
「 おきざりにした悲しみは 」
原田 宗典
朝3時に新聞配達の音がして目が覚めてしまった。
今起きると睡眠不足で一日がオジャンになる。
図書館で借りてきた本があった。 「おきざりにした悲しみは」
題からしてつまらなさそうなので読むのを後回しにしていた本。
これを読み始めれば、つまらないからきっと眠気が訪れるだろうと読み始めた。
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ところが……
どっこい………
読み始めから引き込まれてしまって、眠気が来るどころか止められない。
そして6時30分、とうとう最後まで読んでしまった。読みやすくすらすら読める本。
「おきざりにした悲しみは」
この本は週刊誌で簡単な書評を読んだのでなんとなく図書館で借りてみたもの。
原田宗典って「スメル男」とかいうかわった題の本を書いた人じゃなかったっけ?それ以外の知識はない。スマホで検索してみたら、1959年生まれ、65歳。そして私の大好きな原田マハ(キュレーター、小説家)のお兄さんだった。
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題名の「おきざりにした悲しみは」は吉田拓郎の歌をそのまま本の題にしたもの。小説中には藤圭子、井上陽水、忌野清志郎、尾崎豊、ザ・ブルーハーツ、ブランキー・ジェット・シティ、泉谷しげるなどの懐かしい歌のほかに、中国の王羲之の書が重要な要素として出てくる。
2024年発行の新しい本なので、生成AI、ウクライナ、あいみょん、あつ森、トー横、イーロンマスク、マッチングアプリ、ウェイボーなど、今の世相を表す言葉もたくさん出てくるのも興味深く読めた。
本のあらすじについてはネタバレになるので多くは書けないが、本の裏表紙にはこうあった。
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「おれはもうおじさんではなくおじいさんだ」
ーーー様々な思いをおきざりにして、これまで生きてきた長坂 誠、65歳、その運命の歯車が或る姉弟との出会いから動き出す・・・・・・・おきざりにされた者など、いない。生きていくかぎり、ささやかではあれ希望が生まれ、その旅は続いてゆくから。
吉田拓郎の名曲にのせて贈る、昭和の香り漂う令和の物語。