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エミータ814/ 「ロバをかいたい」

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突然ツレが「ロバをかいたい」と言いました。どゆこと?またおかしなことを言い始めたなあ。

はあ? ロバをかいたいって? それは

「ロバを買いたい」ってこと? それとも

「ロバを飼いたい」ってこと?

「ロバは50万円で買えて草をどんどん食べてくれるんだ」

つまりロバ買って家で飼いたいってことか。

しかし突然何ゆえそんなことを言う?

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ゆっくり話を聞いてやっと理解できました。

ツレはこの本を読んでいました。

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  「ロバのクサツネと歩く日本」  高田晃太郎

「ロバはガンコでアホだけどかわいいし草を食べてくれてフンは肥料になるんだ」

この本は、33才の男性高田さんが5才の雄ロバを50万円で買って日本を旅したルポルタージュです。

 

高田さんはロバと共に栃木を出発して、長野、敦賀、出雲、下関と進み、軽トラへ乗せて関門海峡を渡り九州へ

福岡から阿蘇佐多岬を経て高松へ、そこからフェリーで小豆島を経て本州へ

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姫路、琵琶湖、木曽、米沢、奥州、八戸と日本を北上し、フェリーで北海道へ

函館、千歳、広尾、そして帯広で旅が終わる。(地図は不正確でごめん)

まる1年2ヶ月かけてロバと一緒に日本を歩き、この本が出たのは2025年7月、ほんの3ヶ月前のことです。

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私も読みました。ふ〜ん、ロバを飼いたくなる気持ちがよくわかりました。なるほど、ロバってかわいいんだ。そりゃあ飼いたくなるよね。(でもツレが飼うことには反対しました)

このロバ、名前はクサツネ。餌の草と常に出会えるように草常と名付けられました。

このクサツネは人に媚びるわけでもないのに、会う人すべてにかわいがられます。

ただの男の一人旅では不審者と思われたり見向きもされなかったりでしょうが、ロバを連れて歩いていることで人に振り向かれ、声をかけられ、たまには宿にありつける、草のある所にテントが張れる。

高田さんは、ヴァヒーッ、ヴァヒーッと断末魔のようにけたたましく鳴く鳴き声が人に恐れられ嫌われるんじゃないかと心配しましたが、それすらかわいいと言われる。

草を無心にシャリシャリ食む姿はかわいいそうです。

クサツネの様子は10枚以上ある美しいカラー写真でよくうかがえます。大きな耳、つぶらな瞳、目の周りと口の周りは白色です。口の下にはちょっとヒゲがある。

2つの大きな籠を背中に振り分けて背負い、黙々と歩く。

日向ぼっこをしたり川の水を飲んだりする姿を見ると、写真だけでもクサツネのファンになってしまいました。

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この本は日本をロバとテクテク歩くだけの記録ですから、退屈なルポかなあ、と思いました。ところがこの筆者は文章が上手い。経歴を見ると、文学部卒業で新聞記者をしていた人でした。

行く先々の、ロバと出会う人々や土地の様子が生き生きと書かれていて飽きませんでした。

そして今、続いてこの本を読んでいます。

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  「ロバのスーコと旅をする」  高田晃太郎

高田さんは日本を旅する前に、同じようにロバと共にイラン、トルコ、モロッコを旅していました。これはその旅を書いた本。2023年の発行です。

    




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