
Kindle Unlimitedにあったので読んでみました。
以前からよく見かける本で、注目されているのかな?なんて思っていました。
表紙が女性で萌え系のラノベか何かと勝手に思っていましたが、気になっていました。
目次
ありがとう西武大津店
膳所から来ました
階段は走らない
線がつながる
レッツゴーミシガン
ときめき江州音頭
大津ときめき紀行 ぜぜさんぽ
解説 森見登美彦
登場人物
成瀬あかり
この物語の主人公にして、異彩を放つ人物。
この物語が開始のときは中学2年生。
両親ともに滋賀県出身で、現在は大津市在住
島崎みゆき
凡人を自覚し、非凡な成瀬あかりを追いかけ、彼女の記録、記憶をとどめておくことが自分の使命と思っている同じマンションに住む友人。
稲枝敬太
大阪のWEB制作会社に勤める大津在住の凡人。
吉嶺マサル
吉嶺マサル法律事務所を営む人物で、敬太の旧友。
幼い頃から頭が良く面倒見がいい人物で現在は街を盛り上げるための実行委員を務めている。
大貫かえで
成瀬あかりと同じ中学校出身だが色々な意味で「目立つ」成瀬あかりのことが苦手な模様。
成瀬あかりと同じ膳所高校に進学する。
西浦航一郎
広島県の高校で競技かるたをしている男子。
かるたの全国大会で成瀬あかりを見て強く惹かれていく。
感想
読んでみると馴染みのある大津の町、膳所高校とかが登場します。
このタイトルはとても大げさですが、シリーズとなって現在も続いているので、この作品だけなら、天下なんか取ってないやん〜!という批判もありだと思います。
今後の展開にも期待ですね。
さて、成瀬シリーズ第一弾ですが、主人公は「成瀬あかり」には違いない。
彼女を中心とした物語なのですが、彼女が語りではなく、彼女の周りの人が彼女を語ります。
特に「成瀬あかり史」を追いかけている同じマンションに住んでいる島崎みゆきが物語を語ることが多いですが、彼女とコンビを組んだ漫才コンビ「ゼゼカラ」のところも面白いです。
この物語の冒頭に登場する滋賀県の大津の西友をよく覚えています。
私は大阪なのでそこで買い物とかをすることはないのですが、子供が幼い頃夏の旅行には大津プリンスホテルに何度か行っているので思い出深いところです。
大津プリンスホテルもこの物語の中で登場しますし、遊覧船のミシガンも直ぐそばに停泊しています。
私にとっても思い入れのある土地なので、懐かしく愛おしい感じがしましたね。
そして主人公の成瀬あかり。
超個性的。
我道を行く才能あふれる少女です。
学業は常にトップで、いろいろなことにチャレンジしてはその分野でも極めてしまうというすごい少女。
運動神経も優れていて、能力的な欠点はないものの、同調圧力とかそういった類のものには全く影響を受けない超マイペース人間。
それが学校という閉じた空間においてはときに「干される」対象とされることもあるといったところも描かれています。
そんな成瀬あかりを凡人と自認する近所の島崎みゆきがいい感じで語ってくれています。島崎みゆきは成瀬あかりを「変わり者」と思いつつも何かを成し遂げるのはこういった人物だと強く感じているフシがあります。
自分は凡人だが、天才成瀬あかりという人物を追いかけていくという使命を追っていると思っているのがすごいです。
なによりも劇薬のような成瀬あかりとの付き合い方も素晴らしく、時に「干される」成瀬あかりを複雑な気持ちで見守っていますね。
少し前に本屋で強く推されていた本ですが、なるほどと思える内容でした。
私のお気に入りキャラに追加ですね。