以下の内容はhttps://syounagon.hatenablog.com/entry/2023/12/10/160407より取得しました。


【源氏物語563 第18帖 松風27】桂の院での饗応に鵜匠たちも呼ばれた。その人達の高いわからぬ会話が聞こえてくるごとに 海岸にいたころの漁夫の声が思い出されるであった。

 

りっぱな風采の源氏が静かに歩を運ぶかたわらで

先払いの声が高く立てられた。

源氏は車へ頭中将《とうのちゅうじょう》、

兵衛督《ひょうえのかみ》などを陪乗させた。

「つまらない隠れ家を発見されたことはどうも残念だ」

源氏は車中でしきりにこう言っていた。

「昨夜はよい月でございましたから、

 嵯峨のお供のできませんでしたことが口惜しくてなりませんで、

 今朝《けさ》は霧の濃い中をやって参ったのでございます。

 嵐山《あらしやま》の紅葉はまだ早うございました。

 今は秋草の盛りでございますね。

 某朝臣《ぼうあそん》は

 あすこで小鷹狩《こたかがり》を始めて

 ただ今いっしょに参れませんでしたが、どういたしますか」

などと若い人は言った。

「今日はもう一日 桂《かつら》の院で遊ぶことにしよう」

と源氏は言って、車をそのほうへやった。

桂の別荘のほうではにわかに客の饗応の仕度が始められて、

鵜《う》飼いなども呼ばれたのであるが

その人夫たちの高いわからぬ会話が

聞こえてくるごとに海岸にいたころの漁夫の声が

思い出される源氏であった。

 🪷秋の足音 written by のる 🪷

 

少納言のホームページ 源氏物語&古典 syounagon-web ぜひご覧ください🪷 https://syounagon-web-1.jimdosite.com

 

🪷聴く古典文学 少納言チャンネルは、聴く古典文学動画。チャンネル登録お願いします🪷




以上の内容はhttps://syounagon.hatenablog.com/entry/2023/12/10/160407より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14