明けましておめでとうございます、茅野です。
皆様、年末年始は楽しく過ごされましたでしょうか。わたしは季節感皆無の生活をしすぎていて、2026という数字にただただビビっております。
先日、ネット記事のイベントで弊ブログの記事が紹介され、なんだか大層褒めていだだいています(エゴサして気付いた)。どうもありがとうございます。
↑ 「推し」にまで言及されていてビビった(笑)。知・善・美の三位一体、推しを宜しくお願い致します。
このイベントの影響で、弊ブログ名物・細かすぎて伝わらない『オネーギン』レビュー記事が、普段バレエを観ない層にもリーチしているようです。入門がここでええんか……?とは思いつつ、世界最高の大名作『オネーギン』の知名度が上がるのは良きことです。
旅日記というか、更新自体を大分サボってしまっていたんですけど(その間哲学の勉強したり、架空のIF世界史作って遊んだりしてました)、こんなに書かれてしまったら書くしかねえ! というわけで、お待たせしました、今回は旅日記シリーズ「グランド・ツアー2025」の第6回目となります!
↑ シリーズ概要はこちらから。書き方大分忘れてしまった(笑)。
第6回目の今回は、ミラノ1日目の記録になります。『オネーギン』を観る三日目まで、「推し」ことニコライ・アレクサンドロヴィチ(ニクサ)殿下の聖地巡礼!……と思いきやいきなりトラブル発生!?
それでは、お付き合いの程宜しくお願い致します!
Jamilaちゃんの体調不良
ミラノ1日目の朝は、同行者で親友のJamilaちゃんが「深夜に酷い腹痛で色々大変だった。ごめん、洗剤とか勝手に借りちゃった」という報告でスタート。わたしは夜、疲れて爆睡していて全く助けになれなかったのが申し訳なかった……。あくまで彼女自身の推測ですが、イギリス料理の最後っ屁に遭ったようです。
めっちゃ心配でしたし、フロントに連絡したり、色々わたわたしましたが、朝は小康状態との由。不幸中の幸いですが、わたしもマドリードに行く直前に高熱を出すというやらかしをしていたので、痛み止め・胃薬・吐き気止めの類いを大量に持参していました。わたしはマドリード二日目くらいからは普通にケロッとしていたので(あまりにタイミングが悪すぎた……)、薬類を全部 Jamila ちゃんに差し上げました。役に立ってよかったです!
旅(特に海外旅行)にトラブルは付きものですが、今回は二人とも体調崩すという結構ハードめなものでしたね。無事帰ってこれたことに感謝しましょう。
そういえば、わたしたちはミラノにいましたが、殿下も(脊椎結核)、彼の法学・哲学教師のチチェーリン先生も(チフス)、フィレンツェで倒れてますからね、イタリアでは観光客は体調不良に見舞われるものなのか……? 嫌なジンクスだな……。
ドゥオーモ
Jamilaちゃんが「今後どうなるかわからないので、取り敢えずミラノでやりたいこと先に全部やっとく。ドゥオーモに行ってピッツァを食べよう」と言うので、合点承知して街中へレッツゴー。
ミラノでは、雨は降らなかったもののずっと真っ白な曇天で、今回の行き先で一番寒かったですね。あとミラノは街中にお手洗いがとても少ないので、冬に出かける方は対策を充分に!
暫く歩くと、見えてきました、ミラノのランドマーク、ドゥオーモ!
↑ マドリードの王宮同様、騎馬像がお出迎え。
前の広場では仮設スケートリンクとかが作られていて、観光客が大量発生していました(one of them)。
もうちょい近づいてみましょう。

教養が無い不死人は思った。「アノール・ロンド……??」。

↑ ゲーム『DARK SOULS』の神々の都、アノール・ロンド。ゲーム内でわたし(プレイヤー)が信仰する神(グウィンドリン様)が裏からこの都を治めています。……そう思うとわたし中学生の頃から政治にハマる素地はめちゃくちゃあったかもしれない。
デンマークのフレデリクスボー城でも「オンスモ部屋(※アノール・ロンドのボスと戦う部屋の通称)……」とか言っていた気がするので(完全一致で笑えるのでダクソプレイヤーは是非見て欲しい)、中近世の西洋の豪奢な建物を全部アノロン判定している説。いや、フロムがこの辺を参考にしてるんだって! 逆です逆!! ゴシック建築がお揃いなの!!
ミラノのドゥオーモ、大分アノロンです。同志暗月の剣は是非、疑似聖地巡礼を。
ツアー
ドゥオーモの見学ツアーは幾つかあるのですが、今回は屋上に上ってみるツアーに参加することにしました。
近くの建物に券売所があって、機械で欲しいチケットを購入するスタイルです。めちゃくちゃ観光地として最適化されていますし、観光地値段です。流石です。
屋上に上るツアーは、急な階段が多いので、足腰に自信が無い方は注意が必要です。

↑ 壁面の彫刻。どれひとつとして同じ顔はないんだとか。細かすぎる……。
ツアーは時間厳守で、手荷物検査あり。厳格めです。
エレベーターで登ると……。


……うん、完全にアノール・ロンドだよね???
蝙蝠デーモン2匹と大弓銀騎士が狙撃してくるところだよね? 知ってる知ってる。ここでめっちゃ死んだし(※難所として有名なエリア)。完全に一致。懐かしい。
非ダクソプレイヤーに全然伝わらない話をしていて申し訳ないのですが、Jamilaちゃんもゲームは一切やらないため、一人で「アノロンだ!!!」って盛り上がっててそれも申し訳なかったです。でもマジでアノロンすぎます(まだ言う)。
生憎の曇天ですが、それもまた味があって美しいです。こちらはアーケード側。
↑ 奥にアーチが見えます。隙なく綺麗だな!
屋上はかなりの距離歩いて探索することができます。頂上はこちらも生憎の工事中でしたが(ミラノ色々タイミング悪かったか……?、いやでも『オネーギン』上演中が最高のタイミングに決まっているし……)、見晴らしは大変よいです!

↑ 彫像のおしり丸見えスポットでもある。というか背面まで作り込みが凄い。
天気がよいと、ここからアルプス山脈まで見えるそうです。ちょっと惜しかったな~……!

↑ 工事中。
裏付けは取れていませんが、ドゥオーモの屋上には殿下一行も登ったようなので(タチーシチェフ先生による伝記にそれっぽいことが書いてある。当時はエレベーターもなかっただろうから、徒歩で上まで登ったんだろうか……、殿下体力大丈夫そう……?)、こちらも一応聖地巡礼ということで。
屋上ツアーと内部ツアーは別物なのですが、屋上ツアーでもちょっとだけ内部に入れます。内部を全部練り歩きたいという訳ではない人は、屋上ツアーだけ買うのがお得かもしれません。

↑ 内部も豪華絢爛!!
内部見学はまた後日!!
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のアーケード
ドゥオーモのお隣にあるのが、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のアーケードです。

↑ はちゃめちゃにお洒落。

↑ 中央のドーム状のガラス屋根もシンプルながら壮麗。
中の店舗はご想像の通り、高級ブランドが建ち並び、面白みは特にないです。そして、そこまで広くはないです。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世はイタリア統一王として知られますが、我らが殿下にも会っていて、当然のように殿下を褒めています。殿下の方も、彼をイタリア語で「Re Galantuomo(紳士王)」と呼び、当時のイタリア情勢と王の地位を細かく分析しています。完全無欠の皇太子である殿下は無論政治の才覚も鋭いので、なんとしてでも皇帝になって欲しい。神よ、ツェサレーヴィチを護り給え。
アーケードを抜けるとそこは雪国……ではなく、今回の旅のお目当ての一つ、ミラノ・スカラ座です!
↑ ドゥオーモにアーケードで目が肥えてしまって地味に見える右の建物がミラノ・スカラ座。
充分豪奢な建物のはずなのに、街に馴染みすぎていて全く目立ちません。「あ、これ!?」って感じでした。
ミラノ最終日までオペラはお預けです。
お昼ごはん
ドゥオーモ探索でお昼をすぎていたので、お昼を食べることに。ドゥオーモ周辺は客引きが激しいです。
でも、簡単で入りやすいところがいいね、ということで、ファストフード的な立ち食いピザ屋、Spontini に行きました。
超巨大なトマトソースのピザが次々と焼かれ、一人前は1ピース、好きなトッピングを注文できる、というスタイルです。わたしはフンギ(キノコ)をチョイス。

↑ これが1ピースのピザ、デカすぎませんか???
ファストフード店とは思えない、表ふわもち裏サクサク生地、とろとろチーズで慄きました(※ロンドンからその脚で来た人たち)。こ、これが美食の国イタリア……!!!
ネタバレですが、ミラノ、どこで何を食べても美味しいです。どうかしています。いやどうかしているのはロンドンの方かもしれない。食べ物が美味しいと旅の QoL が爆上がります。ロマンス諸語圏しか勝たんかもしれん(単純)。
イタリアのピッツァはアメリカのものと異なり、手づかみではなくナイフとフォークで食べるのが流儀。しかしここは木製の使い捨てのカトラリーでしたし、生地が分厚かったので、大分苦戦。隣で食べていた観光客と思しきおじさんも苦戦していて、無言で「だよね、わかる……! お互い頑張ろうな……!」というアイコンタクトを交わしました。
そして、ドゥオーモの真ん前の店舗の割に、英語が通じず。ナンチャッテ・イタリア語でゴリ押しました。コペンハーゲンと異なり、ミラノで最初から英語で話しかけられたことは一度も無かった気がします。
ラ・チェルトーザ修道院
腹ごしらえの後、Jamilaちゃんが前日見た路面電車に乗りたいとのことだったので、行き先として郊外にあるラ・チェルトーザ修道院を提案してみました。
行き先をよく確認し、ドゥオーモ前から路面電車に揺られること数十分。閑静な住宅街の奥に聳えるのが。ラ・チェルトーザ修道院です!

↑ ドゥオーモと比較するから地味に見えるだけで、普通に綺麗。
タチーシチェフ先生による伝記曰く、殿下はミラノ滞在の後、「ラ・チェルトーザ修道院へ行った」とあるのですが、イタリアには有名なラ・チェルトーザ修道院が多すぎて、どれを指しているんだがよくわかりません。
ミラノ郊外のこちらは、観光名所にもなっていないし、こぢんまりとしていて、殿下がわざわざ訪れるには地味かなあ、とも思いましたが、ミラノの聖地(疑惑でも)は全て逃したくないので、突撃!!
内部は壁から天井から全てが宗教画で覆われていて、とんでもないです。

↑ 平日の昼間ということもあってか、地元の親子が一組いただけで、中はとても静か。

↑ 祭壇。豪奢なのに地元密着という感じもして、「教皇庁のお膝元」(……って程には近くないか)を感じます。

↑ 天井。
空いているし、綺麗なので、ミラノの隠れ名所かもしれません。美術ファンにはとてもオススメ。
殿下は絵画がお好きで、宗派が違うとはいえ信仰心も篤いので、行っていたら絶ッッ対に楽しめたと思います。殿下が喜んでくださったらわたし含め限界同担一同尊死しますから殿下は全ての美術館や名所に行くべき。

↑ 奥の部屋には磔刑像と蝋燭が。
修道院を出た後、再び路面電車でミラノ中心街の方へ戻り、大きいスーパーへ。旅先でスーパーや市場行くのは必須ですよね。
Jamilaちゃんは今後どうなってもよいように非常食を、わたしも小腹が空いた時用に Sapori というカントゥッチーニを買いました。

↑ 1832 という年号に惹かれただけなのは内緒だ!! ロシア国家基本法が発布され、レールモントフが『白帆』を書き(彼の詩で個人的に一番好き)、『愛の妙薬』や『ラ・シルフィード』が初演された年です(ここまで一息)(19世紀年表を自作している近代オタクを舐めるな)。
スーパーで売っているお菓子でさえ美味しかったです。ミラノに不味いものはないのであろうか。
夜ごはん
流石にお疲れの Jamila ちゃんを宿まで送り届けると、もう日が暮れてきました。
一方わたしはお腹が空いたので、一人夜のミラノに繰り出すことに。
しかし、この日は火曜日で、お宿の周囲の飲食店は軒並み定休日……。Google Map で営業中の店を調べると、「観光客はぼったくられます! 気をつけて!」みたいなことを書いてある店もチラホラ。
「流石に一人でぼったくりレストランに対応する自信なさすぎるなあ~……」と思いながら世界ぼっち街歩きをしていると、カドルナ駅の方まで来ていました。
「あ、駅前の店なら大丈夫じゃない?」と思い立ち、地元民で賑わっているイートイン有りのパン屋さんに入ってみました。
日本のように自分でレジへ持っていくスタイルではなく、カウンターに陳列されたものを店員さんが取ってくれるスタイルでした。店員のおばちゃまは当然英語が通じず、「これとそれがいい!」と全部ジェスチャーゲームでゴリ押しました。
イタリアのこういうタイプのお店は商品を受け取るところとレジが別々になっているところが多い印象を受けます(ソ連式)。わたしはこの旅でこのスタイルが初めてだったので、挙動不審にしていると、客のおばちゃまが「こっちよ!」と引っ張ってくれました。言語は通じないけど基本的にイタリアの民はみんなお節介で優しいです。
結局、ほうれん草のパイを買いました。

↑ ほうれん草のパイ。パイなので少し脂っこいものの、美味しかったです! 薄っぺらいですが、こう見えて奥行き(?)があって、結構大きい。
元々イートインしようと思っていたのですが、お会計中に「せっかくパン屋でパイを買ったんだし、これは食べ歩きができるのでは??」と思い立ち、紙袋で受け取って外に出てみました。
スフォルツェスコ城
カドルナ駅の目の前は、スフォルツェスコ城という古いお城・要塞です。

↑ 夜のライトアップ。
わたしは近代のオタクなので、中世まで遡ってしまうともう全然わからないし、現在は中は美術館になっているのですが、わたしは殿下と違って美術の素養がないので、周囲の庭園をぐるっと食べ歩きするだけに留めました。この時間は美術館も閉まってしまっていますしね。

↑ ライトアップがお堀に反射して綺麗。
それにしても、ミラノには観光客と思しきロシア語話者が多いこと多いこと!! 日中のドゥオーモのツアーも大半が周囲ロシア語話者でしたし、スフォルツェスコ城の各ベンチにロシア人カップルが……。ミラノでは、最早人に声を掛ける時にナンチャッテ・イタリア語を使うか、無難に英語でいくか、いっそのことロシア語を使うか迷うレベルでした。
一人探索していた日本人のわたしは、ロシア人の友だちローマンに「ねえ、ロシアはウクライナに侵攻する前にミラノを征服したの?」とブラックジョークを噛ましておきました。「イタリアは昔からロシア人にとって憧れの土地だから。まあ、今そんなところで遊んでいるのは政府関係者とかでしょ」「あっ……(察し)」とか対話してました。
ミラノでは単独行動をすることも多かったのですが、一人で移動中などに暇している際は、日本の家族や友だちではなく、主にローマンとチャットしてました。時差というのもあるけど、なかなか謎です。
ジェラート
パイを食べきり、スフォルツェスコ城外周を一周すると、喉が渇きました。その時わたしはお宿に水筒を忘れたことを思い出しました。
カフェか何かに入りたかったのですが、どこも営業時間外。ミラノにはコンビニが全然ないし、当然自動販売機もありません。
どうしたもんかな~、お宿戻るまでお預けかな……と思いながらぶらぶらしていると、目の前にジェラート屋さんが!
アイスは飲み物!!!!(?)

↑ 大好きなコーヒー味に(わたしは紅茶やコーヒー味のお菓子が大好きです)、ジェラートと言えば!ピスタチオ味!のダブル。
ここでもナンチャッテ・イタリア語でゴリ押しましたし、他に店内にいた女の子二人組はロシア語話者でした。どうなってるんだ、ミラノ……。
本場のジェラートは粘りが強くて濃厚で、めっちゃ美味でした。これは好みですが、ピスタチオが人気なのはわかるけど、でもやっぱりわたしはコーヒー味の方が好みかな~~。
冬のミラノの夜はマジで寒いですが、店内は暖房が効いていて、快適にパクついていました。
喉も潤った(……?)ところで、お宿に戻り、この日の探索は終了です!
翌日に続く!!
最後に
通読ありがとうございました! 7000字ほど。
大分サボってしましまいたが、この後は勢いよくガシガシ書いていきたいですね……。がんばります。
次回の旅日記シリーズは、ミラノ2日目編になります。いきなり小遠征でリゾート地へ!? お楽しみに。
それでは、今回はここでお開きと致します。また次の記事でお目にかかれれば幸いです!
↑ 続きを書きました! こちらからどうぞ。