先日の土曜日、VTuberでラッパーのピーナッツくんによるバーチャルライブ、『PQ』の応援再上映を観に行った。昨年11月に上映・配信されたライブ映像の再上映である。当時、諸般の事情により観に行くことが出来なかった私にとって、その報せはまさしく僥倖であった。全国各地の映画館で上映されることになっていたのだが、四国四県の中で該当する映画館はいずれも香川県民には些か厳しい場所にあったため(高知県高知市と愛媛県伊予郡。どちらもなかなかに遠い)、今回は岡山駅前にあるイオンシネマ岡山まで足を延ばした。快速マリンライナーで往復2,000円超の交通費。少し痛い。
午後2時ごろに宇多津駅を出発し、一時間ほどで岡山駅に到着。あちらこちらを散策しながら時間を潰し、午後4時ごろにイオンモール岡山の中へ。未来屋書店で立ち読みしたり、ポムの樹で早めの夕飯を済ませたり、うっかり持参するのを忘れてしまったハンカチをスポーツグッズのお店で購入したりしているうちに、時刻は上映10分前。映画館へ向かい、事前にローソンで購入していたチケット(4,000円+手数料)をもぎってもらい、劇場内へ。全席指定。いくつか空席も見受けられたが、私の席がある列はギュウギュウ詰めになっていた。くじ運が良くない。
午後6時、上映開始。その内容を説明するのは難しい。簡単にいってしまうと、ピーナッツくんの既存曲のミュージックビデオを繋いで構築されたミュージカル映画のようなもの……といったところか。ピクサーのアニメーション映画を彷彿とさせるような映像世界の中で、ピーナッツくんがゲストたちと共に歌い踊る。驚くべきは、それらが事前に収録されたものではなく、当時はリアルタイムのライブで配信されていたということだ。ライブなので、ピーナッツくんは台詞をトチることもあるし、ゲストをイジることもある(歌唱後のDAOKOとのやり取りは笑った)。そこからは生(ナマ)の人間の躍動が感じ取れる。映像作品としての完成度の高さと、ライブ特有の臨場感が混在した、とてつもない“音楽映画”だった。具体的に何がどうとはいえないが、なにかしらかの金字塔を打ち立てたと言っても過言ではないだろう。
上映後には、制作過程のドキュメンタリーと応援再上映用のアフタートークが特典として配信された。こちらも見ごたえのある内容だった。アフタートークでは、本作のアートブックが制作中である、との告知がなされていた。そこにすべてを詰め込む、というようなことも語られていた。……ということは、今回の映像はまったくソフト化されないのだろうか。どうもそんなニュアンスが感じられた。このミュージックビデオとしてもライブとしても唯一無二な本作、どうにかカタチとして残してもらいたいところなのだが。
午後8時半、上映終了。劇場の手前にある売店でPQのタオルを購入する。レジで従業員に「PQグッズはチケットの半券を持っている観客でなければ売ることは出来ない」と説明され、かなり慌ててしまった。岡山駅から宇多津駅に戻り、帰り道の24時間スーパーで缶チューハイを何本か購入し、午後11時半ごろに帰宅した。それから飲んで、午後4時ごろに眠った。良い一日だったと思う。