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【平家物語 第1巻 5 禿童〈かぶろ〉】平家直属の秘密警察とも言えるこの一隊の正体は、14、5の少年部隊である。髪をおかっぱに、赤い直垂を着た禿童はは、ちょっとしたした噂話にさえ、聞耳をたてていた。


清盛は、五十一歳の時、出家し、浄海《じょうかい》と名乗った。

大病にかかったのが、きっかけで、

さしもの彼も、少しばかり、気が弱くなったらしい。

しかし、たちまち、病は全快、彼はつるつる頭を撫でながら、

「まだ当分生きられるぞ」

といってほくそ笑んだ。

 

とにかく、平家一族の繁栄振りは、ちょっと類がなかった。

かつての名門の貴族たちにしても、

今では、まともに顔も合せられない有様である。

 平家に非ずんば人に非ずといった言葉も、

むしろ当然のように迎えられたし、

六波羅《ろくはら》風と言えば、猫も杓子も、右へならえで、

烏帽子《えぼし》の折り方やら、着つけの仕方まで、

皆が平家一族を真似するのである。

 

こういった平氏の専横に対して、

不満の声のない方が不思議な位なのだが、

そこはそれ、万事、ソツのない清盛入道は、

言論弾圧の機関もちゃんと用意していた。

いわゆる平家直属の秘密警察とも言えるこの一隊の正体は、

十四、五の少年部隊である。髪をお河童《かっぱ》に、

赤い直帯《ひたたれ》を着た禿童と呼ばれる面々は、

街々の角々で、一寸《ちょっと》した噂《うわさ》ばなしにさえ、

聞耳をたてていた。

一言でも、平家の悪口なぞ、いおうものなら、

たちどころに、家財没収、強制収容の憂き目に会う。

今はただ、眼をとじ、耳をおさえ、口をふさいで、

人々は、黙々と平家の命に従うばかりである。

それを良いことにして、禿童《かぶろ》たちは、

京の街々を、我が物顔に歩き廻る。

今日の愚連隊どころではない、絶対の権力を背景にしているだけに、

それはもっと始末の悪いものだったにちがいない。

🌹🎼#復讐 written by #ハシマミ

 

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