つい先日、サスペンションのスプリング(コイルばね)にスラストベアリングを入れる、というカスタムというかチューニングの手法を知りました。
コイルばねのスプリングって伸縮時に巻き方向に捻じれ(回転)が発生するんですね。考えてみると当たり前なのですが、全然気にもしていませんでした。
サスペンション(以下、"サス"と略します)でスプリングは上下からホルダーで押さえつけられているので、伸縮時のスプリングの回転する動きに抵抗が生じ、スプリングのスムーズな動作の妨げになる、という事になります。
で、スラストベアリングをスプリングとホルダーの間に入れてやるとスプリングが伸縮時にスムーズに回転するので、サスの動きも良くなる、とのこと。
ネットで調べてみると、結構前(数年前)から流行って?いるようです。体感できるくらいの効果はあるらしい。これは面白い。私のカタナでも試してみたい。
そう思ってカタナを眺めていたらちょっと思いつきました。
リアサスの上下端に注油してやるだけでも効果は出るのではなかろうか?今までここに注油などしたことはありません。オイルは超極圧潤滑剤のCKM-002などこういうところの摩擦低減にはうってつけのはず。


バイクをジャッキアップしてリアタイヤを浮かし、リアサスのプリロードアジャスターを緩めてスプリングを上下に動かせるようにします。
スプリングの上側の接触面に超極圧潤滑剤を塗り、

下側のスプリングにも。それとスプリングを抑えるCリングの摺動面にも。このCリングは回転する構造になっているので現状でもスプリングの伸縮時に動いているのでしょう。注油によりもっとスムーズに動くようになるはず。

プリロードを元と同じ量を掛けてもスプリングは簡単にスムーズに回せるし(注油前はギシギシ鳴って回し難かった)、期待が持てます。
早速試乗。
直線道路を走っているだけでは特に感じるものは無し。
しかしコーナリングではバイクの寝かし込みがスムーズになったように感じるし、リアタイヤの接地感が分かり易くなって安心感が増したように感じます。ちょっと大袈裟に言うと自分の足で路面を歩いているような感じ。以前履いていたタイヤ、ミシュランのパイロットロードで夏の暑いときとかに感じた感覚。
また峠のカーブに設けられている減速耐の凸凹もスムーズに通過できるような気がする。リアサスの動きに注意を払うと、サスが伸びる動きが微妙にスムーズになったようにも感じる。
面白いなと思ったのは、フロントサスも良く動くようになったと感じた事。サスペンションは前後互いに影響しますね。
兎も角、足周りが良く動くとバイクは乗り易いし楽しい。
"感じる"、 "気がする" という表現程度ですけど、良くなったのは確かです。注油しただけで得られる効果として考えれば十分です。というかスラストベアリングを入れなくてもこれで十分かも。
なお、こういった効果は低速域での方が分かり易く、高速道路あまり実感は出来なかったです。
気になるのは効果の持続。フロントフォークのように密閉されていないので、オイル切れや汚れの付着による動作性の悪化が考えられます。
とはいえメンテは洗浄と注油だけなので簡単に済むはず。その程度の労力をかける価値はあると思います。
次はフロントフォークの方も手掛けたいと思います。
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