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【源氏物語536 第15帖 蓬生36】末摘花は、親のしたままを長く保っていく人として心の惹かれる。差恥心の多いところもさすがに貴女であると思った。


落ちようとする月の光が

西の妻戸の開いた口からさしてきて、

その向こうにあるはずの廊もなくなっていたし、

廂《ひさし》の板もすっかり取れた家であるから、

明るく室内が見渡された。

昔のままに飾りつけのそろっていることは、

忍ぶ草のおい茂った外見よりも風流に見えるのであった。

昔の小説に親の作った堂を毀《こぼ》った話もあるが、

これは親のしたままを長く保っていく人として

心の惹《ひ》かれるところがあると源氏は思った。

この人の差恥《しゅうち》心の多いところも

さすがに貴女《きじょ》であるとうなずかれて、

この人を一生風変わりな愛人と思おうとした考えも、

いろいろなことに紛れて忘れてしまっていたころ、

この人はどんなに恨めしく思ったであろうと哀れに思われた。

ここを出てから源氏の訪ねて行った花散里も、

美しい派手《はで》な女というのではなかったから、

末摘花の醜さも

比較して考えられることがなく済んだのであろうと思われる。

🪷夜と静寂(The night and quiet)written by 蒲鉾さちこ🪷

🌷第15帖 蓬生(よもぎう)のあらすじはこちら↓

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