長い間行きたいと願っていた県立牧野植物園(高知県高知市)へやっと行くことができました。

植物園は、何年か前に朝ドラ「らんまん」放映の頃は大変な入場者だったそうですが、今はブームが去り落ち着いて回ることができました。
ツレは「植物園は興味が無い」と言って別行動。ひとりで好きなように回れてこれまたすばらしい。
と言っても真夏に植物園を巡るのは大変です。日傘をさしてハンカチを汗でぐちょぐちょにしながら見て回りました。
所々に記念館や展示館やレストランがあるので、砂漠のオアシスのように入っては涼をとってまた回る。
旅行前に朝井まかての「ボタニカ」を再読してきました。思い出すために。

でもこれはあくまで小説、フィクションです。今回植物園でもらったパンフレットをよく読みました。牧野富太郎の業績がびっしりと説明されていました。
本当に立派な方だったんですね。
私ははじめ「日本に自生するすべての植物を明らかにしたい」という牧野さんの思いが信じられませんでした。そんな壮大なことをひとりでできるはずがない。皆さんもそう思いません?
それを明治・大正・昭和にかけて実現して、78才で著書「牧野日本植物図鑑」を完成させました。これは今でも研究者や愛好者の必携の書とされているそうです。
私もボタニカルアートにふれた時(いっとき凝っていた)、これらの本を買いました。

日本のボタニカルアートの先駆者である太田洋愛にも大きな影響を与えたというので、高かったけど思い切って買いました。
この本に例えばコスモスはこんなふうに描かれています。絵はあくまで見たままに。

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植物園を歩いていくと、朝ドラに出てきたスエコザサがありました。牧野さんを献身的に支えた奥さんの壽衛子さんの名を付けたものですね。
朝ドラの壽衛子役の浜辺美波は美しかったなあ。
バイカオウレンも出てきました。


地味な植物ですが幼少期からこよなく愛したとされるバイカオウレンの葉は、この植物園のロゴマークになっていました。
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「植物園を造るなら五台山がええ 」
と、90才を超えた牧野さんのこの一言で、四国霊場第31番札所、五台山竹林寺周辺に造られたんだそうです。1958年開園。
牧野さんは完成を待たず1957年、94才で永眠。ちょっと間に合わなかった。
植物園は標高130mの高台にあります。

「雑草という草はない」という牧野さんの言葉を思い出しながら、ひとつひとつ名札を付けられた植物を見ながら園内を巡って行きました。
来世を信じない私ですが、笑顔の牧野さんが空から園内を見守っているように思えました。
行けてよかったです。
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牧野ミュージアムショップでの買物
