以下の内容はhttps://star-watch0705.hateblo.jp/entry/2025/06/25/185641より取得しました。


宿泊記:赤湯温泉 丹波館

 

 

今回は山形県南陽市、赤湯温泉にある「丹波館」の宿泊記を書いていく。

 

 

 

山形の赤湯というと、ラーメン界隈では「龍上海本店」の赤湯ラーメンが有名だ。私も友人に連れられ、辛味の効いたそれを汗まみれで食べたことが何度かある。ところが肝心の温泉には不思議と目が向いていなかった。改めて調べると、魅力的な旅館の多い土地柄でもあり、その中でも「丹波館」は明治元年創業。その歴史性にも惹かれ、泊まることにした。

 

 

玄関をくぐると、艶々と磨かれた廊下と、天井からの「吊るし雛」が目に入る。中庭を眺められるようソファも並んでおり、入っていきなり風情が良い。「これはあたりどころを引いた」という感慨が起こる。チェックインを済ませて、寡黙そうなスタッフに客室まで案内してもらう。

 

  

 

なにやら高級料亭のような雰囲気の廊下を進んだ、その突き当たりの部屋に通される。中に入れば、窓から木漏れ日が差し、広々としていて畳も新しい。外の酷暑を感じさせない清々しさがある。窓からは中庭が眺められ、まだツツジも咲いている。

 

 

とりあえず窓際の椅子に座ってみる。中庭を眺めながらお茶を飲み、知らない銘菓をつまみながら、何をしようか考える。

 

 

ということで館内の冒険から始める。年季の入った部分もあれば、リノベーションにより、まるでデザイナーズマンション風な一角も現れたりと、階層によってパッチワークの如く雰囲気が変わって面白い。

 

 

ところどころで窓から外を覗くと、地形に合わせて高低差のある建築になっていることが窺えた。

 

館内をしかと把握してから風呂へ。盗撮防止のため、スマホ持ち込み不可。中に入ると、意外や意外。最新のビジネスホテル仕様の浴場そのものだった。これはこれで馴染み深いものの、清潔すぎてやや味気なさも感じる。いや、そこは考え方を転換してみよう。ビジネスホテルの仕様が、赤湯のような古湯にも採用される。これを肯定的にみることもできるのではないか。柔らかい質感の湯に浸かりつつ、日本の温泉の方向性を勝手に模索する。

 

ゆったりしているようでいて慌ただしく、あっという間に夕飯の時間だ。そして、この日は夏至。まだ昼の明るさが残る庭のそばにある個室にて夕餉となった。

 

 

 

お膳に並ぶ一品一品から丁寧な仕事ぶりを感じる。それで合点がいったが、やはりこの丹波館、温泉付きの料亭といった方がしっくりくるところがある。穴子と角煮と蕪の炊き合わせの美しさにじっと見惚れる。

 

 

食事の時間は流石にゆったりしているかと思いきや、米沢牛のしゃぶしゃぶがきて急に慌ただしくなる。出汁が沸騰したらお食べくださいとスタッフに指南されるが、待てない。衝動的に食べてしまったあとで出汁が沸騰した。

 

 

そろそろお櫃に入った白米に味噌汁がくるであろうところで、鰻丼と吸い物が運ばれてくるのだから、贅沢。多幸感に満ちたところにやってきたデザートもまた上品。料理もだが、使われている食器にもいちいち見惚れて、感覚が忙しく働く。こんな具合で、人間なんてゆっくりとは生きられないものなのだと観念することにする。

 

満腹し、ふわふわとした気分で外へ散歩に出る。ねばりつく熱と湿気がどこまでもついてきて、逃げられない。そこらを一周して玄関に戻ってきたところでだいぶ汗をかいてしまったが、中に入れば外界と一線を引いたように涼しくて、静かだ。「これはあたりどころを引いた」という感慨が、この日は何度も起こることとなった。

 

今回の宿泊費は19,900円。

 

tanbakan.com






以上の内容はhttps://star-watch0705.hateblo.jp/entry/2025/06/25/185641より取得しました。
このページはhttp://font.textar.tv/のウェブフォントを使用してます

不具合報告/要望等はこちらへお願いします。
モバイルやる夫Viewer Ver0.14