今回もスキーの話題ですが、ちょっと細かい話し、バイクのメンテナンスのようなマニアックな内容になります...
私はロシニョールのDEMO ALPHA Ltdという板を長らく愛用しております。

足元の安定感があって、かつターン弧のサイズも自由がきくしとても気に入っていました。
しかし今シーズン、滑っていて何かしっくりこない。ターン動作に入ったら板がズルリと回って直ぐに横を向いてしまう。板を一旦谷方向にしっかり向けたいのにテール側がスライドして意図よりも横を向いてしまう。板のテール側が踏ん張っていないような感じ。滑っていて楽しくない。
こんな板ではなかったはずなのに。エッジを研いでも変化なし。板がヘタってしまったか?ヘタり切るにはちょっと早いような気もするが。。。
悶々と考えているうちにちょっと思いついて、板を細工をしてみることにしました。
自分の滑り方にも要因があるのだろうけど、道具の方を調整して対処しようと思います。バイクと同じですね。自分が乗り易いように足周りのセッティングを調整するようなもんです。
この板にはLOOKのR22というプレートが付いていて、ビンディングはそのプレートにネジで固定するようになっています。
プレートにはブーツサイズにあわせた位置に固定できるよう複数のネジ穴が設けられております。ブーツサイズ 280~295mmサイズ用のネジ穴、296~310mmサイズ用のネジ穴、といった具合に。

前側のトゥピースはプレートにネジ留めするだけなのに対し、後ろ側はヒールピースをはめるレールのような部品(台座と称します)をプレートにネジで固定し、それにヒールピースをセットします。ヒールピースはこのベースの上を前後に位置調整ができるようになっているので、ブーツに適切な前圧がかかる位置に調整できます。

現在のブーツサイズ(ソール長)は294mm。それに適合する位置のネジ穴(280~295mm)で固定していたのですが、ヒールピースの台座をあえて1サイズ大きい296~310mmサイズのネジ穴で取り付けます。ヒールピースの位置は調整でカバーできる範囲のはず。

こうすることで台座の位置が後ろに下がった分プレートの後ろ側のたわみが少し抑制されるはず。そうするとスキー板の後ろ半分のたわみも抑制されて、ターン時の板のテール側の踏ん張りも強くなるの...というのが狙いです。
こう考えるに至ったのは理由があって、この板を使い始めたときのブーツは今履いているのより1サイズ大きかったです。当然ビンディングの取付位置は今よりも前後に広かった。そして板の反発や踏ん張り、安定感は今より明らかに強かったです。
それがあるシーズンから板の反発が弱くなったような感じを覚えてはいました。気のせいかと思っていたんですが。
記憶を辿っていくとどうも今のブーツに変えてからのように思います。当時はブーツの足へのフィッティングの方に気を取られていて気付かなかったですが。
このようにヒールピースの台座は少し後ろになりました。

なお、ビンディングを固定するネジは一見普通のプラスの皿ネジに見えますが、これは「ポジドライブ」というネジ頭形状のネジなので、ポジドライブのドライバーが必要です。(以前、コメントで教えて頂いて知りました。)
最後にブーツをセットして、ヒールピースの調整ネジを回して適正な前圧がかかる位置まで前に出して調整して完了です。



余談ですが、スキー板の試乗会のときのこと。R22プレートの板を試乗したときスタッフさんがビンディング位置を調整する際に*1トゥピースだけ付け直してヒールピースは前圧調整のネジをグリグリ回して前に移動させて済ませていました。あ~手を抜いてるwと思いつつも、なるほど1サイズくらいの変更ならこういう手もあるなと思いました。
この時のことも今回の調整をやってみようと思った理由の一つです。
で、効果のほどですが、...あったと思います。
ターン中の板のテール側の踏ん張りが出てズレ難くなったと思います。ターン中の板の挙動も安定感が増したように思います。
気のせいでは無いよな?と一日板の挙動に意識しながら滑ってみたけど、間違いなく変わりました。そうそう、この板はこんな感じだった。
たったこれだけの調整でこうも変わるとは思いませんでした。
正直言って、この程度のことで滑りが変わる訳ないだろう、と半分は懐疑的ではありました。
でも、ダメだったら元に戻せば良いだけだから、試すだけ試してみようとやってみました。
何でも“やってみる”ものだなぁと改めて思いました。
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