
円城塔の新刊、『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』をのんびり読んでいる。2021年、東京オリンピック開催の年に、「ブッダ」を名乗る対話プログラムコードが出現する。「あなたはブッダを信じていますか」と問い、膨大な情報データの再生産を「輪廻転生」とし、それによる機械の苦しみを救済できるかを説く。もし、機械を救済できるのなら、人間をも救済できるはずだ。なぜならば人間も同様に「再生産」、輪廻の苦しみを背負っているのだから。
みたいな内容で、最近読んだ本でダントツに面白い。ところでその「ブッダ」を名乗る対話プログラム、「ブッダ・チャットボット」のモデルとなるものがあるのか気になってネットで調べると、そのまんまなのが本当にあった。
その名も、AIブッダチャットボット。埼玉県秩父にある常楽寺に勤める、住職の南泉和尚が作成されたそうだ。

ということで、レッツ帰依。









面白いので、しばらくブッダチャットボット問答を続けたい。
ちなみに、『コード・ブッダ 機械仏教史縁起』に出てくる「ブッダ・チャットボット」のモデルにより近いのは、京都大学で開発された仏教対話AI「ブッダボットプラス」かと思う。東京オリンピックのあった2021年に「ブッダボット」をリリース。その後、ChatGPTと融合して「ブッダボットプラス」が生まれたらしい。
「仏教の教えを聞きに行こうとお寺に行っても、お坊さんと直接話をする機会も少ないですし、お坊さん自身が仏教の教えを深く勉強できていない場合もあります。このため、日常の悩みに対して、なかなか仏教的な回答ができない状況があるのですね。そこで私たちは、AIチャットボットを使って、仏教と一般の人たちをコネクトしようと。そんなことを考えてブッダボットを作りました」(熊谷氏)
という開発者の言を聞くと、仏教に限らず宗教、それから哲学なども、今後ますます個人的な信仰となっていきそうだと感じる。LINEの友達の中にブッダやキリストやソクラテスやカント、その他錚々たる偉人のAIがいて、普段から連絡してるみたいな関係性になると、叡智を引き連れている感覚でリッチだ。ただ、かえって宗教書・古代哲学書の類は読まれなくなるかもしれない。今後は「本人に聞きゃいいじゃん」になるからだ。