
スガシカオ『THE LAST』(2016年)
【収録曲】
1. ふるえる手
2. 大晦日の宇宙船
3. あなたひとりだけ 幸せになることは 許されないのよ
4. 海賊と黒い海
5. おれ、やっぱ月に帰るわ
6. ごめんねセンチメンタル
7. 青春のホルマリン漬け
8. オバケエントツ
9. 愛と幻想のレスポール
10. 真夜中の虹
11. アストライド
今回はスガシカオさんの2011年に事務所から独立後の、初のオリジナルアルバムを紹介。
「50歳までに、スガシカオの集大成になるようなアルバムを完成させる」と本人が語るように、自身の持ち味でもあるとんがった部分が全面に出ており、内向的で危ういリリックが多いです。名プロデューサー小林武史さんとの共同プロデュースで、ポップとのバランスが上手く保たれ、作品に対する妥協ない熱量を感じます。
ここからは「音楽におけるレトリック」について。
好きなアーティストの新譜を待つ段階ってワクワクしますよね。発売が発表されてから発売されるまでの、少しずつ全容が明らかになっていくまでの時間。
「J-POPになる前のスガシカオ - FUNKでもなく、ROCKでもない "剥き出しのスガ シカオ" キャリア史上、最もスキャンダラスな衝撃の問題作にして最高傑作がここに完成!」
このアルバムが発売される前の宣伝文句。他にも、小林武史氏との共同プロデュース!村上春樹氏によるライナーノーツ付!初回盤では独立後リリースした曲のベスト盤付!これでもかとキラーワードが連発すると、欲しい!聴きたい!と思わざるを得ない。
ただやっぱり、一番期待をそそられたのは曲のタイトル。これって自分の中で結構大事で、曲をタイトルから想像することで、作品への期待値が全然変わってくる。
「ふるえる手」→ん?一曲目からなんか深刻そう。
「大晦日の宇宙船」→大晦日?宇宙船?どゆこと?年越し蕎麦のこと?
「おれ、やっぱ月に帰るわ」→そうか、ついに帰ってしまうのか…って、ちょっと待てよ!
「青春のホルマリン漬け」→ホルマリン漬け??こりゃ危険な香り…
「オバケエントツ」→???
どうですか?気になりませんか?
タイトルが何を意味しているのか、実は人間の本質部分を突いたメタファーなのか。曲を聴く前から妄想が膨らむ。歌詞の内容を一言で表す言葉としても然り、音楽の販売戦略としても、曲のタイトルが一種の「レトリック(巧みな言い回し)」として役割を担うことがある。
「個人的ベスト曲のタイトル賞」大賞です。
そしてもちろん、内容は僕の拙い妄想を遥かに超えていきました。
参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
スパスパ弧唄
参考リンク
スガ シカオ - New Album 『THE LAST』スペシャルトレーラー
- アーティスト:スガ シカオ
- 発売日: 2016/01/20
- メディア: CD
