
Amazonプライムで無料で読みました。
Kindle電子書籍ですね。
誰が主人公なのかわかりませんが、登場する人物それぞれの物語が相互に絡み合ってストーリーが進んでいきます。
タイトル、そしてこの表紙の通り、なんとなくライトノベルっぽいのかな?と勝手に思っていましたが、思った以上に重い話で全然ライトノベルではありませんでした。
ただ、読みやすい文章だったので、スラスラと読めます。
登場してくる人たちがみんないい人でラストまで気持ちよく読めましたね。
どうやらシリーズになっているようで、その後の展開も気になるところです。
作者は望月麻衣さんという方で、京都在住。
なので京都にまつわるお話が多いです。
私は大阪なので馴染みのある地名も結構あり、親近感が湧きますね。
その名のごとく、満月の夜にだけ現れる不思議な喫茶店。
なんとマスターは大きな猫。
そして常連のお客様も猫なのですが、みんな普通にお茶を楽しみ、美味しいスイーツに癒やされているのです。
そこに訪れることになった登場人物たちは皆それぞれに悩みを抱えています。
そんな人たちに常連客やマスターは押し付けるのではなく、そっと寄り添ってくれる、そんなお店。
そしてこのマスターたちは占星術、つまり星詠みができるものたちで、悩める人の星を詠んでくれるのです。
かつてはテレビドラマも手掛けていた売れっ子のシナリオライター芹川瑞希。
今は、輝きを失ったのか、仕事もあまりなく不安を抱えている状況です。
何よりも自分に自身を失っています。
そんな芹川のことを知っているのが、テレビ制作会社に働く中山明里です。
中山は力にはなりたいと思うものの、会社はボツの指示。
権限があるわけではなく、上からの指示に従うしかありません。
中山はテレビ局の仕事であり、元気なイメージの若手女優が起こした不倫騒動で番組交番を告げるということでした。
女優の名前は鮎川沙月。
降板を告げられ、ショックで飛び出す鮎川でしたが、
そんな中山にも悩みはあるのです。
カンの鋭いスタイリストのジローさんはそんな中山のことをちゃんと見ているのでした。
早川恵美は美容師として梅田で働いています。
腕も確かで仕事も頑張っていますが、何か物足りなさを感じているのでした。
職場の近くで見かけた青年に声を掛ける早川。
声をかけられたのは水本隆という青年ですが、友人の安田雄一とともにIT系の会社を企業しているのです。
早川と水本は同じ地元の小学校で集団登校で一緒だったのを3つ年上の早川は覚えていたわけです。
こういった登場人物たちが絡み合う物語ですが、気持ちよく読める小説です。
小難しい話は一切ありませんが、人間、生きていれば誰でも様々な悩みを抱えているものだと思います。
みんないい人たちばかりです。
そして満月珈琲店のマスターをはじめとするキャラクターもとてもいい味を出しています。
面白かったですね。
ちょっとだけ追記。
この物語の中で登場する女優さん、鮎川沙月さんの不倫により降板、世間からは大バッシングを受けるシーンがタイムリーでした。
ちょうど永野芽郁さんのことと被りましたね。
考えてみれば、この小説に登場している鮎川沙月の言う通りだと思うのですね。
小説のようにきれいに終わらせて、再び輝ければいいですが、今は中途半端な状態ですね。
外野がとやかく言うことではないのはわかっていますが、芸能人、目立つ人たちはそれだけ叩かれやすい運命なので、仕方がありません。
ゆるふわな感じのイラスト集。
桜田千尋さんという方のイラストにインスパイアを受けてコラボすることになったとあとがきに書かれています。
もともと、望月麻衣さんは、占星術の物語を書いてみたいと思っていたそうですが、満月珈琲店のイラストとのコラボを押しかけのようにして成立させたようなのですね。
でも悪い話でもなく、お二人ともに成功という話なんか、まるでこの本の内容そのままのストーリーのようですね。
5冊も出ているのですね。
面白そうですね。