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鷺ノ宮のロフト付き6畳で服に囲まれて過ごした至福の8年間。よこちるどれんさんの上京物語と幸服論

インタビューと文章: 紡もえ 撮影: 沼田学

TikTokやYouTubeを中心に活動する、ファッションインフルエンサーのよこちるどれんさん。自由な着こなしと、視聴者と同じ目線に立ったアドバイスで、多くの若者の心をつかんでいます。そんな彼はどんな土地で、どんな人生を送ってきたのでしょうか。ファッションに目覚めた高校時代、広島での大学生活、上京後の暮らしなど、ご自身と住まいの変化についてお話を伺いました。

故郷の高知でファッションに目覚め、進学先の広島でのめりこんだ

―― 今日のコーディネート、すてきですね!ぜひ解説いただきたいです。

よこちるどれんさん(以下よこちる):今日は全身コムデギャルソンです。ジャケットは2023年の秋冬シーズン、ファーがトレンドの時期に買ったもの。ボトムもファー付きにして、色は黒でまとめました。ジャケットの中は、ファーの襟が付いたシャツの上に、黒のカーディガンを合わせています。靴はコムデギャルソンとNIKEのコラボ。革靴でもいいかなと思いましたが、今日は自転車に乗ってきたのでラフなものを。靴下はユニクロです。

―― セットアップのように統一感あって、アイテム同士なじんでいますね。現在は東京に住むよこちるどれんさんですが、ご出身は高知県だとSNSなどでも公言されています。ふるさとはどんなところでしたか?

よこちる:高知県の端っこにある四万十市というところです。高知空港からだと車で3時間くらいかかる場所で、四万十川が有名ですね。夏は子どもたちがタンクトップとか水着で駆け回っていて、「THE 田舎」って感じの良さがあります。川は最高だけど、ほかに遊ぶところがないから、都会への憧れが強い子は多いかも。僕もそうでしたね。

―― ファッションに興味をもち始めたのはいつですか?

よこちる:高校1年生の時です。部活が嫌で辞めたけど、周りが部活に打ち込んでいる中で何もやっていない自分をネガティブに捉えてしまっていた時期。「みんな頑張っているんだからお前も何か見つけろよ」という圧を感じて、ちょっと焦っていたんです。「家と学校の往復だけじゃつまらないし、モテないな」とも思っていました。

そんな時に先輩の私服姿を見かける機会があり、「こだわっててかっこいい」と感じたのをきっかけにファッション誌を読み始めて、あっという間にハマっていきました。


ファッションに目覚め、自分のスタイルを模索し始めた10代の頃(写真提供/よこちるどれん)

―― 当時はどんなお店で服を買っていましたか?

よこちる:ユニクロ、しまむら、Right-onですね。リサイクルショップでもよく買っていました。お店が少なかったので買えるものが限られていて、雑誌で見るような服は買えなかった。

だから、大学進学で広島に出た時は最高でしたね。駅前の大型商業施設で取り扱いブランドの多さにびっくりしたり、パリのコレクションに出ているような服を扱うセレクトショップに足を運べるようになったり。

―― 世界が広がったんですね。大学進学で高知を出ることを選んだのはどうしてですか?

よこちる:出ようと決めていたというよりは、受験の結果でそうなりました。第一志望にしていた高知の大学に落ちて、受かった中で高知から一番近かったのが広島の大学だったんです。

場所よりもやりたいことにこだわっていたから、本音ではファッションの専門学校に行きたかったのですが、両親に反対されて。「お前は感情で動くところがある」と(笑)。「確かに!」と納得して、自分の将来をしっかり考える期間として大学進学を決めました。


高校の卒業式にて。新学先の広島でのひとり暮らしに胸を膨らませていた(写真提供/よこちるどれん)

―― 広島ではひとり暮らしを?

よこちる:はい、大学近くに部屋を借りて住んでいました。広島市内の佐伯区にある物件で、間取りは6畳の1Kでユニットバス。家賃は3万円くらい。静かすぎず、うるさすぎずでちょうどいい環境でした。近くに海や公園があって、自然を感じられるところもお気に入りでしたね。

鷺ノ宮には“自分だけが知っている魅力”があった

―― 上京のきっかけを教えてください。

よこちる:就職です。都会と百貨店バイヤーへの憧れがあって。就活では都内の百貨店全部に応募して、伊勢丹新宿に内定をいただいて上京しました。百貨店のほかに応募したのはセレクトショップだけ。服にかかわる仕事に一直線でした。

―― 東京で最初に住んだ街はどこだったのでしょう?

よこちる:西武新宿線の鷺ノ宮(さぎのみや。東京都中野区鷺宮)ですね。新宿まで電車一本で行けて、職場に通いやすいので決めました。上京時、東京の街を何も知らないまま不動産屋さんに行って、勤務先を伝えたら「ここなら新宿まで一本で行けて急行も止まるよ」と提案されたんです。それで見つけたのが6畳でロフト付き、ユニットバスで家賃5万円の部屋。そこに8年くらい住みましたね。いい街なんですよ、鷺ノ宮。

―― 表参道や青山のようなファッショナブルな街に住んでみたい! とかはなかったんですか?

よこちる:有名さや映えはまったく気にしていなくて。通勤に苦労しない場所で、自分の目で見ていいなと思えるところが良かったんですね。

自分だけが知っている良さがあるっていいですよね。服を探す時にも、誰も知らないブランドで、まだ注目されていないイケてるアイテムを見つける面白さと似ています。鷺ノ宮は、東京だけど都会過ぎず、ちょっとした自然があるところが気に入ってて。広島でもそうでしたが、田舎育ちなのもあって、どこか親しみやすさのある街に魅力を感じますね。

―― 鷺ノ宮のお気に入りスポットは?

よこちる:近所の公園。ブランコを全力で漕いでいる瞬間をセルフタイマーで連写して、「今日のファッション」としてSNSにアップしていました。カッコつけてポーズを決めるより、動きがあった方が自分らしくて面白そうだと思って……通りがかった人からすると異様な光景だったと思いますね(笑)。ほかにも、橋の上とか駐輪場とか、家の近所でよく自撮りしていました。


鷺ノ宮にある「橋の上」はお気に入りの自撮りスポットだった(写真提供/よこちるどれん)

―― なじみのお店などあればお聞きしたいです。

よこちる:うーん、オーケー(首都圏で展開する大手スーパーマーケットチェーン)ですかね。洋服を買いまくっていたこともあって、外食はほとんどせずに自炊ばっかりしていました。ほぼ毎日が自宅、職場、オーケーのトライアングル状態で暮らしていた感じです。

―― かなりストイックな生活ですね。

よこちる:ただ、余裕はあまりなかったですね。東京で働いていて、時間に追われることが増えて精神的な疲れが出たのか、よく電車に荷物を置き忘れることがあったんです。成田や神奈川の方まで運ばれていっちゃって、鉄道会社に電話して後から受け取りに行ったりして。会社員としての仕事とSNSの活動を両方やっていた時は、1日のスケジュールを細分化していたのですが、時間通りにできなくてどんどん追われていって、常にバタバタして心を削られていました。

好きな服に囲まれる幸せ。収納できない分はレンタル倉庫に

―― 洋服をたくさんお持ちだと思いますが、収納はどうしていましたか? 間取り的にとても入りきらないのでは……。

よこちる:そう、しかも上京してから一気に増えたんですよ。東京はお店が多いし、お給料も自由に使えるから必然的に買う量が増えていく。シャツを畳んで重ねる時に襟元の向きを交互にするとか、アパレル知識を活用して収納ボックスに入れていたのですがさすがにあふれてきて……ハンガーに何枚か無理やり重ねて壁一面にかけていました。

―― ワンルームに住んでいると、ファッションにそこまでこだわりのない人ですら、どうしても洋服の収納には困りがちですよね。

よこちる:そうですね。自分の場合、それでも収まりきらない分はやむをえず実家に送っていましたが、親からは「ありすぎるからもう送らないでくれ」って止められて(笑)。どうしようかなと思っていた時に、倉庫をレンタルできるサブスクリプションサービスを見つけて、今もそれを利用しています。保管料で月々2万5000円くらい払っているけど、部屋を追加で借りていると考えたら安いと思っています。

―― 「収納の大きさ」が必要ないとなると、物件選びの可能性も広がりそうですね。普段は着ない服を倉庫で眠らせておいて、手持ちを常に一軍で固めているということですか?

よこちる:いや、倉庫にあるものも全部一軍です。どれだけ服を買っても、“いらない服”ってなくて。中身が手元のアプリで一覧で見られるので(写真下参照)、何を持っているかは常に把握していて、季節や気分に合わせて入れ替えています。

―― 服への愛情が深い!

よこちる:増えれば増えるほど幸せですよ。多いからって売ることはないですね。過去に一度だけフリマアプリで売ったことがあるんですが、すごく後悔しました。その場しのぎの数万円を手にできても、苦労して買った服を失うことの方が痛かったし、もっと着こなせたのにと思えてきて。持っている服のほとんどは、何年経ってもずっとキラキラしていられる服なんですよね。

周りを気にしていたからこそ言える「どんな格好でも大丈夫」

―― 現在は都内の別の場所に住んでいるそうですが、8年間住んだ鷺ノ宮から引越したのはなぜですか?

よこちる:コロナ禍の頃、外出が減ったタイミングで自分の人生を他者と比較しだしたんですね。普通なら「他人と比べるな」って言われがちですけど、僕の場合はそれが逆にポジティブな原動力になって、「自分を変えたい」と思い始めました。そんなことを考えながらYouTubeでいろいろな人が服を紹介する動画を眺めているうちに、「自分の持ってる服はみんなからどんな反応をされるだろう」と気になってきて、今の活動を始めたんです。

そういう気持ちの変化があって、住む場所も新しくしてみようと思い立ちました。当時、百貨店を退職して表参道にあるブランドで働き始めていたので、鷺ノ宮のままだとちょっと通いにくくなったことも理由のひとつでしたね。SNSで得た収入をコツコツ貯めて、引越し資金ができたので転居に踏み切りました。

―― 変化を求めてのアクションだったと。

よこちる:いろいろ、このままじゃダメだと思って。それから人生が大きく変わっていきました。僕、実はSNSの活動を始めるまでは全然自分を出せない人間だったんですよ。子どもの頃から「こんな発言したらどう思われるだろう」「こんな格好変だと思われないかな」って気にして、何もアクションを起こせなかった。

意を決して発信を始めてしばらく経ったある日、投稿がバズって……否定的な反応が圧倒的な数で届きました。そこで、改めて吹っ切れたというか。自分が気にしていたことって、どうでもいいことだったなと思えました。

―― “周りを気にしてなかなか自分を出せない”……。とても共感します。

よこちる:そういう人は多いんじゃないかな。僕は視聴者から送られてきたコーディネートにコメントをする企画をよくやるのですが、特に10代の子たちから“承認”を求める声が届くんです。「こんな格好しても大丈夫ですか」って。いや全然大丈夫でしょ。好きな服を着るのに、制限って何もないはず。でも、気になっちゃう気持ちもすごくわかる。僕も周りを気にしてたから。

だからいつも、「送ってくれたこの服はどんな気持ちで選んだんだろう」と想像して、何かプラスのものを受け取ってもらえるように言葉を選んでいます。僕を見て「こういうのもいいんだ」「自分でもできるかも」って思ってもらえたらうれしい。そのために、深みのある人間に変わっていきたいなと思っています。

背伸びする必要はないから「ちゃんとした飯」を食べよう

―― 現在はどんなお部屋で生活しているのか気になります。

よこちる:2DKの物件で弟とふたり暮らしをしていて、それぞれ自分の部屋を持っています。場所は引越し当時働いていた表参道に、電車一本で行ける場所です。やっぱり通いやすさが一番のポイントだったので。
今は個人で独立して、仕事場も家になりました。リビングや自分の部屋をフル活用して、活動の拠点にしています。

―― 今後、よこちるどれんさんのように上京する方に向けて、街選びのアドバイスをお願いします。

よこちる:自分が本心で好きだと思えるものを基準に選ぶといいと思います。おしゃれな街のおしゃれな部屋に住んで、おしゃれな暮らしをして……みたいにあれもこれも完璧にしなくていい。本心ではこだわりがない部分にまで力を入れると、本当に好きなことができなくなると思うんです。僕のケースで言うと、かっこいい街に住むのにこだわって住む場所を選んだ結果、資金不足でかっこいい服を買えなくなるみたいな感じ。

かっこいい服にこだわるからって、必ずしもかっこいい生活をしなきゃいけないわけじゃない。憧れに自分を合わせていくより、今の自分の優先順位を大切に決めてみてください。

―― 背伸びしなくていい。

よこちる:と思いますね。あと、これは生活についてですが……僕が尊敬する先輩にもらったアドバイスを皆さんにも伝えたい。

「ちゃんとした飯食えよ」

栄養があってあたたかいものを食べられる生活をしてほしいです。何をするにしても、体は資産。僕は日常的に自炊をするようにしていて、今住んでいる物件は夜11時までやっているスーパーが徒歩20秒のところにあります。激務だったり、好きなことに没頭したりの毎日の中で、食材を調達するのにまた体力を使うのはもったいないでしょ。そういうことも少し気にするといいかもしれないです。

なにより自分のペースを保てることが大切。僕を見て、「別に無理しなくてもいいんだ」と思ってもらえたらうれしいです。


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お話を伺った人:よこちるどれんさん

1993年生まれ、高知県四万十市中村出身。百貨店社員、アパレル会社スタッフを経て、2024年にインフルエンサーとして独立。服と日常を軸にした発信は、若者世代から絶大な支持を得ている。
https://www.tiktok.com/@yokochildren

編集:宗像幸彦(株式会社GUINGA




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