若い時に自分が望んでいることはわからない。だから、迷うし、だから、悩む。それが若さの特権とも言えるけれど、それはすごくつらいことだ。ただ、そこでどれだけ切実に悩み、その上でどれだけ自分に正直な答えを出せたかで、その後の人生は変わる。
ずっと悩んでいたり、迷いながら、生きていると、苦しいけれど、そういう時の出逢いは意味深いものになるし、いろんな人が本人にとって触媒となり、自身の本音を炙り出す。
人は生きている限り永遠に悩むとも言えるけれど、青年期の悩みは格別だ。要するに、まだ何も描き始めていないからだ。どういうものを描くか、どこから手をつけ始めるか、それすらも決まっていないのだから、もちろん悩む。
ただ、もしその人の悩み方が切実で、誠実なものだったら、いずれ手は自然と動き始め、その人は描くべきものを描き始めるだろう。