
ケプカの番手表
Question
世界のトッププロは打法が何種類もあって、それ
らを状況に応じて打ち分けていると言うお話でし
たあが、なぜそんなに必要なのでしょうか?
Answer
ショットはティーショットやアイアンショットな
どの普通の打法と、グリーン周りの寄せに使うピ
ッチショットなど、大きく分けて 2 種類です。
寄せに使う打法もトップ選手達は 20 種類ほど持
っていますが、今回は普通のショットのお話をし
ましょう。
まず目的ですが、ショートコントロールショット
( SC ) とは一番飛ばさない打法で、自然落下と体
重移動だけで打つ基本動作的な打法です。
これはスピン量が普通のショットとしては一番少
ない打法ですので、スピンバックし難い球です。
そして、200 Y 先の硬いグリーンではこのトップ
プロ達の平均ではランが 4 m 程になりますので
このくらいの距離になると SC は必要なく、ミッ
ドコントロールショット ( MC ) からロングコン
とロールショット( LC ) 、あるいはフルショット
( FS )を使います。
番手 SC MC LC FS MX
58 70Y 80Y 90Y 100Y 110Y
54 85Y 95Y 105Y 115Y 125Y
50 100Y 110Y 120Y 130Y 140Y
PW 115Y 125Y 135Y 145Y 155Y
9 130Y 140Y 150Y 160Y 170Y
8 145Y 155Y 165Y 175Y 185Y
7 160Y 170Y 180Y 190Y 200Y
短い番手ほど飛ばない打法で打ち、長い番手ほど
スピンの掛った飛ばす打法で打ちます。
では、なぜこれだけの引き出しが必要かと言うと
試合会場は様々で、グリーンの硬さが違います。
コンパクション 20 から 25 くらいの違いはざらに
ありますので、飛距離が出る方は 9 番でもスピン
バックして手前の池にポチャリです。
マスターズの 15 番ホール、パー 5 でガルシアが
3 打目をウエッジで 3 回打って 3 回ともピンハイ
に落として、全部手前の池にスピンバックしたの
は有名なお話です。
そして彼はその日のインタビューで、「あれは 3
回とも完璧なショットだった」と文句を言ってい
たのです。
天才児と言われたガルシアですらグリーンで止め
る技術を知らなかったと言う事で、良い反面教師
として歴史に残っています。

上の写真はケプカの物ですが下は普通のプロでや
はり引き出しの数が違います。
標高が高いメキシコの会場では 15 %飛距離が出
ますので、現地に行ってその会場での番手表を作
って対応しています。
アマチュアはフルショットとコントロールショッ
トの 2 種類あれば日本ツアーであれば充分かと思
います。
パワーのある方は競技ではない普通のゴルフ場で
は 58 度のショートコンロールショットでもスピ
ンバッグする時もありますので、どれだけ戻るか
は予想出来ない事から、タイガーはその場で止め
る事が重要だと言っています。
58 度のショートでも受けグリーンの傾斜角に
よっては 8000 回転以上のバックスピンが掛かる
こともありますので、その場合はエル字ピッチを
使います。
逆に 5 m ほどの砲台でガチガチのグリーンでは、
9000 回転以上あっても止まらない事があります
ので、フルショットが要求される事もあります。
ラフからのショットも同様です。
このようにスピンコントロールが出来ないと番手
間のベタピン率が上がりませんので、力感で調整
するのではなく、打法で行なうのが世界の最高峰
の技術と言う事です。