
2025年、恋愛リアリティ番組『今日、好きになりました。ハロン編』(ABEMA)への出演で注目を集めたアーティストのMON7Aさん。今年1月にはシンガーソングライターとしてメジャーデビューを果たし、TikTokでは独自の動画撮影スタイルが“もんた界隈”の名称でバズを起こすなど、Z世代のカルチャーアイコンとしても人気を博しています。
東京出身で生粋のシティボーイであるMON7Aさんに、東京の街の思い出やいま新たに気になるエリアについてお聞きしました。
最近のブームは、高円寺の古着屋と中野ブロードウェイ巡り

―― 東京生まれ・東京育ちのMON7Aさんですが、いまお気に入りの東京の街はありますか?
MON7Aさん(以下、MON7A):高円寺と中野は、ここ数年ずっとお気に入りの街です。俺は洋服とか雑貨が好きなので、高円寺にはよく古着を買いに行ってます。中野には、アニメとかキャラものの雑貨を探しに行ったりしますね。
―― どんなお店に行くんですか?
MON7A:高円寺に行く日は、そのときどきで気になったお店を全部回るんですけど……絶対行くのはセカスト(「セカンドストリート」) と「たんぽぽハウス」 。中野は、特にお店は決めずに中野ブロードウェイの2階をブラブラするのが好きです。
―― セレクトショップなどに通われているのかと勝手に思っていたのですが、気取らないお店にも行かれるんですね。
MON7A:むしろ俺、服は古着しか買わないんです。なので渋谷とか原宿、新大久保も好きなんですけど、服を買うときは中央線沿線とか、古着屋さんの多い街に行くことが多くて。
―― 渋谷や原宿、新大久保はどんなときに行くんですか?
MON7A:渋谷はいろんなファッションの人がいるから、通り過ぎる人を見てるだけでも刺激を受けます。原宿は買い物しに行くことが多いんですけど、やっぱりトレンドの最先端がわかる街だなって。新大久保はカフェ目当てで行ったりします。ただ、入れ替わりが激しいのですぐに閉店しちゃうお店も多くて……。人が多い街だけど、隠れ家っぽい穴場のカフェを見つけたら、できるだけ通うようにしてます。

―― 本当にいろいろな街を楽しんでいるんですね。昨年からはひとり暮らしも始めたそうですが、これまでと比べて東京の街を見る視点は変わりましたか?
MON7A:けっこう変わったかも。まだレパートリーは全然少ないんですけど、自炊するようになったからスーパーにも行くようになったし。
あとは移動手段が増えて、いろんな道を通ってみるようになりました。街の中でも渋谷とか原宿、あと東京のもっと西の方に行こうと思うと、基本、電車で頑張って行くしかないじゃないですか。だからいままでは実家から電車で行き来してたんですけど、最近は自転車を買ったので自転車で移動してみたり、LUUPに乗ってみたりもしてます。
―― 移動手段が変わると、街の見え方も変わりますよね。
MON7A:ですよね。特に自転車が最近楽しいです。自転車で大通りをワーッと走り抜けたり、公園を一周するのが好きで。夜中だと人も少ないので、よく自転車で走り回ってます(笑)。俺、インテリアも好きなので、家を居心地よくしようといろいろ工夫したら、家から出たくなくなっちゃって……。学校がないとずっと家にいることも多いので、運動も兼ねて外に出てます。
―― インテリアはどんなところにこだわっているんですか?
MON7A:基本はネットで買うんですけど、みんなが持ってないような、「え、これどこで買ったの?」って思ってもらえるようなものを探しちゃいますね。自分でつくるのも好きで、ローテーブルは自作したし。
あと、最近は観葉植物を増やしたいと思ってて、いま植物をふたつ買ったところです。ひとつは青山の「FUGA」 で買ったケンチャヤシで、けんちゃんって名前をつけて育ててます。あとは下北沢の……どこだっけな、歩いてて本当にふらっと入ったお店だったので……。たしか「ユー花園」 だったと思います。そこでもうひとつ買いました。
―― 10代で知らないお花屋さんにふらっと入れるのは、すごく上級者な感じがします。
MON7A:本当ですか? 俺、街を歩いてて衝動買いしちゃうことが多くて。どこかに遊びに行って「いいな」と思うものがあったら、大きい植物とかでもその場で買って持って帰っちゃうんです(笑)。買い物したお店の近くの道を歩いてみて、よさそうなお店を見つけたらふらっと入ってみたり。基本、洋服も全部そんな感じで買ってます。
放課後は、上野や新宿の純喫茶で同級生とおしゃべり

―― そんなMON7Aさんの感性が、どう培われたのか気になります。小さいころはどんな子どもでしたか?
MON7A:絵本を読むのが好きで、そんなに活発ではなかったです。ただ、おばあちゃん家が福島にあるので、長期休みには家族で猪苗代湖に滞在することが多くて。夏は湖で泳いだり、冬はその近くでスノボとかキャンプをしたりしてました。なので、東京生まれではあるけどずっと都会にいたわけじゃなくて、田舎で遊んだりするのも好きでした。
―― 東京の中で思い出深いスポットはありますか?
MON7A:引越す前の実家は東京の東の方だったので、家族でバーベキューをするときは木場公園によく行ってました 。実家では犬も飼ってたので、木場公園 にお散歩に行くこともあったし、思い出の詰まってる公園です。
小中学生のころは、友達と遊びに行くときは錦糸町が多かったかな。近所の映画館が「オリナス錦糸町」 の中にしかなかったので、映画を観に行ったり洋服を買いに行ったりするときは決まって錦糸町のモールでした。

―― ファッションへの興味が湧いたのはいつごろだったんでしょう?
MON7A:中学生くらいですかね。漫画とかアニメが当時好きで、『NANA』に出てくるキャラクターのファッションに影響を受けて。真似してみたいと思って、ネットショッピングをしたり、地元からちょっと離れた服屋さんに行くようになったのがその頃でした。
あとは、SNSで見つけた年上のお兄さんとかお姉さんのファッションもよく見てました。TikTokで流れてきたおしゃれな人とか、Instagramで友達の友達をフォローしたりして。そういう人たちのファッションを参考にして、お小遣いで買える範囲で好きなものを見つけて着てみるみたいな感じでした。
―― 高校生になると、どんなスポットに行くようになりました?
MON7A:中学のときはコロナ禍だったし本当にすることがなかったんですけど、ちょうど高校生になったくらいのころに、俺ら世代の中で喫茶店ブームがきて。たくさん喋れるし写真も撮れるから、喫茶店にはすごく通ってました。放課後によく行ってたのは上野の「古城」。漫画がいっぱい置いてあったから、友達と行って漫画を読んだりしてました。
―― カフェというより純喫茶という雰囲気のお店ですよね。
MON7A:韓国っぽい雰囲気の、真っ白な内装のカフェとかも好きなんですけどね。俺はどちらかというと、もうちょっとゴチャゴチャしてる感じの昔ながらのお店の方が好きで。でっかいシャンデリアがある上野の「丘」とか、新宿の「カフェアルル」、「騎士道」とかもお気に入りでした。
古くて趣のあるものが、逆にいまのトレンド

―― 今年1月にはアーティストとしてもメジャーデビューされたばかりです。音楽との出合いはいつごろだったんですか?
MON7A:3歳からピアノを習っていたので、そのときから演奏することは好きでした。コロナ禍になってからは家にあったギターを独学で弾くことが増えて、中学のときに自分のギターを初めて買ってもらって。それから、高校生で軽音楽部に入ったのをきっかけに、初めてフルでオリジナル曲をつくって編曲もしてみて……という感じでしたね。
―― 幼少期から音楽が身近だったんですね。レコードショップなど、思い出に残っている音楽関連のスポットはありますか?
MON7A:レコードショップは、気になってるけどまだ行けてないんです。高校のときによく行ってた場所でいうと、秋葉原にある「STUDIO GOODMAN」ですかね。音楽スタジオなんですけど、学割が使えてめちゃくちゃ安かったので、軽音部で組んでたバンドのメンバーとよく行ってました。同級生とバンドをふたつ組んでたので、ライブの前は秋葉原に通ってましたね。
―― では、高校時代を振り返って一番の思い出はバンド活動ですか?
MON7A:そうですね。片方のバンドは仲のいい男子と組んでて、もう片方のバンドはメンバーが俺以外みんな女の子で、誰も歌いたくないって言うので俺がボーカルをさせてもらって。雰囲気が全然違って、どっちも本当に楽しかったです。バンドの大会にも出たし、文化祭に向けてみんなで一生懸命練習したのもあって、すごくいい思い出になってます。
―― 最近は楽器屋さんなどにも足を運ぶことはありますか?
MON7A:行くようになりました。御茶ノ水にギターメーカーの「ESPテクニカルハウス」という専門店があって、そこで中古のエレキを買ったりもしました。
―― お話を伺っていると、古着や純喫茶、中古の楽器など、MON7Aさんは新しいものよりも古いものに惹かれることが多いんですね。
MON7A:たしかにそうかも。いままで新品にこだわったことってあんまりないんです。逆にいまは古いものが俺ら世代のトレンドだったりもするし、使えるなら中古でいいかなと思って買うことが多いです。中古のものってちょっと汚れちゃってたりもするけど、前にそれを持ってた人のことを想像できたり、新品とは違ったよさがあるなって思います。
これからは、駅単位で好きな街を増やしていきたい

―― 幼少期からさまざまな東京のカルチャーに触れてきたと思いますが、いまのMON7Aさんにとって東京はどんな場所ですか?
MON7A:俺も最近よく考えるんですけど……特に23区は自分なりにいろいろなところに行ってきたので、ちょっと飽きてきちゃったかもって思うこともあって。原宿とか渋谷はいつ行っても刺激を受けるんですけど、「今日何しようかな?」って思うと、行ったことのある場所しか頭に浮かんでこないことが多いんです。
―― すごい。10代でそう言える方、なかなかいないと思います。
MON7A:好きなものを絞って深堀りするタイプなので、原宿とか渋谷、高円寺とか下北沢の古着屋さんはひと通り行ったな……とか思っちゃって。でもこれは俺が子どもだからっていうのも絶対あると思うんです。たぶん大人になってもっといろんな場所に行けるようになったら、新しい好きな場所が見つかるんだろうなって。実際に、ひとり暮らしをするようになってからは発見もたくさんあったし。
―― 普段、好きなものはどうやってリサーチしているんですか?
MON7A:SNSを見る以外にも、フリマイベントに行って知り合った人からおすすめを聞いたり、友達伝いにお店を教えてもらったり、本当にいろんな方法で知ります。リサーチしてるっていうよりも、偶然知る機会を大切にしてるかも。誰かと友達になったら、「どこかいいお店ない?」って聞いて教えてもらったりしますね。それが一番自然に自分の好きな場所を増やせる方法な気がします。
―― これから行ってみたい街や、東京で新たにしてみたいことはありますか?
MON7A:最近気になってるのは神保町です。楽器屋さんが多い御茶ノ水にも近いからよく行くんですけど、いままではどんな街なのかあんまり知らなくて。でも、行けば行くほど雑貨屋さんとか喫茶店がたくさん見つかって好きな街になってきたので、他にもそういう街があるんだろうなって。
だから、いままではTikTok で見つけたお店とか友達に教えてもらったお店に足を運ぶことが多かったんですけど、これからはもっと駅単位でいろんな街に行って、自分で探検してみたいなと思ってます。
―― 最後に、アーティストとしても個人としても、今後かなえたい夢があったら教えてください。
MON7A:2026年の紅白歌合戦に出るのが夢です。1月にメジャーデビューしたばっかりなんですけど、去年は『今日好き』への出演もあっていろんな人に俺を知ってもらえた1年だったと思うので、それを無駄にしたくないなって。知ってもらえたことを全部、音楽活動に引き継いで頑張っていきたいなと思ってます。

お話を伺った人:MON7Aさん
2007年生まれ、東京都出身。2024年からTikTokで注目を集め、「今日、好きになりました。ハロン編」への出演で人気を博す。2025年に本格的にアーティスト活動をスタートし、2026年1月に『TOGE TOGE』でメジャーデビュー。
編集:ピース株式会社
