
弓状の張りと捻転の張りの両方で打つ
Question
短い番手は打てるのに長いのがなぜ長い分だけ
の距離が打てないのでしょうか?
PW は 120 Y なのですが、5 番はその計算でい
くと 170 Y 出るはずなのに 160 Y ほどしか飛び
ません。
その原因と改善法を教えて下さい。
Answer
一番の原因は手打ちが考えられます。
ウエッジなどは手だけで打ってもそれなりの飛
距離が出るのですが、長くなるほど手に力を入
れて飛ばそうとして逆に芯を外したりヘッド速
度を落として飛ばなくなるのです。
まずは 58 度で 50 Y を体だけで打つ練習です。
手振りの人は恐らく 60 Y 以下を打つと緩んで
当たらなくなるかも知れません。
( 58 度は実測 56 度の場合が多いので要注意)
トップから左にしっかりと体重移動して、右サ
イドの力を抜いて体を大きく弓にして、腕は体
と一体化させて固めておき、体重だけで打つ打
ち方です。
これが基本動作でこの形(フォーム)で打つ事
が基本となります。
ここでインパクトの逆 C の形をしっかりと記
憶させ、その体勢が整ってからインパクトにな
るように、ゆったりと大きなスイングでまずは
飛ばさない打法に慣れます。
感覚としてはピッチショットを大きくしたよう
なイメージで良いので、体だけで打つ癖をまず
付ける事が大切です。
ここで一番の問題は初心者で飛ばす事しか考え
ていない人です。
しかも腕力で飛ばそうと必死な方は飽きてこの
基礎練習が続かない事です。
いつかはここを通らなければならないので覚悟
して取り組む必要があります。
次にその打ち方で左サイドの張りを作ります。
これは肩の開きを遅らせて捻転差によって胴体
が捻じれて出来る張りです。
腕は上げ置きをしながら踏み込んで切り返しで
は左肩を止めて体重移動し、手はあとから降ろ
して来ると時間差が生まれます。
体重移動の際には右サイドの力を抜いてお辞儀
をする事で頭も一緒に左に行かないようにしま
す。
この弓状の体勢と引き落としを遅らせる時間差
がタメとなり、張りが強くなって筋肉のバネが
使えるのです。
次に踏み込みの直後に腰を開きます。
これで弓の張りだけではなく、腰と肩との間に
捻転の張りを作ります。
この場合、腰はスライドが始まっているのに
左肩を右回転させる「肩入れ」をすると左サイ
ドに弓の張りと捻転の張りの両方が生まれてさ
らに胴体全体にエネルギーがタメられます。
これで踏み込み( 1 )腰の開き( 2 )インパク
ト( 3 )の三拍子にアクセントを入れたリズム
で打つ練習です。
これは見た目では判りませんが、それぞれの部
位に力が入ってその筋肉に一瞬パワーが入れば
それがアクセントとなります。
これらのプロセスで一つの動作(アクセント)
を加える度に 10 Y 程度は飛距離が伸び、これ
は一例ですがこの組み込みが出来る度に飛距離
が伸びます。
ここで重要なのは、この形のままムチのような
しなりで打つ練習です。
これは膝、腰、肩、手、ヘッドとそれぞれの部
位の間に張りが出来、それがタメであり時間差
ですので、体を柔らかくして意識としてはグニ
ャグニャにして下から上へと力を伝えます。
これがムチ効果を使ったしなやかなスイングで
手を使わない安定した打ち方です。
次にこの打法に右足の踏みつけを入れて右フク
ラハギのバネを使うとさらに張りが強くなり、
それが出来たら切り返しで引っ張り合いのパワ
ーシフトを入れたり、引き落としの「刺し」や
右膝を伸ばす蹴りなどを組み込んで行くとさら
に飛距離が伸びて行きます。
このように、腕は同調させて固めておくだけで
一切腕力は使いません。
これで何種類もの打法を練習している事になる
のですが、全てにおいて腕力は使わず手で操作
をしたりしません。
これが出来ると短い番手と同じ感覚で長い物も
打てるようになり、力まずに同じ速度と力で番
手なりの飛距離が出るようになると思います。