
冬休み初日。小学校がある長男をいつも通り見送り、次男とだらけた朝を過ごす。
お弁当を作らなくていいし、あの手この手で4歳を説得して交渉して着替えさせて幼稚園まで連れて行かなくていい。どんな楽園だろう。

カレンダー目当てで買ったけど雑誌自体は興味がないという雑誌の中で2ページほど好きなページがあったので、切り取ってスクラップブック帳に貼る。
このスクラップ帳は、雑誌を処分するのが忍びないときに好きなページを切り取ることで断捨離の後押しをするという頼もしい役割があるが、その後見返すことが全くないという象徴的一冊だ。

たまに開くとこんな可愛いものが詰まっていたのかと眼福具合に感動する。そしてまた次に雑誌を処分するときまで存在自体まったく忘れているのである。

公園の池で、鴨が寒そうに連なって眠っている。冬の景色を流しながら4歳次男と自転車でショッピングモールへ。
トーマストミカを買う、いいよ、それだけだからね、わかった、というやり取りをしてから出発した。しかしモールの入り口で「やっぱりガチャガチャにする」といい、ガチャガチャを回して本屋に寄って帰ろうとしたら「やっぱりトーマストミカ買いたい」とごね出した。
えー、じゃあ本当にトミカ一つだけだよ?約束だよ?ガチャガチャもやったんだからね、わかった、というやりとりを経ておもちゃコーナーへ。やっぱりトミカなんかいらないプラレールが欲しいアレ(大物)が欲しいコレ(大物)が欲しいが始まった。
まるで「アンケートだけ」と言うから着いて行ったら化粧品やら高級鍋やらを売りつける詐欺のような手法である。
交渉と説得の時間に入る。二日後にサンタさんが来るから、ママサンタさんと約束しちゃってるから。13時には長男が帰ってくるのだ。大物のおもちゃを回避しつつ小さめのアイテムで妥協してもらい、なんとか時間までに決着をつけなければならない。
おもちゃ屋で汗をかきながら、幼稚園がないことのトレードオフを思った。弁当を作らないで良いからといって、確実に楽園ではないのである!
成城石井で、さっそく冬休みの重要方針を実行した。いつもちょっと食べてみたいけどまあ買わなくてもいいか〜(子どもも騒がしいし)となっている2種類のパンを満を持して購入した。

シナモンロールとクランベリー入りのベーグル。
寒い寒い抱っこしてもう寒い嫌だ!とおもちゃの箱とガチャガチャのカプセルを両手に持って大騒ぎしている4歳を連れて帰る。こんな冬の日に成城石井のシナモンロールがふさわしくないはずがない。

本日のお土産その2。
本屋で2冊ほど気になる本があり、「どっちがいいと思う?」と次男に聞いてみたが、中をぱらりとめくったところ水色の本が気分かもと思い「ごめんやっぱりママこっち買うって決まったわ」と質問を取り消そうとしたら遅かった。
「ダメ!こっち!」
「あーそうだよね、こっち犬の絵がついてるし……でもママ中身をちょっと見たら水色の本の方が読んでみたい気がして。こっちでもいい?」
「ダメ!ぜったいダメ!」
「じゃあ、両方買ってもいい?」
「いいよ」
こうしていきなり二冊の本を買うという贅沢に正当性が与えられた。うれしいうれしい、冬休み、大事に読もう。
長男は学校からの帰り道、GPS付きの見守り端末に「ママ、今度いももちを作って」という録音を入れてきた。学校が極近いため、録音を聞き終わるとすぐ家のインターホンが鳴るくらい、謎のGPS録音機能である。
ランドセルをその辺に置き、いももちのレシピを長男と二人で見る。中にさつまいもが入っている餅なのかと予想していたが、じゃがいもと片栗粉をこねて作る餅だった。なるほど、あーこれは簡単だね!今度やってみよう!と軽々しく言い、やらない雰囲気が我ながらすごいなと思う。
成城石井のシナモンロールを三人で分け合っておやつにする。美味しい美味しいと三人ではしゃいで食べる。
「ママ、シナモンロールって作れる?」
「うん、昔作ったことあるよ!」
「じゃあ今度作ってほしい」
「いいよ!」
返事だけはいつも軽やかな母である。

Sweet+++ tea time
ayako
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