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俺ではない炎上 浅倉秋成

画像はAmazonより

ちょっと最近はついていない気がします。
昨日、緑内障の点眼薬がもうすぐ無くなりそうなので、眼科に行きました。
それなりに距離があるので、自転車で行こうとしたら小雨が降ってきたので、自転車をおいて傘をさして出かけました。
すると猛烈な雨に変わり、あっという間に足元もずぶ濡れになりました。
移動途中にある店舗の中で傘だけでなくリュックのカバーや雨合羽代わりのウェアを羽織りました。
土砂降りの中眼科に到着。
すると雨がやんでいました。
長い待ち時間のあと、診察が終わり、帰宅へ。
眼科を出て100mも歩かないうちにまたしても土砂降りになりました。
せっかく眼科でだいぶん乾いていた足元がすぐにずぶ濡れに。
こんな日に限って、帰宅したあとは小降りになったりと、空から私の行動を監視して、嫌がらせでもしているのか?というくらいタイミングが悪い日でしたね。
雨男でもないのですが、雨男と呼ばれる人たちの気持ちが少しわかりましたね。

今回紹介の本は、少し前にKindleで読んだ本です。
浅倉秋成さんの作品です。
前回読んだ「六人の嘘つきな大学生」が面白かったので読む前から興味がありましたね。

 

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登場人物

山縣泰介:「大帝ハウス」営業部長。ネット上で実名を晒され、炎上の中心となる。

山縣茉由子:泰介の妻。社内恋愛の末に結婚。

山縣夏実:泰介と茉由子の娘。

住吉初羽馬:学園大の3年生。Twitter名は「すみしょー」。

堀健比古:大善署の刑事。

サクラ:学園大の2年生。Twitter名は「サクラ(んぼ)」。

六浦:県警捜査一課の刑事。

野井:「大帝ハウス」戸建て住宅部門課長。泰介の部下。

あらすじ

ある日突然「女子大生殺害犯」としてネット上で実名・写真付きで晒され、大炎上してしまった主人公の山縣泰介の逃亡劇を中心に展開します。
彼はまったくの冤罪ですが、会社も友人も家族さえも信じてくれず、日本中が敵になってしまいます。

匿名ながら殺害を示唆するTwitterの投稿がありました。
その投稿はとにかくリアルでどうせネタだろうとは思えず、学園大の3年生である住吉初羽馬は、リツイートするのです。
住吉初羽馬はインフルエンサーとまではいかないものの、フォロワー数1000を超え、フォロワーの中にはそこそこ有名なインフルエンサーも含まれているため、彼の投稿はたちまち多くの人の目に触れることになります。
そして問題となった殺人のツイートは拡散され、あっという間に犯人と思われる人物が特定されるのです。

「大帝ハウス」という住宅メーカーの営業部長である山縣泰介は、営業先から帰社すると上司から呼び出され無理やり帰宅させられることになります。
どうやら女子大生を殺害した犯人としてネットで晒されている状況で会社としても体調不良でいないことにしてほしいという状況。
何のことかわからない山縣泰介。
殺害などをするはずもなく、何かの間違いだと思いながらも、仕事を続けられる状況にはありません。
彼はインターネットには疎く、SNSやブログなどもやっていませんが、誰が見ても本人としか思えないツイッターのアカウントを持っているのです。
自宅にはすでに野次馬たちが群がっており、いったんは近所のビジネスホテルに退避するものの、夜になりやはり自宅へ行ったん戻ることにします。
しかし、謎のメッセージとともに次なる死体も自宅の倉庫から発見。
公園での殺害事件のあった時間はちょうど付近でジョギングをしており、アリバイがありません。その後の状況も悪化する一方で、世の中の流れは自分を殺人犯にするために動いている状況。
果たしてこの難局を乗り切り、自分の潔白を証明することができるのでしょうか。

感想

SNSは怖いですね。
過去と現在がわかりにくく、それが一つのトリックとなっています。
主人公というか災難に巻き込まれた山縣泰介は、これまで順風満帆で人望もあると自負していたのですが、災難続きで自分のことを見つめ直すのですね。
若くして部長職になり、職場で出会った妻と結婚。
娘を育てながら、仕事は順調で部下も多く、家庭のことも万事うまくやっている、抜かりのない人間という自己評価なんですね。
まあ、このようなことがなければ多分気づくことなくそう自覚していたでしょう。
冒頭の協業を行うハウスメーカーとの会話でも、最初は相手を無礼なやつだと思っていましたが、そうではないんですね。
作家さんの文章力っていうのは、やはりスゴイものです。
その道のプロだから当然と言ってしまえばそうなのですが、一つの小説の中で、一人の人間の印象をガラリと変えてしまう。
それが違和感なく読み薦められるように工夫しているというのがスゴイですよね。
時系列のことでの説明があまりないため、若干わかりづらいところがありますが、それがトリックの一つになっている点でもあるので、そこは仕方がありません。
最後に、そうなのか~と思える展開となっていますが、やはりモヤモヤ感は少し残ったのが残念でした。
でもこのSNSや炎上といったことを題材に読ませてくれる小説ということで面白かったですね。

「晴れ男」だと自分では思っていましたが、それは勝手な思い込みでした。
たまたまだったに過ぎず、ナンの根拠もないことです。
雨が降りやすい梅雨であれば、天気予報でも雨となっているのに自転車で出かけようとした自分が愚かだったと改めて気づきました。
この小説の中の山縣泰介と同じですね。(こんな立派な肩書も何もない人間ですが)。
仕事上でもついてないなあ、と思っていましたが、誰かがその役割を果たすことで世の中が回っていると考えると、貴重な仕事と思えます。
同じ事象を捉えても、その見方によって感じ方は様々ですよね。

 

 




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