
踏み込みの予備動作
Question
タイガーのお尻の突き出しの動画があるのですが
これは何をやっているのでしょうか?
Answer
動画レッスンで良く見る物に腰が前に出て起き
上がるのはダメだと言うのがあります。
これは後ろの壁からお尻が離れる事で起き上が
るからです。
ジャックニクラウスの時代は起き上がり打法が
当たり前で背筋を使って前傾を起き上がらせて
パワーを出していました。
ところが 80 年代後半からフレッドカプルスや
デイビスラブ、タイガーウッズなどがその昔の
ベンホーガン時代の起き上がらない打法でゴル
フをさらに進化させたのです。
特にタイガーウッズは圧縮打法として体を弓に
し、捻転した上に縮めると言う体全体を圧縮し
て弾き出されるパワーを使った打法で人並外れ
た飛距離で優勝しまくりました。
この動画は練習中に下半身の動作確認をしてい
るところで、ヨジリ、腰掛け、お尻の突き出し
と 3 つの動作確認です。
恐らくこの中のどれかが弱くなっていたので矯
正運動としてのなぞりで確認していたものと考
えられます。
この 3 つの動作はその直後の踏み込みの準備動
作で、ヨジリによって腰の開き、ニーアクショ
ン、体重移動、ヒップスライドなどの一連の動
作がスムーズに行われる体勢と重心位置を決め
るとても重要な連動なのです。
また、ヨジリや腰掛けの動きによって踏みつけ
効果がやり易くなり、圧縮したパワーが回転へ
と変換される効果的な方法なのです。
したがって、この後ろの壁からお尻が終始離れ
ない回転をするには最初の動作のヨジリがきっ
かけとなり、腰掛け突き出しを行い、踏み込ん
でから腰自体を瞬速で開きます。
これがヒップターンのフォームです。
トップでは右のお尻が前に出ないようにカカト
に重心を移し(後ろ)腰引きではその位置より
もさらに後ろに位置させます。
タイガーがワークショップで解説している時に
は「後ろ、さらに後ろ」と言っていました。
全盛期のタイガーのヒップターンは日本ではま
ず理解されておらず、上辺だけ真似てただ速く
動かしている人が多いので未だに日本には上陸
していない技法だと言えるでしょう。
世界から 30 年も遅れている原因の一つです。
ただ、この一連の動作は難易度がマックスで、
欧米選手でも全ての人が出来ている訳ではあり
ませんのでこれは神の領域と言う人もいます。
ジュニアで世界を目指す子供達は今からこれを
マスターした上で仕上げ、小さくまとまらない
ようにして欲しいものです。
プロデビューしてからの改造はほとんど不可能
ですので受験する前に習得しましょう。