした。
勝手にショートヘアのバリバリ仕事ができる女性というイメージを想像していました。
もちろん、仕事はとてもできる女性であり、婚活ビジネスのために生まれてきた人と言ってもいいくらいの人です。
しかし彼女も独身で、本来は婚活ビジネスの主催者側ではなく、利用者側であってもぴったりな人物なのです。
まあ、読み始めて割と早い段階でこの物語の展開は読めてしまいますが、そういう予定調和の小説であっても、ものすごく良いお話でした。
主人公の猪名川健人も婚活マエストロの鏡原奈緒子もとても好感の持てる人物ですし、脇を固める田中ハイツの大家さんとか、ドリーム・ハピネス・プランニングの社長とかもいい人たちなんですね。
婚活ビジネスを別の目的で利用する悪い人たちも登場しますし、婚活ツアーなるものをコスパの高い小旅行として楽しむという人もいたりと、この小説のメインストーリーとは違う内容も結構あって面白かったですね。
もう少し読んでいたいな~と思いつつエンディングを迎えてしまってちょっと残念ですが、そう思える作品=良い本だったと思います。
割と婚活とかをテーマにした本は好きなのかもしれません。
サバイバル・ウェディングも面白かったですが、婚活中毒が結構ドギツイ内容が多かったですね。
その点、今回の婚活を舞台にした小説は、とても気持ちの良い内容ですね。