
女子プロレスファンでもないし、プロレスそのものもあんまり好きな方ではありません。
でもそんな私でも、クラッシュ・ギャルズは知っていましたし、ダンプ松本ももちろん知っています。
そしてこの物語の冒頭に登場するビューティ・ペアももちろん知っている世代なんですね。
ある意味女子プロレスはあんまり知らないけれど、その中でもビューティ・ペアが一番知っているかもしれません。
あ、そういやマッハ文朱さんもいましたね。
というのもちょうど小学生の頃でしたが、クラスでビューティ・ペアに憧れる女子が結構いました。
私はちびっ子で成長の早い女子から見れば、吹けば飛ぶような男子だったと思います。
そんな「強そう」な女子が、有り余るパワーのはけ口としてテレビで人気のビューティ・ペアに憧れを持つのは特におかしいことはなかったと思います。
「ベルサイユのばら」、「キャンディ・キャンディ」、「ビューティ・ペア」このあたりは私の世代の女性にとっては誰もが知っている内容ですね。
さてNetflixオリジナルドラマとして注目されていたこの作品。
見ようかどうか思いつつ、見始めると最後まで見終えるまで一気に見た、という感じです。
ドラマは基本的に長いので見るのをためらうことがあります。
また地上波でやっているドラマは基本的に見ないのは、やはりその時間に合わせてみるということがないですし、録画してまで見ようかと思えるようなドラマもないからですね。
このドラマは全5話と非常に短いのです。
とはいえ、1話大体1時間強、最終話は1時間20分を超えますので、やはり結構時間がかかりました。
プロレスというショービジネスの裏側を見られるのがこういったドラマの面白いところ。
以前視聴したAV黎明時代?の裏側を描いた「全裸監督」シリーズも見ました。
普通に生きている人は知ることのできないそういった世界を垣間見ることができて面白かったのです。
その作品と同じような感じですね。
時代も「全裸監督」とちょうど被るような気がします。
全裸監督で、満島ひかるさんの弟である満島慎之介さんが良かったですが、同じような立ち位置にいるのが、この作品の斎藤工さんなのかな?という気がします。
あらすじ
肥満体で性格もおっとりしている松本香(ゆりやんレトリィバァ)はひどい家庭環境で育ちます。
母(仙道敦子)は優しいのですが、父は最低なクズ男。
子どもの給食費にも手を付けるような最低な男なんです。
そんなクズ男と分かれることができない母親もやっぱりどこかおかしいですが、香と妹は貧乏ながらもなんとか生きながらえています。
そんな香は、はじめは地元のパン屋に勤めることになるのですが、ビューティ・ペアに憧れて、女子プロレスの世界に入ります。
女子プロレスのオーディションでは北村智子(剛力彩芽)と長与千種(唐田えりか)と一緒でした。
同期の中でも全くパッとしなかった香です。
北村智子は運動神経が良く、すぐにデビューします。
長与千種は香に負けないほど悲惨な生い立ちで、女子プロレスの世界では使ってはいけない空手技を使ったために先輩のいじめの対象になります。
そんな長与千種と松本香は負け犬同士。
そして当時は親友でした。
長与千種はデビュー戦で北村智子と対戦し、負けてしまいますが、プロレスが好きな二人は意気投合します。
そして、北村智子はライオネス飛鳥という名前を与えられ、長与千種とともにクラッシュ・ギャルズを結成します。
そこで派手なパフォーマンスと見た目の良さから、クラッシュ・ギャルズはたちまち人気者にのし上がっていきます。
特に人気に火がついたのが長与千種。
ビューティ・ペアでブームを起こした女子プロレスが再びブームになっていくのです。
親友だと思っていた長与千種とは随分と差がついてしまった松本香。
ヒールとしての仕事もきちんとこなせず、女子プロレスにいても意味がない存在。
親友だと思っていた長与千種には相手にされなくなり、家にも居場所がありませんでした。
ついに彼女のどこかが壊れてしまったのか、顔にはいかつい化粧を施し、チェーンなどを振り回すヒールとしてリングに帰ってきました。
狂気の悪役パフォーマンスを繰り返し、その存在は女子プロレスの人気を一層高めることになります。
感想
プロレスという格闘技ショーですが、ブック(台本)があり、ちゃんと戦う前から勝ち負けは決まっているわけです。
同じバスで移動し、その土地でリングを設営して戦うわけです。
年間200試合くらいするのでしょうかね。
ほぼ毎日です。
ガチで格闘技をやっていたら体が持つわけがありません。
そんな「お約束ごと」の多い世界であるプロレスですが、その中で派手な技を「見せる」必要があり、そのために日々トレーニングが必要なんですね。
それはわかります。
いくらショーとはいえ、硬いマットに叩きつけられたり、飛び蹴りを受けたりするわけです。
お互い怪我をしない程度に行っているといっても、打ち所が悪ければ、痛いだけでは済まないでしょう。
そして人気を得るには、格好いい技を決めたり、決められたりするための運動神経が必要です。
そして強さ以上にキラリと光るなにか、まあ単刀直入に言えば、美人であったり、格好良さであったりするわけです。
その主役を引き立てるために登場するのがヒール(悪役)です。
以前にもヒールは存在していたと思いますが、女子プロレスのヒールというのを強烈に印象付けたのがダンプ松本。
ダンプ松本の本名である松本香を演じているのはゆりやんレトリィバァさん。
お笑いタレント独特な喋り方のなんともほんわかしたキャラクター。
プロレスラーの雰囲気はありません。
でも本来のダンプ松本、松本香はそんな感じのおとなしい女の子だったのです。
一旦リミッターを超えてしまったように暴走し始めた香はその狂気、凶悪さでヒールとしての存在感を見せていきます。
ダンプ松本さんが引退したあと、あの凶悪なメイクを取って「徹子の部屋」かなにかトークショーがあったと思いますが、性格は大人しく、荒々しくもなく、部屋の中は女性そのものだった記憶があります。
剛力彩芽さんがライオネス飛鳥を演じていますが、長与千種役の唐田えりかさんが可愛すぎますね。
まあ、東出昌大とのことで一時集中砲火を浴びた女優ですが、昔はソニー損保のCMで清純派として売っていたタレントさんなのでそれは可愛らしいはずです。
東出昌大さんとの不倫が問題になりましたが、そのきっかけとなった映画が「寝ても覚めても」という作品でしたね。