
近所のタチアオイ。
木曜日に母(82)の付き添いで施設から病院へ一緒に行きました。神経内科でMRIを撮るためです。
予約より早く着いたけれどすぐにやってくれて(検査着に着替えたりはたいへんでしたが)20分ほどで終わり、出てきた母の表情はマスク越しですがいつもより笑っているように見えました。
どうだった〜?と聞くとたいへんな目にあったよ〜とでもいいたげな雰囲気。大仕事を終えた安堵の表情というやつだったのかもしれません。
あまり会話らしい会話もなかった中で、終わって会計カウンターの前に座っているとき、母がとつぜん「車買おう」と独り言のようにつぶやくので驚きました。
以前まだマンションに一人暮らしだったとき、歩けないから最新式のゆっくり走るバイクのような乗り物(シニアカー)の広告を私に見せて、「これどうかね〜(買いたい)」と相談してきたことを思い出します。歩けなくて認知機能も危ういのに危な過ぎると思い、その時はうやむやにスルーしましたが。
わたしは病院の待合室で戸惑いながら「どういう車?」「誰が買うの」などと聞きますと、どうやら自分がふつうの車を買うということらしいです。
買ってどうするのだろう。
それでも全否定するのもなんなので「お母さん免許ないじゃん」とツッコミをいれておきました。
母は「そうか、免許か…」と口の中で言ったような。納得したかは分かりません。何でそんなことを言い出したのかはもっと分かりません。
「どっか行きたいの?」とたずねると「うん」と応じるので「どこに行きたいの?」と問うけれども、それに答えはありません。できれば旅行にでも連れて行ってあげたいですが、車椅子での移動を考えるとなかなか難しい。
帰り道で施設の運転手さんが気を利かせて、わざわざ回り道でポピーが咲き乱れる花畑の横を通ってくれました。車の窓越しに見える真っ赤な花の海を、母も「きれいだね」とよく眺めていたようです。