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橋本秀美『孝経』

橋本秀美『孝経』*1を読了したのは先月の末。


序章 『孝経』が映しだす儒教の歴史
第一章 書物の誕生と鄭玄による体系化――漢代まで
第二章 『古文孝経』と孔安国伝の謎――魏普南北朝時代
第三章 テキストが確定される――唐、玄宗御注の成立
第四章 使われる経典に――宋から明清へ
第五章 『孝経』を読んでみよう


主要参考文献
図版出典一覧
あとがき

第5章は「今文の鄭玄 注に従った現代語訳」」。


棋客*2「橋本秀美『孝経―儒教の歴史二千年の旅』」*3から少し引用する;


本書は、全体としては「書物誕生」シリーズ(橋本秀美『論語―心の鏡』)と似ており、『孝経』がどのように読まれてきたかということを丹念に追いかけたものである。既存の概念から分析していくような方法ではなくて、実際の「読まれ方の記録」や「作られた本の体裁」といった、『孝経』に携わってきた人々の営みから迫っていく内容になっているのがユニークな点だ。特に読書好き、古典好きの人には興味のある記述が多いと思う。一方、「儒教って何だろう」という疑問から本書を手に取った人からすると、歯がゆいさを覚える人もいるかもしれないが、私個人としては、これはこれで「儒教アスペクト」の一つとして受け取ってほしいところだ。

さて、本書の最後には『孝経』全体の翻訳がある。これは鄭注の理解に基づいて作られた『孝経』最初の訳注であるという意味で、非常に意義深い試みである。鄭注は独特なところが多く、鄭玄の意図を汲んだ翻訳を作るのはかなり難しいのだが、この本ではまさに達意の訳がなされていると思う。以前自分では読めなかったところが、筋の通るように読解されていて、感銘を受けるところが多かった。
さて、「あとがき」は「最愛の妻葉純芳五十五回目の誕生日」に記されたことが書かれている(p.237)。しかし彼女は既にこの世の人ではない。




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