プテラサンダーの話を何回もしてるのに一向に自分の中の解像度に近づいた解釈をしてもらえてない感じがしている。まあこれは雷10万議論とか、プテラとか、サマヨール、といった文脈とか、派手な部分に注目が集まるみたいな側面もあると思うけど、自分の文章力、記事の構成、そして「長く考えすぎていること」あたりにも原因があるような気がして、ちょっと違う角度から書き直してみた。題材はもちろんプテラサンダー。
参考:
第10回くどオフ(GBA後期シングル) ~腹太鼓ニョロボン、いばみがハピナス+のしかかりスイクン軸。 - 開放的隔離空間
第三者の自分から読んでもすごくわかりやすい(気がする)解説の例。今回こちらの記事の中盤くらいまでの流れを踏襲してみた。
環境的文脈(?)に基づき構築概要を書き直す試み

ソーナンス抜きプテラ入りという構築
いったん、あえて、「ナンス不在プテラ入り構築」という文脈に絞って書いてみる。
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ダースグロスプテラ
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プテラティグロス
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プテラ入りいばみが構築*1
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ラティバシャプテラ
2024年夏頃までのプテラ入りパーティには多くの場合ソーナンスが入っていた。GBA最強の岩耐性持ちであるメタグロスをソーナンスで交換できるのがプテラナンスの強みである。細かいとこで、鉢巻プテラを処理しうる相手ナンスを選出制限できたりもする。
が、チイラプテラはグロス後出しを割と突破できること、相手ナンスにそこそこ強くてナンス選出制限が比較的役に立たないこと、ナンス+チイラプテラまでするとよほど超火力キャラが他にいないと決定力が低くなりすぎたりするなど、いくつかの理由があり、チイラプテラとソーナンスの相性はそこまででもない。しかしソーナンスを抜くと当然グロスの処理に難儀する。確かにチイラプテラは鉢巻プテラと違い、グロスの単純な後出しに身代わりor地震をあわせれば突破可能だが、この作戦も完璧ではなく、対面からは無理だし雪崩読みメタグロスが無理。何より「地震+チイラ地震でメタグロスを突破できる」ってのはあくまでダメージ計算上そうだというだけで、この事実だけを読み替えると「もう後がないところまで追いつめられてやっとこさグロスを突破できる」ということでもある。それは突破できてると言うのか?毎度毎度チイラ圏内まで安易に押し込まれていいわけがない。 かといって恵まれた耐性と単発火力でGBAキャラランク最上位に居座るメタグロス相手に耐性も火力もおぼつかないプテラでナンス不在のサイクル戦を仕掛けるのは明らかに負け戦。要するに、プテラ入りがナンスを抜くにあたり、メタグロスを処理するルートはいくつも必要である。
そこでまずカウンターカビゴン。試合序盤でカビゴンのカウンターでメタグロスを破壊しプテラを通すという単純な作戦。カビゴンは先発に置きやすい、相手グロスのほうから出てきてくれる(無理に交代読み交代とかしなくていい)、カウンター読み爆破されてもグロス処理は遂行できる、といった点がよろしい。さらに「カビゴンは型が無限なので読まれにくい」「この作戦すらサブプランに過ぎず、カビゴン自身が鈍いのしかかりで自分が二タテ三タテを現実的に狙っていける」といった優秀な点が多い。相手が青息吐息で鈍いカビゴンを処理した頃にはもうプテラが止まらなくなっている。
この点は上記のハピナス+ニョロボンの構図に近い部分がある。

カウンターカビゴン+プテラの限界
12月にカウンターカビ+プテラと麻痺サポ、ジュカインを組み合わせたパーティを使った。
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チイラプテラ入り
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鉢巻プテラ入り
パーティ内容
「カウンターカビをグロスと交換してプテラを通す」作戦は、メタグロス+水のようなプテラ2枚受けに勝てない。グロスにカビを爆破されて終わり。これはさすがに事前にわかっていて、グロスと水にまぁまぁ強いギャラドス、水に割と強くてグロスに麻痺が入るラティアス、水を起点に出来るジュカイン、あたりを採用していた。
使用感。まず(チイラ)プテラについては麻痺サポートがないと突破力は全然高くないこと、単体としてはスイーパー性能がすごく優れていることを感じた。そしてパーティ全体について。どうも隙間産業キャラばかり並べた感があり、パーティのパワーといおうか、突破力もサイクル性能も低い、小さくまとまったパーティになってしまった感がある。
たとえばカビギャラプテラはギャラドスが相手サンダーと対面した瞬間に終わり。
カビアスプテラはラティアスが相手グロスと対面した瞬間に終わり。
ジュカインは我武者羅のタイミングを読んでゲンガーとか来たら終わり。
といった具合に、どうしても無理→ほんとに運ゲーに頼る、みたいな展開が出て来てしまう。厳密にいうとどれも終わりじゃないけど、身代わりとか電磁波ばっか押すので全然火力が足りないし、上振れ&読み勝ちが前提となる。カウンターカビ+麻痺サポート+身代わりジュカイン(+プテラ)身代わりというのは、その作戦全体として、3体選出し、相手3体を倒し切るにあたって自発的に殴るターンが少なすぎた。例えばバシャーモのような少ない攻撃回数でどんどん相手を倒せる突破力のあるエースとか、3対3を強制的に2対2にできるソーナンスがいれば話は別なのだろうけど。
サンダーについて
ということで、グロス+水という選出を複数戦ではなく一体で崩壊させるポテンシャルがあり、単発火力がちゃんとある(1ターン動くたびに、身代わりや電磁波等で布石を貼るだけでなく、着実に相手を削っていける)キャラとしてサンダーを採用した。
採用後に一度大幅な型変更が入ったが、ジュカインのお行儀の悪さ、突破力、といった要素を引き継いでいることもあり、メイン技は雷。プテラの詰め性能と戦略上のテンポをずらし、あるときはプテラに厚い選出に刺す裏エースとして登板し、あるときは技一個のぶっ放しでダメージand/or麻痺を撒いてプテラのサポートもできる。当然、どんな状況でもメタグロスをガンガン殴れる。サイクルも回せないこともないが、回すとしてもその相棒はプテラではない。カビゴンやメタグロス、すなわちカビグロスサンダーの一員としてサイクルを回すことはある。プテラはこいつらが担当することのできないスイーパー役として試合に貢献する。
メタグロスとゲンガーについて
カウンターカビゴン+プテラ両方にはっきり強いキャラとして、ロクブラ持ちの岩、カウンターをすかせる身代わりカムラ格闘などがいる。これらの穴をわかりやすく埋めて汎用性があるメタグロスとゲンガーはサンダーがまだいない頃からずっと採用していた。型の最適化には割と時間がかかり、メタグロスは鉢巻持ちやASリフ持ちで右往左往したり、ゲンガーは挑発型、あやぴかや呪い持ち、HB滅び型など、色々と試したが、HDベース爪持ち&HBSベースの鬼火爆破型という無難かつ小回りの利く構成が最も噛み合った。
グロスゲンガーはさすがの強キャラぶりで、相性補完にとどまらず、
プテラ受けをメタグロスで爆破
サンダー受けをゲンガーで爆破
ゲンガーで鬼火を撒いて身代わりプテラで詰める
カビグロスサンダー(ゲンガー)のパワーで押し切る
といった具合に、いくつもの新しい勝ち筋も生んでいるところが偉い。
ところで、カビグロスサンダーでゲンガー不在という形もよく見かけるが、個人的には攻防両面でこんなに頼りになる種族はいなくて、抜いた形を考えられらことがない。
サマヨールについて
1月の蒲田オフの後の流れでこれは使いまくって宣伝するしかないと思っていたので最後に入った。役割的にはラティギャラが担当していた対バシャーモあたりが一番大きい。というか、サマヨが入ったおかげでサンダー(ちょっとバシャーモ関連がきつい)が確定した節もある。
サマヨールの長所短所を念頭に、他メンツも少し型を整えた。
大きな点としては、
サマヨールは特殊ポケに弱め→HDグロスに雪崩を持たせて相手サンダーに勝つ
サマヨールはヘラに弱め→ゲンガーをHBめざ炎にして対ヘラの精度を上げる
サマヨールはバシャーモに超強い→ギャララティの不在を他で補わなくていい
サマヨールはゲンガーと鈍いカビに強い→ゲンガーの最速切り、対カビ技(威張る、あやぴかなど)カット
てな感じで調整。
できた構築





カビゴン@残飯 のし・雷・鈍い・カウンタ 263-150-110-76-131-55 免疫
メタグロス@爪 コメ・地震・雪崩・大爆発 186-176-151-*-131-98
サンダー@ラム 雷・めざ草・金属音・眠る 165-*-119-179-111-152
ゲンガー@オボン サイコ・めざ炎・鬼火・大爆発 149-85-112-150-86-162
プテラ@チイラ 雪崩・地震・いば・みが 161-152-85-*-95-200 石頭
サマヨール@カゴ シャドボ・鬼火・あやぴか・眠る 147-91-152-*-178-64
変遷や戦績はこちらで書いた通り。
https://stoic4486.hatenablog.com/entry/2025/04/30/223701
プテラサンダーの今後
今のところ、ほとんどいじるとこがないのだが、ひとつの懸念は対ハピサマヨに限ると2勝3敗と負け越している点*2。使い続けるならばここにもうちょい強く調整する必要性を感じている。ただ、このような勝敗分布を取っているとき、ハピサマヨに勝ち越せるようになったところで、残り26勝から勝ち星が例えば3つ減るような調整をすると結果的に全体勝率が下がるので、調整はごく僅かにとどめたい。そこで一つ有力なのがサンダーの金属音をカットし、
雷・めざ草・毒・眠る
のような形にするというもの。単純に対ハピで強くなる。ひこまろさんのプテラサンダーにも毒サンダーが入っていたが、プテラとの連携という意味でも毒は強そうであり、とても将来性を感じる。
個人的文脈:10年の思考の渦
少し昔話。プテラサンダーはここまで書いた「ナンス不在プテラ入り構築」の個人的集大成という面がある一方で、「カウンターカビゴン+雷サンダー入りのカビグロスサンダーゲンガー」という、10年ほど前からことあるごとに考えていた編成の最新版という側面も結果的に持っている。
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2014年
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2014年、2015年
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2018年
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2025年
カビグロスサンダーゲンガー@2の部分が、
(
)+
*3→
+
→
+![]()
と変わってきている。
要は「相手サンダーに強めのスイーパー枠」が
ライコウ→ジュカイン→プテラ
に、「バシャーモ等身代わりエースに強い枠」が、
ガラガラ→ヤドラン→サマヨール
になっている、と読むこともできる。
実機ゆえの個体調達の都合とかもあるのだが、特にカビゴンは10年前の型に原点回帰したのが感慨深い。 サンダーについて言えば、対バシャーモ枠がサポートに寄っていくのと並行して、
耐久ガンガン電磁波→CS臆病バトン→CSいばみが/BCS金属音眠る
と、すのーさん言うところの「アイソ・エース」にだんだん寄っている。メイン技はずっと雷で、一時期ちょっとだけ10万も試したがすぐ雷に戻った。あと今年はメタグロスやゲンガーの型がかなり洗練された感がある。特に鉢巻メタグロスの呪縛(?)から開放されたのが個人的には大きい。そのぶんゲンガーがHBベースのめざ炎持ちというがっちりとした型になったり。
こんな感じで、類似コンセプトを考え続けている事例としてすぐ思いつくのはしゃわさんのカビグロスボーマン。
カビグロスボーマン パーティの偏移 - トキワのミドリ - しゃわのポケモン記 -
このように同じコンセプトを(意識的にでも結果的にでも)ずっとずっと考えるという遊び方はポケモン対戦の中で割と特殊なものである気はする。こうした長い長い変遷の中には凄まじい思考量が渦巻いており、いろんな形でプスプスと噴き出す様にアウトプットされている。特に、新要素はまだしも、変わっていない要素とか、長い変遷を経て帰ってきた要素、僕の場合で言えば、
・カビゴンの鈍いカウンター雷@残飯
・サンダーの雷めざ草
・メタグロスのコメパン地震雪崩大爆発という一見当たり前な構成
・ゲンガーがサイキネ鬼火だけはずっと手放していない
といったあたりについては、正確に思考全てを言語化するのは不可能な気がしている。その時々で言うことが微妙に変わったり、一見同じことを擦り続けているような感じもあるだろう。何年か先も同じようなコンセプトのパーティを、今まで抱えた思考量を引きずりながら、そして新しいものも取り入れたり昔のものを取り戻したりしながら、飽きもせず考え続けているかもしれない。
アイキャッチ用↓
