新刊『企業と商標のウマい付き合い方談義』(発明推進協会)が発行になりました! 前作『江戸・明治のロゴ図鑑』(作品社)からわずか1ヶ月後の発行。今年は1月に『エセ商標権事件簿』(パブリブ)も出ているので、間違いなく、キャリアを通して最も多作な年です。しかも、これらはいずれも切り口は違えど、すべて商標(ロゴ)に関する本なんですよ。

というのも、実はこれらの本の企画は数年前から打診を受けていまして、ただ、22年、23年は『エセ著作権事件簿』と『職場の著作権対応100の法則』があり、これらの出版後のセミナーもたくさん依頼頂いており、忙しくて着手できなかったんです。
ただ着手できない言い訳として「忙しくて……」とは言いたくなかったんです。みんな忙しい中やってるんですよ!だから前向きな印象になるようにと画策しまして、「2024年は日本の商標制度誕生140周年なんです!ぜひ、その節目の年に出版しましょう!」という言い訳を編み出したんですね。
実際、1884年6月7日に現在の商標法につながる商標条例が制定され、10月1日から商標登録の受け付けが始まっており、今年はまさに140周年なんです。その記念出版として売り出しましょう!という、ナイスな提案です。言い訳じゃないだろ!

その結果、どうなったか。この3冊を、なんとしても2024年中に出版にこぎつけなければならない業を背負ってしまった。かえって忙しくなってるよ! 大変な思いをしました。
もっとも、大変ではあったが、早めに目処のついた『エセ商標権事件簿』は、「24年中に」という意味では余裕のゴールになりました。『江戸・明治のロゴ図鑑』も、初稿は上半期の内には大体書き終えていました。本書は、それと入れ替わるようにというか、ほぼ同時並行で進めていたので、これは大変でしたね。なんとか年内に間に合いました。
『企業と商標のウマい付き合い方談義』は、もともと知財の専門誌『発明THE INVENTION』での連載記事の単行本化なので、それほど執筆は大変じゃないのではないかなと思っていました。
しかし、実際作業してみると、2013年から開始した連載なので、初期の原稿は若さが滲み出ており、かなり書き直したいと思うものも多かったです。また法改正や情勢変化で使えないネタも少なくなかったため、結局、半分くらいは書き直すことにしました。
大変でしたが、結果として、今後の法改正の影響も受けにくい厳選された原稿となり、より、企業実務の核(コア)に踏み込んだ、古びれない「商標との付き合い方」を語る本になったと思います。
- 商標調査はチョロい仕事なのか?
- 商標出願の要否はどう判断すべきか?
- 自社出願は簡単なのか?
- キャッチフレーズ、ウェブサイト名、ハッシュタグ……どこまで調査・出願すべきか?
- 商標ライセンスを頼みに行くときの交渉術
- 商標出願で炎上しないための企業の心構え
など、普通の教科書的な解説書ではなかなか踏み込まれない、商標担当者が「そうそう、こういう事が知りたかったんだよね!」と思ってくれるような、事業者ならではの悩みに正面から応えました。
また、書き下ろしの目玉企画として、現役の企業商標担当者を集めた覆面座談会を収録しています。この本は、商標法や制度そのものの解説ではなく、終始一貫、企業人として制度とどう向き合うかを語っています。この、ある意味で正解がないテーマに多角的に光を当てるべく、コネをフル活用して招集させていただきました!
商標担当者を5人も10人も置いている会社なんて、大企業でもほとんどないですよ。それゆえに属人的になりがちで、その人なりの工夫があったとしても共有されることのなかった、企業と商標のウマい付き合い方のノウハウ、ヒントを、本書で一挙公開します!
商標業務に関わる事業者、企業の担当者はもちろん、特許事務所・法律事務所にとっては、『知財部という仕事』同様に、読めばきっとクライアントの本当の悩みや不安の種が見つかると思います!
私はといえば、今年度いっぱいはこの「商標三部作」を引っさげてイベントや研修が目白押しです!!11/21(木曜)に、都内の書店の総本山・ジュンク堂池袋本店にて、『江戸・明治のロゴ図鑑』と同じ版元の作品社から『現代ネット政治=文化論』などを刊行していらっしゃる藤田直哉さんと、合同で刊行記念イベントが開催される予定です!
『現代ネット政治=文化論』×『江戸・明治のロゴ図鑑』 刊行記念トークショー 日本が下り坂の今こそ、元気が出る、 成功した(失敗した)ロゴ・会社のマークの話をしよう。
日時:2024年11月21日(木曜)
時間:19:00~(開場18:20)
入場料:2000円(当日受付でお支払いください)
場所:ジュンク堂書店 池袋本店
東京都豊島区南池袋2-15-5
ぜひ足をお運びください。そうすれば『企業と商標のウマい付き合い方談義』も買えるでしょう!一石二鳥!詳細は、ジュンク堂書店のウェブページで!
友利昴『企業と商標のウマい付き合い方談義』(発明推進協会)
友利昴『江戸・明治のロゴ図鑑―登録商標で振り返る企業のマーク』(作品社)
友利昴『エセ商標権事件簿―商標ヤクザ・過剰ブランド保護・言葉の独占・商標ゴロ』(パブリブ)

