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「深く考えられる人」と「いつも考えが不十分な人」に見られる決定的な3つの違い

仕事中に深く考えている男性

あの人はいつも深く考えているようだ。自分もそうなりたいけど、どうしたらなれるのだろう……。仕事ではいつもなんとなく慣習に従ってしまう……。

そもそも考えるといっても、何をどう考えたら良いのだろう……。

このように、「深く考えられるようになりたい」「自分なりの意見を持ちたい」と思われる方も多いはず。 今回は、考える習慣のある人と考えが不十分な人の違いを3つご紹介します。

【ライタープロフィール】
橋本麻理香
大学では経営学を専攻。13年間の演劇経験から非言語コミュニケーションの知見があり、仕事での信頼関係の構築に役立てている。思考法や勉強法への関心が高く、最近はシステム思考を取り入れ、多角的な視点で仕事や勉強における課題を根本から解決している。

1.「疑う力」が違う

「資料作成ではこのツールを使うのが慣習だと教えられたので、特に何も考えずにこのツールを使い続けている。でも、このツールを使うとミスしやすい気がする……」 
「いままでの成果をグラフで一覧できるようにしたらわかりやすそうだけど、先輩は特にグラフはつくってなかったからいいか……」

このように、仕事で教えられたことや社内の慣習に対して、なんとなく従ってはいませんか? 考える習慣のある人には、常識や正解だと思われていることに対して、疑う力があります。

ベストセラー『地頭力を鍛える』で知られるビジネスコンサルタントの細谷功氏によれば、「自分の頭で考える」とは「疑うこと」なのだそう。

要は「自分の頭で考える」ということは、すべてのことを鵜呑みにせず、言われたことや見聞きしたことに対してすべて疑ってかかり、必ず自ら検証し、他人とは違う自分なりの見解を導き出すことです。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|考えるとは「疑ってかかる」こと | 考える練習をしよう

つまり、考えるとは「大多数はこう言っているが、違う可能性はないだろうか」「自分はそう思ったが、もしかしたら間違えてはいないか」など、疑問をもって物事を判断していき、自分なりの見解を導いていく——ということだと言えるでしょう。

たとえば、部下が資料作成時に数字を間違えたとします。そのようなときに「普通、こんな大事な箇所は間違えない。注意が足りないのでは?」などと考えてしまう——こんな経験がある方は少なくないのではないでしょうか。

考える習慣のある人は、このとき自分の「普通ミスをしない」「注意が足りないからミスをした」という自分の考えに疑いを抱くのです。そして、このままだと部下が再度ミスする可能性があることに気がつきます。

  • 「普通ミスをしない」と思ったが、自分と他人の普通は違う
  • 注意が足りないからミスをしたのではなく、資料作成の方法に問題があるのかもしれない

このように、疑う力を発揮できれば、「部下がもうミスをしないよう、ミスが発生しにくい仕組みをつくってみよう」などと考えることができるでしょう。考える習慣をもつことによって、よりよい方法で仕事を進めるよう模索し続けることができるのです。

よりよい仕事の進め方を模索している男性

2.「振り返る力」が違う

「同じ問題が前にも発生していた気がする。でも終わったことだしまあいいか」
「前回のプレゼンは失敗したけど、今回は成功できてよかった。」

こんなふうに、経験をその場かぎりのものにしていませんか? 成功も失敗も次に活かしていくためには、振り返りが欠かせません。考える習慣のある人は、経験を重ねて分析し、積み上げていく力があります。

そこでおすすめなのが、アメリカの心理学者であるデービッド・コルブ氏が提唱した「経験学習モデル」の「省察」の部分の振り返り方法です。オンラインビジネススクール「やさしいビジネススクール」学長の中川功一氏は、STUDY HACKER のインタビューで「勉強や仕事で成果を挙げて成長していくためには、「振り返り」は重要な要素」と述べ、失敗したときの反省ではなく成功したときにも振り返る「省察」をすすめています。

「省察」は、うまくいったこともうまくいかなかったことも、想定通りにできたことも想定外に発生した事象も、すべてをあらためて思い出して「なぜそうなったのか?」と振り返ることを意味します。

(カッコ内及び引用元:STUDY HACKER|学習効果が上がりやすい3つの方法。勉強をやり抜くには「○○○○」が効果的だった ※太字は筆者が施した。)

ポイントは、省察をしたあとの言語化。成功も失敗も、「なぜ?」と原因を考えて言語化してみましょう。

たとえば、あなたの説明でお客さんが商品を購入してくれたとしましょう。今回はよく知られたメソッドである、トヨタ自動車の「なぜなぜ分析」を活用して、問題の原因に迫ってみます。

  • なぜ購入してくれたのだろうか?
    →商品が魅力的だと感じたから
  • なぜ魅力的だと感じたのか?
    →商品の特徴や価値がよくわかって、顧客が「自分のニーズに合っている」と実感したから
  • なぜニーズに合っていると感じたのか?
    →説明が適切だったのと、具体的な使用例を伝えたため顧客が自分で使用するイメージができたから
  • なぜ適切な説明ができたのか?
    →商品知識を徹底して学び、接客の研修を十分に受けたから
  • なぜ商品知識を徹底して学べたのか?
    →スタッフの能力向上を重視した会社の教育体制が整っていたから

このように失敗したことや成功したことに対して原因を掘り下げてみると、その背景や根本原因が浮かび上がってきますよね。「もっと営業成績を上げるために、商品知識をアップデートしよう」「社内のほかの研修も受けてみよう」と次につなげることもでいるはず。

「ちゃんと考える習慣がある人」は「振り返る力」を使って、経験を次の仕事に活かしているのです。

原因を掘り下げて考えているイメージ

3.「決断する力」が違う

「新規事業への投資判断を任されてるけど、先送りしたら好機を逃してしまった……」

仕事で決断する場面において、決断できずに困ってしまったことや、好機を逃してしまったことはありませんか? 考える習慣のある人は、ここぞという場面で適切に決断する力があります。

株式会社プレセナ・ストラテジック・パートナーズ社長で人材育成を手がける高田貴之氏は、「決断力がある人」は「考える力がある」と言います。

正しい決断ができる人は、物事をファクト&ロジックで考えます。情報を集め、それらを元に論理的に思考して決めるので、決断の根拠が明確です。たとえ根拠が十分揃わなくても、未来の予測を合理的に行い、想像力で補完することができるでしょう。

(引用元:リクナビNEXTジャーナル|「決断力」とは?総合的なビジネススキルをアップする決断力の鍛え方

反対に、考えが不十分な人は、決断の根拠となる情報や論理的思考が不十分なので、優柔不断になりがちなのです。

たとえば、会社で新規事業の立ち上げを任されたとしましょう。考える習慣のある人は下記のような考える軸があるため問題を具体化し、情報収集できます。

  • 業界の現状分析(ファクト)と収益性の検討(ロジック)
  • 5年後・10年後の市場の変化を予測(未来予想)
  • ビジネスモデルのアイディアを事業プランとしてブラッシュアップ(想像力)

上記から必要な情報を抽出し考えていくことで、限られた時間で最善の決断を下すことができるのですね。

***
「疑う力」「振り返る力」「決断する力」を身につければ、仕事をより円滑に進められるはず。「なんとなく慣習にしたがっている」「経験を活かせていない」「決断ができない」といった心当たりがある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。




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