
今日はゼフィランサスの絵と、まるでコロナの世界のような小説「白の闇」の話です。
ゼフィランサスは雨後に花を咲かせるので、別名レインリリー。かわいい名前ですね。今、我が家のネコヒタ庭でもかわいく咲いています。
タマスダレとよく似た花だなあ、と思っていたら、どちらもゼフィランサスの仲間だそうです。
<ジョゼ・サラマーゴ「白の闇」>
私はこの本を2カ月ほど前に新聞の読書欄で見て、図書館で借りて読みました。
新聞には「新型コロナウイルスを彷彿とさせる小説」というようなことが書いてありました。


本の表紙の見返しにある内容紹介にはこうあります。
「ある男が突然、失明した。
原因不明のまま、伝染病のように感染は広がってゆく。・・・(中略)・・・
秩序が崩壊し、人間の本性がむきだしになってゆく。阿鼻叫喚の世界。
やがて国中が目の見えなくなる病気に侵されて・・・
圧倒的な空想力で描かれる現代の寓話」
これから読む人のために、内容は詳しく書きませんが、ある男が失明→助けた男→看護師→医者→薬剤師→近所の人→・・というふうにどんどん感染が広まっていきます。
まるで今現在の新型コロナウイルス感染の世界のようです。
「白の闇」は1995年に刊行され、ポルトガルだけでなく世界中で読まれ、1998年、サラマーゴはノーベル文学賞を受賞しました。
1995年というと、エボラやサーズが大流行する前に書かれたものですね。
訳者のあとがきに「奇抜な着想の物語」とありますが、奇抜どころか、今現実に起こっていることと重なるように思えました。
7/18付のエミータスケッチ73で、小松左京の「復活の日」が新型コロナウイルス流行に似ている、と書きました。
この「白の闇」も同様です。
「復活の日」より読み易いかもしれません。本好きの方、読んでみられてはいかがでしょうか。