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【源氏物語581 第18帖 松風 5】明石入道から 修繕された大堰の山荘を明石の君の家とすると知らせが来た。聡明なやり方だと源氏は思った。

「私のほうでは田地などいらない。

 これまでどおりに君は思っておればいい。

 別荘その他の証券は私のほうにあるが、

 もう世捨て人になってしまってからは、

 財産の権利も義務も忘れてしまって、

 留守居《るすい》料も払ってあげなかったが、

 そのうち精算してあげるよ」

 こんな話も相手は、

 入道が源氏に関係のあることを

 におわしたことで気味悪く思って、

 私慾《しよく》をそれ以上たくましくはしかねていた。

 それからのち、

 入道家から金を多く受け取って大井の山荘は修繕されていった。

 そんなことは源氏の想像しないことであったから、

 上京をしたがらない理由は何にあるかと怪しんでは、

 姫君がそのまま田舎に育てられていくことによって、

 のちの歴史にも不名誉な話が残るであろうと

 源氏は歎息《たんそく》されるのであったが、

 大井の山荘ができ上がってから、

 はじめて昔の母の祖父の山荘のあったことを思い出して、

 そこを家にして上京するつもりであると明石から知らせて来た。

 東の院へ迎えて住ませようとしたことに同意しなかったのは、

 そんな考えであったのかと源氏は合点した。

 聡明《そうめい》なしかただとも思ったのであった。

 

 🪷止まない雨を見ていた written by キュス 🪷

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