こんばんは。
お疲れ様です。
starttodayです。
私は昨日取り寄せた、向井智之氏の新刊を早速読み終わりました。前回は向井氏の奥様に直接届けてもらいましたが、今回はさすがにそれは悪いと思い、知人にアマゾンで取り寄せてもらいました。感謝です。自分はかなりの機械音痴と新しいものに懐疑的な人間で、ネット通販を使ったことがないので、助かりました。
ところで、本題の本についてですが、実は以前にデータで読ませてもらったことがあったのですが、ジャケットが気になり、購入しました。いわゆるジャケ買いです。その表紙は向井智之氏の息子さんの向井春弥氏が手がけたもので、緑を基調とした混沌としてぼやけたものの中で、電灯のような松明とも言えるような光が明るさを周囲に投げかけているというような作品です。淡さの中に強さや意志を感じさせ、彼の将来が期待されます。
向井氏の前作の装丁も彼が担当していて、なんか良い感じだなとかセンスあるなとか思っていましたが、なんとなく偶然良い感じに仕上がっただけかなとも思っていたので、今作を見て、偶然じゃなかったんだなと思いました。
ところで、本の内容についてですが、以前読んでなんとなくの印象は残っていましたが、読んだ時の自分と今の自分は違うので、新鮮な気持ちで読めました。
内容は新人の精神保健福祉士の野間が一人の患者と向き合い、起伏を共にし、野間自身も成長していく話ですが、単純にそれだけじゃ終わらない読後感があります。結局向井氏が繰り返し描いているのは職業人としてどう患者に向き合うかだけではなく、人と人はどう向き合うべきなのか、という問いなのだと思います。
結局そこにはっきりとした解答はなく、人の不幸になんと声をかければいいのか、人と誠実に向き合うとはどういうことなのか、こころから相手に共感することなんてできるのか、そういう問いを投げかけられます。
その一つ一つに野間は誠実に向き合い、奮闘するのですが、どこか限界も感じます。精神障害者の圧倒的な不幸というものを突きつけられるからです。でも、野間は諦めずに戦い続けます。目の前の患者さんの為に。
最後は泣きました。共感というのはこういうことなのかなとも思いました。
正直現実も精神障害者のリアルもとても厳しいものがあります。彼らには筆舌に尽くしがたい苦悩と絶望があって、何かをしてあげることもそうだし、寄り添うことですら難しい部分もあります。ただそんな時に野間のような誠実な人間もこの世にはいるのだとその患者さんが感じたら、その人は生きていけるのかもしれないなと思いました。
PS.向井春弥氏もそうですが、自分もまだまだ若いので、圧倒的な希望を描いていきたいです!