ある日、ふと駐車場の地面を見てみると油が垂れたような跡が。
デリカをのぞき込んでみたところリヤデフの辺りが湿っていて、どうやらそこから漏れているっぽい・・・。1年前から湿り始めているのは知ってたけど、ついに垂れるほどになってしまったか・・・。
最近別件で三菱のディーラーに行く用事があったので、ついでにリフトアップして見てもらいました。

すると、どうやらデフじゃなくてカップリング※1のインプット側フランジ付近から漏れている模様。走行中のプロペラシャフト回転により周囲にも飛び散っており、風圧で流されてディファレンシャルギヤ側へも伝っています。
※1カップリング・・・FFベース4WD車によく使用され、トルク伝達力を電子的に制御する装置。内部にはクラッチやカム、電磁石、プレッシャプレート等があり、トルク伝達部には専用のオイルが封入されているものが一般的。
ディーラー整備士さんと一緒に考察した結果、『カップリングとデフの間からは漏れてないからカップリング内部のオイルが漏れているのだろう。漏れてるオイルの匂いもギヤオイルっぽくないし、漏れてる場所も確定的。カップリングの修理が必要。』という事になりましたのでパーツリストを閲覧。すると、カップリングは非分解式で修理方法はアッセンブリー交換のみ!部品代17万円強、工賃併せて約20万円!ちょっと待ってくれー!
中古かリビルド品を探して貰うようお願いして、ひとまず自宅に帰りました。
しかし、何日も何週間も待てど暮らせど全くディーラーから連絡無し。実は先日ディーラーに行ったのも3ヶ月前からお願いしている”作業手直し”が電話だけではどうにも埒があかなかったので訪問したという経緯があり、今回もどうせ放置プレイになるだろうなという確証がありました。
このままカップリングからオイルが漏れ続けて最終的には4WD固定になったり異音が出たり焼き付いてしまったら最悪。トレーラー雪道牽引時に立ち往生なんて事になっては洒落になりません。ディーラーには一応連絡した上でもう諦めて自分で修理してしまうことにしました。
行きつけのパーツ屋さん(ヤフオク!)を眺めていると、カップリング単体っていうのは出品が無い様子。そしてトヨタとかスズキとかはリビルドカップリングがありますが三菱は無い。というわけで、程度の良さそうなリヤデフASSYを17,000円で落札。

走行4万キロ位の後期型用リヤデフです。デリカD:5のガソリンでもディーゼルでもRVRでもアウトランダーでもエクリプスクロスでも物は同じっぽいです。今回はコレの一部分を使用します。

まずはカップリング(左側)とディファレンシャルギヤASSY(右側)に分割してみました。ボルト4本だけですが液体ガスケットが塗布されているので少し叩いて外れました。
作業のイメージが掴めたので、デリカの下に潜ってデフオイルの抜き取り、プロペラシャフトの取り外し、カップリングの取り外しと順調に作業を進めます。
しかしカップリングを取り外した瞬間、予想だにしない物が!
何と、そこにあるはずのないギヤオイルがドバッと出てきたのです!一瞬パニックになりましたが、すぐ理解できました。
『オイルシールがやられてカップリング側にデフオイルが回り、それがシールの無いインプットケース側から漏れたんだ!』

こちらがカップリングを外したデフ側の様子。中央にある茶色のオイルシールは本来デフオイルがカップリング側へ流出するのを防ぐ役目をしています。そのシールが劣化?破損?したせいでデフオイルがここに溜まってしまっていたんです。
さて、こうなったらオイルシールを交換しなければなりません。また三菱ディーラーに電話して担当整備士さんに繋いで貰い、「今バラしてみたらデフのピニオン側オイルシールから漏れて、それがカップリングのフロント側から漏れてたみたいです。オイルシールすぐ入荷しますか?」と聞いたところ『速くても土曜日の昼ですね…』と。(現在金曜日の午前中)
明日はスキーに行くので可能なら今日中に欲しいのです(笑)まぁ最悪このまま組み付けてしまいますが。
「わかりました、注文するときはまた電話します。今は注文しなくて大丈夫です」と言って電話を切り、別の方法を探します。ここで試しにオイルシールに刻印されている品番を検索すると・・・何とトヨタのFF系4WD車のカップリングに使われているシールと同じ!もしかするとトヨタなら在庫持ってるかも?と思い問い合わせすると、何と直近のパーツセンターに1個在庫がある!
速攻で手配して午後4時には手元に来ました。やったー!

トヨタモビリティパーツって部品の在庫量が凄いんですよ。トヨタ系ディーラーに勤めていたときも「なんでそんな部品在庫で持ってんのよ:笑」と思ったことが何度もあります。
しかもですね、このオイルシール三菱だと700円弱なんですがトヨタだと300円ちょっとなんです。同じ部品なのにね(笑)
新しいオイルシールを打ち込み、取り外しと逆の手順で組み付けて新しいデフオイルも入れて完了。
4輪浮かせた状態にして2WD,4WDきちんと作動することを確認した後に試走して異音、振動、漏れが無いことを確認。しばらく様子を見ることにしました。
せっかくなので漏れた原因探しをしてみます。

右が取り外したカップリングで左がヤフオク!で買った4万キロ位のカップリング。

オイルシールのリップが当たる部分を見てみました。ちょっと摩耗して段差が出来ていますね。爪がちょっと引っかかるレベル。

対してこちらは・・・多少傷が有りますが爪先で触っても段差を感じません。
漏れの原因はこのオイルシール接触面の摩耗が原因か?デフオイルの交換は何度かやってるから鉄粉によって摩耗が進んだとはあまり考えにくいけど…何だろうなぁ。
ちなみにディーラーで漏れを確認した際に漏れたオイルがデフオイルではなくカップリングのオイルだろうと判断した理由は、入れていたデフオイルがあまり匂わないタイプのオイルだった為。色も薄い赤の透明色なので尚更ディーラー整備士さんも思い違いをしてしまったのでしょう。これは仕方なし。
じゃぁカップリングは交換しなくて済んだんじゃ?とも思いましたが、インプット側に入っているベアリングはオイルで浸されてしまいグリスが流れ出てしまっていると思われますので結果的には交換した方が良いと判断しました。
そもそもヤフオク!で買ったデフをASSYで載せ替えた方が楽か?とかも考えましたが、ドラシャ外すのも面倒だしデフサイドのオイルシールも2個交換しないと漏れそうな気がしたので今回デフは既存のままとしました。
ちなみに、今日ディーラーと電話したときに『昨日の夜に中古のカップリング見つかりまして(多分嘘)、お値段8万円です。工賃と併せると10万円位ですね。』ということでしたのでディーラー中古品対応の1/5程度、新品交換の1/10の値段で修理できたことになります。