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承前*1

三田市を流れる「山田川」は「やまだがわ」と発音するようです」*2。そうか。実は、「ニットキャップマン」の歌詞の「「さんだ」から兵庫県の「三田」が想起され」る一方で、関西を舞台にした歌ではほぼありえないなとも思っていた。逆に、ありえないと思ったからこそ、「さんだ」の印象は強かったともいえる。作詞の糸井重里群馬県生まれで、ムーンライダーズは東京ローカルなバンド。つまり、この曲はこてこての関東人によって作られているのだ。PVを監督した岩井俊二は仙台生まれ、カヴァーしている矢野顕子は東京生まれの青森育ち。
矢野さんは、たしか佐野元春のインタヴューに答えて、自分は他人の曲のメロディを破壊しているとよくいわれるけれど、それはただただ(関東の)日本語のアクセントに忠実なだけであって、だから関西の人にとっては違和感ありまくりなところがあるに違いない、と言っていた*3
さて、「基層日本語においては、アクセントが”なかった”はずである」という説もある(藤井貞和『日本語と時間』*4、p.144)。藤井氏は、日本語に「高低アクセント」が出現した原因として、中国語の影響の可能性を推測している(p.148)。

話を「ニットキャップマン」に戻すと、「山田川(さんだがわ)」は架空の川と考えるのが妥当なようである。




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