以下の内容はhttps://stoic4486.hatenablog.com/entry/2025/04/30/223701より取得しました。


プテラサンダー徹底解析(5/2ダメージ計算追記)

直近2大会についてはオフレポ色が強くて対戦面はさらっと書いただけだった、というのもあり、重めの考察記事を書きたくなった。
実質的には文通。
カビグロスサンダーゲンガープテラサマヨというパーティを暫く回していた。
いばいばみがみがプテラサンダー@越後ンフェ
使い方の記事
プテラサンダーちょっと改@レトロユニオンオフ
プテラサンダーちょっと改@第四回関西エメラルドオフ

先日第一回すのあのラジオでも話したのだがこのパーティは28勝4敗という凄い戦績を記録しており、振り返っているとその理由も何となく見えてきた。ここ最近プテラサンダーの記事ばかりで読者もだいぶ飽きてると思うけど、ここまで勝ちきれたのは15年近くポケモンをやっていて割と珍しい出来事*1ことで、さすがに語りまくるのを許してほしい。

戦績と実績

第十一回エメラルドミーティング突発大会で3勝1敗→準優勝
越後ポケモンフェスタ エメラルドオフで7勝1敗→優勝
第一回レトロユニオンオフで6勝1敗→準優勝
第四回関西エメラルドオフで8勝1敗→優勝
その他フレ戦 4勝0敗
*2
計28勝4敗。やるな笑笑

構築の流れを振り返る

第10回くどオフで予選落ちした後、初心に帰って最近話題のチイラプテラを勉強しようとプテラ入りを組んでみたのが事の発端。

カビゴン@残飯 のし・鈍い・シャドボ・カウンタ 意地HAB
メタグロス@鉢巻 コメパン・地震・雪崩・大爆発 意地HAD
ジュカイン@粉 リーフ・がむ・いば・みが 臆病HBCS
ギャラドス@オボン めざ飛・地震・電磁波・吠える 意地HAB
ゲンガー@ラム サイコ・冷パン・鬼火・あやぴか/呪い 臆病CS
プテラ@チイラ 雪崩・地震・いば・みが 陽気AS基調

エメミ、関東バトレボオフではこんな形。

カビゴン@残飯 のし・鈍い・カウンタ・眠る 慎重HB基調
メタグロス@オボン コメパン・地震・リフ・爆破 陽気AS
ジュカイン@粉 リーフ・いば・みが・がむ 臆病HBCS
ラティアス@スプーン サイコ・10万・冷凍・電磁波 臆病CS
ゲンガー@ラム サイコ・鬼火・挑発・道連れ 臆病HBS
プテラ@鉢巻 雪崩・地震・燕・寝言 陽気AS基調

エメラルドオフでは少しだけ変化してこんな形。

いずれもカビ+ギャラ/アスで麻痺を撒いてプテラand/orジュカインでいばみがリレーするようなコンセプト(と言いながら2個目のプテラは鉢巻)。
10thエメミでは突発大会決勝でyasuさんに負けて準優勝。
第四回関東エメオフのトナメではゆみひこさんに敗北してベスト8らへんで終了。
まぁ悪くない戦績で、鈍いカウンターカビの強さを再認識できたりと感触もよかったが、どちらもグロス+水+ゲンガーのような形で出されまくり、勝てないこともないが突破に難儀して運よく勝てた感じだった。プテラジュカインの問題として、サイクルを回すことがとにかく苦手で、グロス水ゲンガーのような選出に対して結局出たとこ勝負になってしまって安定感がなかった。例えばプテラはゲンガーを突破できるが、中盤にプテラが水に倒され、ジュカインで水を倒した後にゲンガーが出てくると結局勝てない。
グロスゲンガー水などという並びは無限に存在するのでこれではダメだと思った。こうした選出をさせないorカモれること、サイクルを回せることを要件に検討するとやはりサンダーが強そう。ジュカインを突破範囲が類似するめざ草サンダーに変更した。また「電磁波撒き→いばみがリレー」という作戦自体にあまりパワーがないことも改めて実感した*3ので、電磁波の部分はサンダーの雷ぶっぱで圧縮することを考えた。

このためにめざ草サンダー積もった。
前後して、第二回蒲田オフで自分と世間のサマヨール評価が乖離していることに気付いた。さすがに自分も過大評価してるなと思った一方、それにしても周囲の反応から、現代GBAサマヨール出現率が低すぎて、知識・理解不足と過小評価が起きてるなと思った。プレゼンでも話したとおり、ふとしたことであるキャラが消えて使い方などが失伝すること自体は人口が高々100人のゲームだとよくあることなので、別に構わない。厳密に言うとエギナさんが活躍させてたので消えたわけじゃないけど。ただ、当時イップスになっていた僕がいくらサマヨールの有用性を叫んだところで老人の戯言でしかなくてなんか悔しいので実戦で勝たせることを決意し、上記の圧縮によって空いた枠に一種のネタ枠としてサマヨを組み込んだ。

ネタ枠といってもサマヨはもともと高評価しているキャラで色々と役割の幅も広く、カビグロスサンダーゲンガーも手慣れている形なので、相性補完を見出すことができる。
プテラサマヨの長所として、カビグロスサンダーゲンガーで面倒な相手のカビグロスサンダーゲンガーや炎(勝てないことはないが、意識しすぎると汎用性が下がっていく)に対してそれぞれ違うアプローチで強い。まずプテラはカビグロスサンダーゲンガーに勝ったり突破したりするポテンシャルがあり、ヘルガーなどに強い。サマヨールグロスサンダーには微妙だがカビゲンガーに圧倒的に強く、バシャーモなどを詰ますことができる。追記:バシャーモを意識した特殊耐久重め配分だと大流行しているプンキネラティオスなどに強いのも良い。また、プテラサマヨはどちらも水地面格闘系にやや弱いが、カビグロスサンダーゲンガーをそれに強いよう調整するのは簡単。プテラサマヨの間でも地味な補完もあり、特に対カビでプテラが苦戦する鈍いカビにはサマヨが強く、サンダーライコウやサマヨ突破ソース(A高めシャドボ、地割れ)を持つような鈍い無しカビにはプテラを動かしやすい。

プテラサンダー初期型

カビゴン@残飯 のし・雷・鈍い・カウンタ 慎重HBDベース
メタグロス@鉢巻 コメ・地震・雪崩・大爆発 意地HAベース
サンダー@ヤタピ 雷・めざ草・いば・みが 控え目CS
ゲンガー@オボン サイコ・黒目・滅び・道連れ 図太いHBベース
プテラ@チイラ 雪崩・地震・いば・みが 陽気ASベース
サマヨール@ラム シャドボ・鬼火・あやぴか・眠る 慎重HDS

というわけで11thエメミ、続く2025年2月yasuフェスでこの構成を初使用。
※今回の戦績解析はここを起点としている
エメミではカズーイさんに負けて準優勝。yasuフェスまでで5勝1敗。
カビサンサマヨプテラが耐性・火力の両面で強力な連携を取れた。ただ、この時点ではゲンガーとメタグロスの型がピーキーで全く選出できなかった。逆に言うと実質4体しか選出できてないのに戦績と感触が良いことにポテンシャルを感じた。カズーイさんへの敗戦や、勝てたけど非常に怪しかったshowさんとの試合(VSヘラナンスライコウ)、蒲田オフのときに集めた統計記録なども睨みながら改良を行った。

いばいばみがみがプテラサンダー

カビゴン@残飯 のし・雷・鈍い・カウンタ 263-150-110-76-131-55 免疫
メタグロス@爪 コメ・地震・雪崩・大爆発 187-176-151-*-133-95
サンダー@ヤタピ 雷・めざ草・いば・みが 165-*-106-193-111-152
ゲンガー@オボン サイコ・めざ炎・鬼火・大爆発 157-85-112-150-86-154
プテラ@チイラ 雪崩・地震・いば・みが 161-152-86-*-104-190 石頭
サマヨール@ラム シャドボ・鬼火・あやぴか・眠る 147-91-152-*-178-64

越後ンフェではこの形で持ち込み優勝。
その後stoic宅でのフレ戦でも使用して、累計13勝2敗。
またこのときだけプテラは対カズーイさんの敗戦を踏まえて控え目ラティオスを意識した調整をして最速を切っていた。ゲンガーとメタグロスを小回りの利く鬼火爆破型とHD爪持ちに変更したことで、ゲンガーグロスの選出率が大幅に上がった。とくにサイドンプテラバシャーモあたりの入ったパーティに勝てたのは自信につながった。越後ではサンダープテラの選出率は低めだったが、もともとエメミ/yasuフェスでかなり活躍していたので問題視しなかった。
敗戦が一個増えているのは越後での対エギナさん(VSハピサマグロス)。自身の選出がおぼつかない面もあったが、それを差し引いても対ハピサマヨは不利だと感じた。だいぶ手慣れてきたので4月のレトロユニオンオフもこのパーティで行くことにしたが、対ハピサマヨ関係の不利相性を緩和するため少し変更を加えた。

プテラサンダーちょっと改

カビゴン@残飯 のし・雷・鈍い・カウンタ 263-150-110-76-131-55 免疫
メタグロス@爪 コメ・地震・雪崩・大爆発 186-176-151-*-131-98
サンダー@ラム 雷・めざ草・金属音・眠る 165-*-119-179-111-152
ゲンガー@オボン サイコ・めざ炎・鬼火・大爆発 149-85-112-150-86-162
プテラ@チイラ 雪崩・地震・いば・みが 161-152-85-*-95-200 石頭
サマヨール@カゴ シャドボ・鬼火・あやぴか・眠る 147-91-152-*-178-64

レトロユニオンオフと第四回関西エメラルドオフに持ち込んだのがこの形。
レトロユニオンオフでは準決まで全勝で勝ち上がり、決勝でyasuさんに敗北して準優勝。
関西エメオフも同じ形で参戦し、予選5-1の1位抜けから3連勝して優勝。
累計28勝4敗。すごい(わかったわかった)。
サンダーをサマヨ関係に強い型に変更*4。先日の日記に書いた通りレトロユニオン決勝のyasuさんとの試合(VSサマヨハピグロス)では構築以前のミスを犯していたが、それはそれとして、詰んでるとかでは全くなく、選出立ち回り面を改善すれば総合的に全然戦えそうという感じがして、西エメではあえて変更無し。関西エメオフの予選で1敗した相手はゆうるさんで、これもやはりカビハピサマヨだった。最後にてんめぐハピの凍結に屈したものの、かなり善戦。

分析1 選出率

カビゴン 選出30/32 選出時26勝4敗

圧倒的選出率で、実際にカウンター鈍い雷を駆使した2タテ3タテも頻繁にやってくれるMVP。やっぱり鈍いカウンターカビが一番強くて最強なんだよね。

メタグロス 選出13/32 選出時12勝1敗

当初全く選出できず越後ンフェ前に大幅変更が入った(HAベース鉢巻→HDベース爪)。
それ以降でみると選出13/26 選出時12勝1敗。選出がカビゴンに偏ってることを踏まえると残り5体の中ではかなり多めに選出している。HD非拘りグロスはこのパーティでほぼ初めて使ったが安定感と上振れ性能が両立していて非常に扱いやすい。余談だが個人的には爪グロスの4つめの技は総合的な範囲と技性能から雪崩が最強だと考えている。かなり落ちて次点に雷パンチ、その次にシャドボ。

サンダー 選出20/32 選出時17勝3敗

サマヨ対策も兼ねて中盤で型を大幅変更(CSいばみがヤタピ→BCS金属音ラム)。
いばみがサンダー=レユニ前までは選出数7/15 選出時6勝1敗。
眠るサンダー=レユニ以降は選出数13/17 選出時11勝2敗。
どっちもどっちの活躍。B振りラムにしてからはエース役というより、のしかかりカビゴンや鉢巻グロスと殴り合いながら雑削りをするような起用が主になり、選出率と先発率が上がっている。

ゲンガー 選出12/32 選出時10勝2敗

越後ンフェ前に大幅な型変更が入った(HB黒目滅び→HBSめざ炎鬼火爆破)。
越後ンフェ前は選出数1/6 選出時1勝0敗とほぼ死に枠。後ンフェ以降は選出数11/26 選出時9勝2敗。対ヘラ、対ナンス、対ハガネールなどを中心に要所で選出して流しと崩しに貢献してくれる。素早さを切り詰めたことでB振り鬼火の安定感(?)と爆破の崩しをうまいこと両立できている感じがある。めざ炎の仮想敵であるヘラナンスとはまだ当たっていない。

プテラ 選出11/32 選出時9勝2敗

全て後発に置いている。チイラプテラは先発でも強いらしいがこのパーティは他が鈍足気味なので、これで良い気がする。越後ンフェでのみ最速を切った配分を使っていたが、最速のほうがいいと判断。

サマヨール 選出10/32 選出時10勝0敗

ほぼ後発に置いている。なんでも耐える緩衝材と、対バシャプテラ系統への後詰めとして置いておく役割が多い。カビゲンガーナンスバシャーモハガネールあたりがいたら積極的に選出を考える。ラティにはあまり出動しない(カビグロスでかなり安定して相手できるので)
配分はずっとこれ
2025年版・サマヨールの配分(瞬足サマヨール) - stoicのポケモンGBAメモ帳(二)

分析2 選出パターン

先発回数

カビゴン16回、サンダー7回、ゲンガー6回、サマヨール2回、メタグロス1回。
カビゴンにかなり偏っていて、ラムサンダーに変更以降、サンダー先発が増加。
プテラは全く先発していない。

3体の組み合わせ

先発を問わず組み合わせだけで分類すると、だいたい以前の使い方記事に書いた選出パターンで説明ができる。
:4回
:14回
:6回
:6回
:2回

分析3:敗着分析

カズーイさん@エメミ 負け
VS控え
エギナさん@越後 負け
VS控え
yasuさん@レユニ 負け
VS控え
ゆうるさん@西エメ 負け
VS控え
参考:エギナさん@西エメ 勝ち(予選&決勝)
VS控え
VS控え
振り返りにも書いたとおり、敗戦はほぼハピサマヨ系。
例外はカズーイさん@エメミだけ。やはりこの男エメミにて最強?
たまたまなのか必然なのかハピサマヨ系とは大会に出ると毎回のように試合していて、2勝3敗している。
ということで、参考にハピサマヨに勝った場合のも置いといた。
割とハピサマグロス/カビで安定している相手側に対して自分側の選出がブレブレなのが特徴的で、実戦を繰り返す中でカビグロスサンダーの形で選出できればハピサマヨ選出には総合的にかなり頑張れるという感触は得た。しかしハピサマヨ側もその選出を押さえられるよう、非ハピサマヨ選出とかリフグロスとか、バシャーモとか、ハピからの決定力とか色々仕込んでくることを踏まえると結局厳しめ(どんなに贔屓目にみても互角以下)と言えるだろう。
これ以上増加されると戦績に無視できない影響が出そうだ。
余談だが、プテラサンダーで三戦もしたのはエギナさんだけ。エギナさん側もずっとカビハピサマヨを微調整しつつ使っていたので、お互いに鎬を削りながら次の手を考えるのが何か楽しかった。

分析4:相手選出の傾向

こちらの勝率(被選出時ではなく、遭遇時)が低い順に解説。

サマヨール 被選出4/6 勝率50%

カビゴンがサマヨに無抵抗なのを知ってか知らずかめっちゃ出てくる。
選出された際1勝3敗と負け越していて、単体レベルでは一番面倒な相手。*5
エギナさんのカビハピサマヨ以外のサマヨが絶滅していて、現在進行で研究が進んでいてこちらが追い付けてない感がある。
カビグロスサンダーを選出すると比較的マシそうな感触。

ハピナス 被選出6/7 勝率57.1%

サンダーサマヨ(ゲンガー)を見れて、爪冷凍など型次第ではプテラもいけるため相当選出率が高い。
同居しがちなサマヨの影響も強いが、選出された際に3勝3敗と五分五分に持ち込まれており苦手寄りのキャラ。

サンダー 被選出5/20 勝率80%

かなり被選出率が低い。カビゴンプテラを警戒して選出率が下がっていると思われる。
構わず出されることも多いが、基本的にこちらのカビプテラの餌で、グロスがHD雪崩なこともあり、選出されると勝てる。
敗戦は対ハピサマヨのみ。

メタグロス 被選出16/23 勝率82.6%

カビプテラを見るためか、高頻度で選出される。
グロス処理はいろんなルートがあり、役割設定上問題ないもの、通りそうなものを適宜選ぶ。
カビゴンのカウンターで狩る他、爆破をゴーストで透かす、サンダーグロスで削ってプテラ圏に入れる、ゲンガーで対面で殴り合うなど色々なオプションが考えられる。
カウンターカビでのメタグロス処理はベテランには通りにくいかな(でも爆破させればいっか)と思っていたが、ゴースト2体の圧のせいか意外と殴ってきてくれたりした。

ラティオス 被選出6/15 勝率86.7%

やや低確率で選出されるので無視もしづらい面倒な立ち位置。だが、カビグロスサマヨから2体出しておけば安心で、基本コイツらは役割が広くて腐りにくいのでなんやかんや平気。
プンキネが多い印象だがこれは流行をそのまま反映してそう。

ラグラージ 被選出5/8 勝率87.5%

グロスプテララグを見てか被選出率高め。サンダーのめざ草やカビゴンのカウンターで倒していた。

ソーナンス 被選出3/8 勝率87.5%

苦手寄りだと思っているが鬼火持ち2体の圧力のためか比較的出てこなかった。

カビゴン 被選出16/29 勝率89.7%

ノーマル耐性を4体揃えても平然と出てくる。こっちのサンダーを見るため仕方なく出てきてそう。
ただ、出てくるカビゴンは基本的に地割れまたはシャドボ持ちの短命な型(前者は眠る無し、後者はほぼABまたはAD振り)が多く、のしかかりを撃たれにくい(撃たれてもサンダーは身代わり(+鬼火)やラムの保険があるので事故りにくいし、カビゴンはお互い様なので一方的な上振れはされにくい)編成だったため、対処しやすかった。

その他メジャー所

被選出率が高い順に列挙。
分数は選出数/対戦数を表す。勝敗は対バシャーモの3勝2敗を除き全勝。
バシャーモの2敗はハピサマヨに入っていたもの。
2/2 4/5 →出てくる
3/5 4/7 4/8 2/4 →割と出てくる
1/3 2/7 0/5 0/9 →あんま出てこない
1/2 1/2 1/2 1/2 →サンプルが少ない

戦績が良い理由

振り返りを書いていて好戦績の理由らしきものはなんとなく言語化できてきた。
全て後付け理論であることに注意。

相手の選出パワーを落とせる構造

カビグロスサンダーゲンガーラティに対する厚い包囲網ができていた。
カビゴンサマヨールをはじめノーマル耐性が4体いるので、「硬いカビゴンにのしかかりの試行回数を稼がれる」というGBA環境で普遍的にある運負けルートを事前に回避できている。*6

メタグロス受ける構成にしていないのでコメパン試行回数を稼がれず、誘ってサクッと倒している。サンダーをメタグロスに後出ししたことはほぼない。
対サンダー:プテラのおかげもあってか被選出率が低く、選出されても上から処理しやすい。*7
対ゲンガー:選出させない。
ラティオスカビグロスサマヨ(プテラ)での包囲網。カビグロスで削りやすくメイン技も一貫しないのでサンダーより相手しやすい。
逆に選出されやすいキャラでいうと、プテラもいるせいか水ポケの被選出率が高かった。対水はこちらも明確に有利なのがカビサンダー程度なので微妙に窮屈でもあったが、水ポケというのは基本的に上振れ技を撃ってこなくて、ハイドロや地震(無効が3体いるし、カビゴンのカウンターで安定して返せる)など、どちらかというと下振れてくれるのでさほど苦にならなかった。
その他有名どころでいうとバシャーモの選出抑制だったり、対プテラはHB振りカビゴン&爪グロスという汎用性最強の2体に緩く対策させているので出てきてもこなくても問題がない、という編成を作れていた。

データに基づく改善

実はこのような選出回数等のデータは11thエメミの時点から手元で作っていて、グロスゲンガーが選出段階で腐っていたことに気付けた。グロスゲンガーの型改良によって結果的に選出の偏りはかなり改善し、プテラサマヨールが独特の威圧感を発揮しながらも実際はカビグロスサンダーの数値で押し切る試合も増えた。これに気付かなかったら通算勝率高々6割強程度の、「割と強い」部類のパーティで終わっていただろう。
また大会の傾向を踏まえたパーティ調整というのも割としっかりと行った。自分の悪癖として、脳内環境にだけ存在するパーティやポケモンへの対策を厚くしがちなところがあり、具体的には、サマヨ入り受けループ*8サイドン。これらは僕の脳内で過大評価していたが、第二回蒲田オフのとき作った統計から、サマヨ入り受けループもサイドン入りも低迷を続けていて、使用率もかなり低いことがわかったので、このデータに基づいて越後ンフェ向け調整の際は断腸の思いでこれら2つへの対策を相当軽くし、他にコストを割いた。
これらのデータに基づく調整は我ながらなかなか良かった。*9

強い6体を強い形で並べた

カビゴンは相手カビグロスサンダーラティにだいたい勝てる鈍いカウンター型。
メタグロスは相手カビサンダーラティにだいたい勝てるHD型。
サンダーは不安定ながらカビグロスサンダー全てに勝ちうる雷持ち。
ゲンガーはグロスに勝てて小回りの利く鬼火爆破型。
プテラは対面性能最強とも評されるみがチイ型。
サマヨールは手堅いシャドボ鬼火眠る型。
と、突飛なことをしない強い6体で固められた。
鈍いカウンターや雷サンダーは突飛かもしれないがこれについては下記。

自分独自のノウハウを多く盛り込めた

かなり前から考察・実践経験があり、現代GBAにおいて恐らく自分が最も詳しい、と言える要素を詰め込むことができた。自分が一番詳しいものを扱えるというのは実戦においてかなりのアドバンテージがあった。
<鈍いカウンターカビゴン
鈍いカウンター雷というのは大昔に思いついた思い出深い型で、配分などは10年以上前に作ったものが未だに引用してもらえたりする。
GBA後期シングル 物理耐久も特殊耐久も高いカビゴンの配分想定 | Goreamlive
のだが、実機で育成したのは昨年末が初めてだった。「メタグロスと相打ち爆破してもらって、たまにエア入り3タテしてくれ」程度に思っていたが、実戦でやはり非常に強かった。一度や二度ではないカビゴンの2タテ3タテ、相手の鈍いカビ/ラグに対する鈍いカウンターでの安定した処理が今回の戦績を支えている。相手からしたら異常に鋭い読みでカウンターされてると思うかもしれないが、自分の中では確固たる理論、ダメージ感覚、経験則のもと「攻撃を挟みながら鈍い2積みくらいしたらカウンター、あとは基本カウンター連打」をほとんど悩まず選択していた(その場ではかなり悩むフリはした)。

<雷サンダー>
世代を問わず愛用しているポケモン。ひとつ言っておきたいのは、サンダーの雷は普通に外しまくりながらのこの戦績であるということ。当たりまくった試合も、半分程度しか当たらなかった試合もあり*10、総合して雷命中率は7割強程度か。もちろん全弾命中が勝利に直結した試合もあるにはあるけどね。そういえば、すのーさんがラジオ内で「サンダーは安定の化身みたいなポケモンと言っていた。僕の中でのGBAサンダー観は実は逆で、しゃわさんの2000年代の記事の影響で「超火力雷で突破を狙うポケモンというイメージを持っている。ということにラジオ後に気付いた。安定の化身というと、スイクンあたりが浮かぶ。
控え目サンダーの努力値振り - トキワのミドリ - しゃわのポケモン記 -

サマヨール
サマヨールGBA始めた当初かなり回していたポケモンで、細かい型の違いはあれどすごく手になじんだ。選出率は決して高くないが対カビの安定感、相手バシャゲンガーの抑制などできっちり勝利に貢献してくれている。もともと現代GBAでもエギナさんというサマヨール使いの強者はいたわけだけど、それに並ぶサマヨールの強さの論拠としてドヤ顔できる程度には勝ち星を重ねられたと思う。

<運で畳みかける>
オフ会で勝つ方法 - stoicのポケモンGBAメモ帳(二)
もともと、運要素をガンガン押し付けまくる、というのが得意なスタイルだった。
カビゴンののしかかり雷、サンダーの雷(威張る)、プテラの雪崩威張る、グロスの爪雪崩、サマヨールのあやぴか。
このパーティも序盤中盤終盤と隙がない上振れ要素の集合体でまとめることができた。

おまけ 全試合の選出・被選出データ

※選出・被選出は一部記憶が不明瞭な部分がある。勝敗は合っている。
※勝敗は勝ち=1、負け=0

(5/2追記)おまけ2:ダメージ計算

火力耐久調整については越後ンフェ後の記事にある程度書いたんだけど、ダメージ計算を楽しもう!!とか言った手前、いろいろ書きたくなった。将来の自分のための備忘録も兼ねる。
計算は普段、poeさんのエクセルでやっていたが、整理するにあたりピーナツさんのダメージ計算機の「シンプル」タブも使った。
計算は命中、急所、追加効果非考慮。

カビゴン:263-150-110-76-131-55

【HP】
8n-1 宿木や火傷のダメージ節約 残飯16
【素早さ】
4振りナンス+1
【物理耐久】
194ヘラ鉢巻瓦割で226~266 上2つ切って耐え
194ヘラメガホで120~142 残飯1回込みで97%強で2耐え
176グロスコメパンで91~108 コメパンカウンターでだいたいH振りグロス落ち
205グロス鉢巻コメパンで158~186
【特殊耐久】
199オスプンキネで86~102 残飯2回込み94%強で3耐え
194サンダー10万で79~94 残飯2回込み3耐え
156スイクンハイドロで81~96 残飯2回込み3耐え
167ライコウ10万で69~82 残飯3回込み91%強で4耐え
162サンダース10万で67~79 残飯3回込みほぼ4耐え
【火力】
のしかかりで155-95ヘラクロスに77~91 ほぼ2発
のしかかりで155-100ラティオスに73~87 78%強で2発
のしかかりで207-147までのスイクンの身代わり確定破壊
のしかかりで197-150サンダーの身代わり確定破壊
のしかかりで177-85プテラの身代わりほぼ破壊(43~51/44)
のしかかりで121-290ウイナンスやや高確率5発(61~72、平均65.2以上で5発落ち)かつ、
のしかかりカウンターを残飯込みで高確率2耐え(与ダメ平均69.5以下で2発耐え)
雷で172-122エアームドに57~68 ほぼ3発
雷で135-95ゲンガーに37~44 余裕で4発
【備考、ポイント】
特殊耐久は実戦的に最低限だなというライン。
防御に振りまくると、カウンターで鉢巻瓦ヘラに勝てるが、実戦的には身代わりやきあいパンチが怖いので退く。むしろ鈍い+残飯の効果を最大限得られるようになるのが大事かも。
グロスの鉢巻コメパン+サンダーの10万で237~280 残飯1回でほぼ耐える。
対ヘラの勝率を上げるため、サイクルでのしかかり麻痺を引いた際にそのまま突破させるAちょい高め配分。副産物として対身代わり特殊の性能がかなり高い。この実数値ののしかかりは、無振りサンダー水準にぴったり2耐えされてしまう(→実はサンダーに後出しが効かない)。が、これ以上振るとナンスへの勝率がかなり落ちる。なお、Aに振り切ったカビゴンののしかかり(≒鉢巻グロスのコメパン半減)は、無振りサンダーを2発で落とせる。これは超超々頻出なので、覚えとくといい。

メタグロス:186-176-151-*-131-98

【素早さ】
準速ガラガラ抜き
【物理耐久】
205グロス鉢巻地震で154~182 余裕耐え
212ケッキング鉢巻地震で159~188 上2つ切って耐え
【特殊耐久】
194サンダー10万で79~94 99%で2耐え
199オスめざ炎で81~96 92%で2耐え
194サンダーヤタピ雷で151~178 確定耐え
162バシャーモ大文字で170~200 半々くらいで耐え
131バシャーモオバヒで159~188 上2つ切って耐え
【火力】
コメパンで235-85カビゴンに118~139 確定2発
地震で187-150メタグロスに90~106 87.51%で2発
地震で155-90バシャーモに149~176 下4つ切って1発
雪崩で191-105サンダーに96~114 確定2発
【備考、ポイント】
HDグロス。素早さはお好みで。
カビゴンがけっこう緩い対特殊をこっちで補う配分なのでサンダーと殴り合える雪崩の意義が大きい。カビとD実数値が同じ→被ダメも同じ。
A176は拘ってないグロスの火力最低ラインで、不一致176地震≒一致A117地震≒H振りグロス≒不一致205鉢巻地震耐え調整、をだいたい2発。つまり、鉢巻グロスの何か耐え調整を、何か2発で倒せる。これは鉢巻グロスの0.6倍くらいのA実数値なのである意味当然。

サンダー:165-*-119-179-111-152

【素早さ】
最速ヘラクロス+2
【物理耐久】
194ヘラ鉢巻雪崩で139~164 確定耐え
198グロス鉢巻雪崩で142~168 上2つ切って耐え
205グロス鉢巻雪崩で147~174 上6つ(!?)切って耐え
178カビのしかかりで72~85 84%強で2耐え
91サマヨシャドボで35~42 99%強で4耐え
【特殊耐久】(目安)
130バシャーモ猛火オバヒで140~165 最大乱数以外耐え
167ライコウ10万で81~96 97%強で2落ち
121ミロ冷凍で79~94 87%強で2落ち
【火力】
雷で187-131メタグロスに94~111 確定2発
(目安)金属音雷で267-178カビゴンに137~162 確定2発
(目安)雷で235-162カビゴンに76~90 97%強で3発
(目安)雷で135-95ゲンガーに128~151 下5つ切って1発
めざ草で175-110ラグラージに175~ 確定1発
【備考、ポイント】
素早さは対ヘラや対サンダー保険として振り切り。
ラム・B振り・雷(控え目10万=HD重視グロスに2耐えされるよりちょうど乱数1段階ぶん火力が高い)で、カビグロスと正面から殴り合える(勝てるとは言ってない)。
この物理耐久はいわゆる「桂馬ンダ」耐久≒鉢巻コメパン耐え とだいたい同じ水準。191-105 (16n-1調整のH振りサンダー)とか、170-119(B多め振りボーマンダ)とか、201-100(Hほぼ振り切りボーマンダ)とかが、だいたい桂馬ンダ耐久の水準。
無振りサンダー≒無振りボーマンダ近辺の特殊耐久は氷技2発(マンダなら1発)で倒されがち。

ゲンガー:149-85-112-150-86-162

【素早さ】
準速110族と同速=準速めざ炎オス+1
最速95族+1
【物理耐久】
177ヘラ鉢巻めざ霊で125~148 確定耐え
194ヘラ鉢巻雪崩で73~87 オボン高確率発動&発動すれば2耐え
137ニョロボン太鼓めざ岩で129~152 上2つ切って耐え
178火傷カビシャドボで49~58 オボン込みで3耐え
205火傷グロス鉢巻コメパンで79~93 オボン込み89%で2耐え
【特殊耐久】
194サンダー10万で122~144 確定耐え
121ミロ波乗りで76~90 オボン確定発動&99%強で2耐え
【火力】(目安)
爆破で165-105サンダーに153~181 下7つ切って1発
サイキネで187-115ヘラに90~106 87%強で2発
めざ炎で187-110グロスに74~88→火傷2回+めざ炎2発で落ち
【備考、ポイント】
HBガンガン振り+エスパー炎技鬼火持ちのゲンガーは対物理の殴り合いで相当強く、鉢巻グロスにも殴り勝てる。S154まで落としてHに回すと194鉢巻めざ霊も良い確率で耐えるようになる。こっちのほうが役割はしっかり果たせるかもしれない。
特殊耐久は無邪気HPちょい振りゲンガー≒無振りゲンガー。サンダーの10万耐え≒等倍ならほぼなんでも耐える。

プテラ:161-152-85-*-95-200

【HP】
16n+1 残飯フェイク&身代わり4回貼れる
【素早さ】
ミラーなどを意識して最速
【物理耐久】(目安)
178カビ+2のしかかりで100~118
 →裸威張るして+2のしを食らっても、身代わりを1回貼れる
【特殊耐久】
121ミロ波乗り/アイス冷凍などで139~164 上2つ切って耐え
182オス/ゲンガー10万で139~164 上2つ切って耐え
【火力】
チイラ雪崩で191-105サンダーに185~218 下3つ切って落ち
雪崩で161-85プテラに154~182 下4つ切って落ち
チイラ地震で167-105ライコウに164~194 最低乱数以外落ち
チイラ地震で187-150グロスに115~136 通常地震とあわせて落ち
【備考、ポイント】
ラティバシャプテラの配分のパクリで、思考停止16n+1調整と思いきや計算すればするほど味がする。裸威張るなどを駆使すると対純水ですら全然チャンスがあるのが面白い。

サマヨール:147-91-152-*-178-64

【素早さ】
下降補正レジアイス等抜き
【物理耐久】
194ヘラクロスの鉢巻メガホで65~77 86%強で2耐え
152プテラチイラ雪崩で64~76 93%強で2耐え
117一致地震で44~52 87%で3耐え
176グロスコメパンで66~78 77%弱で2耐え
【特殊耐久】
以下を確定~高確率で2耐え(73以下で確定2耐え)
200ラティオスのスプーンサイコキネシス(63~75)
162バシャーモの大文字(63~75)
156スイクンハイドロポンプ(61~72)
194サンダーの10万ボルト(59~70)
131バシャーモのオバヒ(59~70)
121レジアイスの冷凍は3発余裕耐え(38~45)
【火力】
シャドボで155-110ラティアスに78~92 確定2発
シャドボで165-105サンダーに40~48 最低乱数以外身代わり破壊
【備考、ポイント】
瞬足サマヨール。物理耐久はサンダーの1.2倍くらい、特殊耐久はゲンガーのちょうど倍くらいと考えるとわかりやすい。特殊耐久ガンガン振りサマヨール+物理耐久ガンガン振りゲンガーは良い感じの役割分担になっている。



アイキャッチ用:雷をぶち当てるサンダーの雄姿。
第四回関西エメラルドオフ決勝動画より。

*1:ほぼ同型パーティかつ、さっさと公開しているのに勝ち続けてるのも珍しい

*2:vsおっさん@11thエメミ、vsふぉんでゅ@yasuフェス、vsすのー@自宅、vsウホホウホ@西エメ

*3:ラティバシャプテラバシャーモみたいな圧倒的突破力のあるエースがいないため

*4:余談:金属音めざ草サンダーは越後ンフェでエギナさんにもらった

*5:選出された際の勝利もカビゴンが麻痺して悪あがき3タテが確定したエクストラウィンのみ

*6:公開後追記:結局このカビゴン包囲網はめちゃでかい。

*7:S140近辺のサンダーが流行中なことも関係してそう

*8:サマヨ入り受けループとは、カビハピサマヨのことではない。もっともっと受け身で回復手段の多い、ハピエアサマヨやカビエアサマヨを指す

*9:追記。関連して、このパーティは6体の技と持ち物を全て使い切れている。三十何試合もするとどこかで何かを使うのは当然ちゃ当然なのだが結構気持ちいい。

*10:全く当たらなかった試合はない。これは確率上当然。




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