菅家です。
先日、『M-1グランプリ2025』準決勝進出者が発表されました。例年に比べて、ややフレッシュな印象を残す顔ぶれになっていたように思います。特に印象的だったのが、前回大会のファイナリストの少なさ。前回大会のファイナリスト全10組中、準決勝に進出したのはたったの4組のみ。そもそも今回の大会に出場していたのが5組だけだった(残り5組のうち3組が不参加、2組がラストイヤーで出場資格無し)ので、分かり切っていたことではあるのですが、決勝戦まで間もなくというタイミングで明確な数字が示されると、やはりその少なさに驚いてしまいます。
それと同時に、こんなことも考えてしまいます。「じゃあ、これまでのM-1において、前回大会のファイナリストが翌年の準決勝に勝ち上がっていないケースって、さほど多くはなかったのだろうか?」「前回大会のファイナリストは当然のように翌年の準決勝に勝ち上がるものだと思い込んでいないだろうか?」と。というわけで、ちょっと調べてみることにしました。調査対象となるのは、2016年大会から2025年大会までの全10大会とします。
……自分で書くのもなんですけど、ニッチなテーマだな……。
【2016年】
1位:トレンディエンジェル→不参加
2位:銀シャリ→決勝進出
3位:ジャルジャル→準決勝敗退
4位:タイムマシーン3号→ラストイヤー
5位:スーパーマラドーナ→決勝進出
6位:和牛→決勝進出(敗者復活)
7位:メイプル超合金→準決勝敗退
8位:馬鹿よ貴方は→準決勝敗退(ワイルドカード)
9位:ハライチ→決勝進出
優勝のトレンディエンジェルとラストイヤーで出場資格を失ったタイムマシーン3号のみ不参加。他のファイナリストは全組が準決勝に進出している(馬鹿よ貴方はのみ、準々決勝で敗退するもワイルドカードとして勝ち上がっている)。
【2017年】
1位:銀シャリ→不参加
2位:和牛→決勝進出
3位:スーパーマラドーナ→決勝進出(敗者復活)
4位:さらば青春の光→準決勝敗退
5位:アキナ→準決勝敗退(ワイルドカード)
6位:ハライチ→準決勝敗退
7位:カミナリ→決勝進出
8位:スリムクラブ→準々決勝敗退
9位:相席スタート→準決勝敗退
優勝の銀シャリは不参加。8位のスリムクラブは準々決勝敗退。他のファイナリストは全組が準決勝に進出している(アキナのみ、準々決勝で敗退するもワイルドカードとして勝ち上がっている)。
【2018年】
1位:とろサーモン→ラストイヤー
2位:和牛→決勝進出
3位:ミキ→決勝進出(敗者復活)
4位:スーパーマラドーナ→決勝進出
4位:かまいたち→決勝進出
6位:ジャルジャル→決勝進出
7位:さや香→準々決勝敗退
8位:ゆにばーす→決勝進出
9位:カミナリ→不参加
10位:マヂカルラブリー→準決勝敗退
ラストイヤーで優勝したとろサーモン、9位のカミナリが不参加。7位のさや香は準々決勝敗退。他のファイナリストは全組が準決勝に進出している。
【2019年】
1位:霜降り明星→不参加
2位:和牛→決勝進出(敗者復活)
3位:ジャルジャル→ラストイヤー
4位:ミキ→準決勝敗退
5位:かまいたち→決勝進出
6位:トム・ブラウン→準決勝敗退
7位:スーパーマラドーナ→ラストイヤー
8位:ギャロップ→ラストイヤー
9位:見取り図→決勝進出
10位:ゆにばーす→準々決勝敗退
優勝の霜降り明星、ラストイヤーのギャロップ・ジャルジャル・スーパーマラドーナは不参加。10位のゆにばーすが準々決勝敗退。
【2020年】
1位:ミルクボーイ→不参加
2位:かまいたち→ラストイヤー
3位:ぺこぱ→準決勝敗退
4位:和牛→不参加
5位:見取り図→決勝進出
6位:からし蓮根→準決勝敗退
7位:オズワルド→決勝進出
8位:すゑひろがりず→準々決勝敗退
9位:インディアンス→決勝進出(敗者復活)
10位:ニューヨーク→決勝進出
優勝のミルクボーイ、ラストイヤーのかまいたち、4位でM-1卒業を公言していた和牛は不参加。8位のすゑひろがりずは準々決勝敗退。以後、一度も準決勝進出を果たしていない。厳しい。
【2021年】
1位:マヂカルラブリー→不参加
2位:おいでやすこが→不参加
3位:見取り図→準決勝敗退
4位:錦鯉→決勝進出
5位:ニューヨーク→準決勝敗退
5位:オズワルド→決勝進出
7位:インディアンス→決勝進出
8位:アキナ→準々決勝敗退
9位:ウエストランド→準々決勝敗退
10位:東京ホテイソン→準決勝敗退
優勝のマヂカルラブリー、2位のおいでやすこがが不参加。以後、おいでやすこがは、一度もM-1に出場していない。そもそもピン芸人同士のユニットであるとはいえ、勿体無いような気もする。8位のアキナと9位のウエストランドは準々決勝敗退。
【2022年】
1位:錦鯉→不参加
2位:オズワルド→決勝進出(敗者復活)
3位:インディアンス→準々決勝敗退
4位:ロングコートダディ→決勝進出
5位:もも→三回戦敗退
6位:真空ジェシカ→決勝進出
6位:ゆにばーす→準々決勝敗退
8位:モグライダー→準々決勝敗退
9位:ハライチ→ラストイヤー
10位:ランジャタイ→準々決勝敗退
優勝の錦鯉、ラストイヤーのハライチが不参加。3位のインディアンス、6位のゆにばーす、8位のモグライダー、10位のランジャタイは準々決勝敗退。5位のももは三回戦敗退。前回大会のファイナリストが翌年の大会で三回戦敗退となるのは、史上初のこと。以降、ももは2025年の準々決勝進出まで、三回戦で敗退し続けることになる。厳しい。
【2023年】
1位:ウエストランド→不参加
2位:さや香→決勝進出
3位:ロングコートダディ→準決勝敗退
4位:男性ブランコ→準々決勝敗退
5位:真空ジェシカ→決勝進出
5位:ヨネダ2000→準々決勝敗退
7位:オズワルド→準決勝敗退
8位:カベポスター→決勝進出
9位:キュウ→準々決勝敗退
10位:ダイヤモンド→準々決勝敗退
優勝のウエストランドのみ不参加。4位の男性ブランコ、5位のヨネダ2000、9位のキュウ、10位のダイヤモンドは準々決勝敗退。個性的な芸風で人気のコンビほど、次の決勝進出が難しくなることを表しているような結果になっている。
【2024年】
1位:令和ロマン→決勝進出
2位:ヤーレンズ→決勝進出
3位:さや香→不参加
4位:マユリカ→決勝進出(敗者復活)
5位:真空ジェシカ→決勝進出
6位:カベポスター→準決勝敗退
7位:モグライダー→三回戦敗退
8位:ダンビラムーチョ→準決勝敗退
9位:シシガシラ→準決勝敗退
10位:くらげ→準々決勝敗退
3位のさや香が不参加。2025年大会にも参加しておらず、M-1卒業の雰囲気が漂っているが、果たして。10位のくらげが準々決勝敗退。7位のモグライダーがラストイヤーにもかかわらず三回戦で敗退。奔放な芸風で知られるモグライダーらしいケリのつけかた、といえるのかもしれない。
【2025年】
1位:令和ロマン→不参加
2位:バッテリィズ→不参加
3位:真空ジェシカ→準決勝進出
4位:エバース→準決勝進出
5位:ヤーレンズ→準決勝進出
6位:トム・ブラウン→ラストイヤー
7位:ダイタク→ラストイヤー
7位:マユリカ→不参加
9位:ジョックロック→準々決勝敗退
10位:ママタルト→準決勝進出
優勝の令和ロマン、2位のバッテリィズ、7位のマユリカが不参加。令和ロマンは三大会連続の出場も期待されていたが、流石にここで身を引いた模様。バッテリィズとマユリカの不参加は意外。もはやM-1に固執するような時代ではない、ということなのだろうか。6位のトム・ブラウンと7位のダイタクはラストイヤー。9位のジョックロックは準々決勝敗退。
以上を踏まえて、まとめた結果が以下の通り。
15年→16年:2/9
16年→17年:2/9
17年→18年:3/10
18年→19年:5/10
19年→20年:4/10
20年→21年:4/10
21年→22年:7/10
22年→23年:5/10
23年→24年:3/10
24年→25年:6/10
確かに2024年→2025年は前回大会のファイナリストが少なかったようですが、それよりも2021年→2022年の少なさに驚かされます。しかも、ラストイヤーで強制的に出場できなくなったコンビが不在で、モグライダー、もも、ランジャタイのような新参者は仕方がないにしても、インディアンスやゆにばーすのような常連も落とされていますからね。なかなかとんでもない年だったんだな、と思わされます。かまいたち、スーパーマラドーナ、和牛といった常連組がいなくなったので、新人の発掘と育成に勤しんでいた時期だったのかもしれません。
こちらからは以上です。