
週末は雨だった。
スーパーに一週間分の食材を買い出しに行き、一つ一つ除菌シートで拭いてから冷蔵庫にしまう。この一大タスクをクリアした後は絵本を読んだり絵本を読んだり絵本を読んだりしている。雨の恐ろしさよ。
週末は料理をしない。いや、何か作りたい気持ちは満々なのだが、そんなことをすれば外食好きの夫が泣くだろう。グルメ、それはいつだって彼のエネルギー源であり唯一の趣味なのだ。
ここ二年、ウーバーイーツで47回ケンタッキーを注文していて、毎回オリジナルチキンを8本くらい頼んでいるという衝撃の事実を夫から伝えられた。
— ayako | 刺繍して書くひと (@Sweettteatime) January 20, 2021
というわけで日曜日、無事に48回目のケンタッキーが注文された。
ケンタッキーのお供に!夕飯の残りものでグラタンを作ったよ

ケンタッキーを注文すると、私は毎回ソワソワしてしまう。
野菜はどうしよう!?!?
サラダにできそうな野菜あったかな?!スープならいける?!チーズ?バゲット?何か一緒に食べるものあるかな!?
冷蔵庫の中をのぞいては右往左往。なにせオリジナルチキン8本、ナゲットポテトみたいなオーダーなので、基本野菜がないのである。
そんな私を横目に、夫は悠々とソファーに腰掛け、ウーバーイーツの画面を眺めながらこうのたまう。
「僕は肉だけでいいよ」
肉だけでいい。
一緒に暮らして丸8年、それが一貫して彼の飾らぬ本音であり、偽らざるポリシーなのである。
クリーム煮に目をつけた

夕飯の残りものである。木曜日は、久々に鶏肉の柚子胡椒クリーム煮を作った。


鶏肉玉ねぎ、ブラウンマッシュルームを、牛乳でクリーム煮にしているのだが、柚子胡椒を入れるのがポイント。めちゃくちゃ美味しい。
付き合い始めの頃、夫に初めて振る舞った料理でもある(変わらないレパートリー)
キッチン棚を掘り返していると、

思いつきで買ったもののまったく使わず、二歳児がこねくり回して年季が入ったクシャクシャのペンネ、も発掘された。
これはつまり…
作りなさい、グラタンを。

料理の神様から啓示を受けた私は即座に湯を沸かしてペンネを茹でた。ついでにブロッコリーも一緒に放り込む。

チルドに眠っていたベーコンものせる。

あとはピザ用チーズをたっぷりかけて、パン粉もぱらぱら。

220度のオーブンへ行ってらっしゃい〜!
グラタンが完成したよ

10分後の姿である。
ほどよくウーバーイーツも到着し、ハフハフ食べた。このてきとうに作ったグラタンがね、とびきり美味しかった。
いつだったか「暮らしの手帖」のインタビューで、86歳の水彩画家、星信郎さんがこう語られていた。
本音を言えば、人生は
成り行きってところがあるんだよ。
お料理だってそうじゃないかな。
不思議な条件が重なって、
とても美味しくなることがある。
(出典:暮らしの手帖 5世紀5号)
「人生は狙ったようにはいかない」けれど、ふいに訪れる偶然の贈り物というのがある。肩の力を抜いて、成り行きに任せて、のんきにいこう。
いや、残りもので作ったグラタンが美味しかったっていうだけの話なんだけどね。

ザクザクの表面、中身はクリームソースじゃないからサラリとしてて、でもペンネはふっくらとよく馴染み、柚子胡椒の風味がピリリときいていた。
こんな偶然の贈り物があるから、料理はやめられないよね。

「週末はグラタン作ったよ!それだけだよ!」という日記を書こうと思ったのにどうして毎回こうも長くなるのか。不思議しかない。
おまけ

二週間前の週末は、お散歩がてら大好きなシャルマンへ行って、なんでもない日のケーキを食べた。
最近の週末は、こんな感じ。
さてまた一週間、ゆるゆるといこうね。

Sweet+++ tea time
ayako
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