今週はTPP法案の審議を参院選後まで先送り、という話しが出てきました。http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160413-OYT1T50026.html
かってTPP反対と言ってた安倍晋三は選挙のためには嘘もつくし、なんでもやる。国民のことは何とも思っていないんですね。

ボク自身はTPPには賛成でも反対でもありません。日本が競争力がある産業は既に関税は低いですから、政府が言うようにTPPで大したメリットがあるとは思えません。メリットは補助金漬けで今のままでは先行が見えない農業の構造改革が進むことくらいでしょうか。しかし現状を見る限り堤未果みたいな反対派が言ってた、例えばTPPで国民皆保険が潰れるとかISDS条項のデメリットなどもデタラメでした。危なそうなのは著作権侵害の非親告罪化くらいでしょうか。でも、これも国内法である程度対処できるみたいですし。
TPPの本質は競争の激化です。アメリカではサンダース氏が言うように、競争力のない産業、特に中産階級の揺籃である製造業の雇用が減る可能性があるから問題は大きいでしょう。各候補や労組が反対するのも判ります。金融とか知的財産を扱う企業はTPPのメリットはありますけどね。
●アメリカの雇用で製造業が占める割合。製造業は全体の10%を割っています。今まで海外への工場移転が激しかったことが判ります。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/224217/040600073/?P=1
日本の場合はシャープやサンヨーの例はあるにしろ、まだまだ製造業の競争力は残っています。だけど農業に限らず、競争力が弱い産業・企業はTPPで厳しくなるのは間違いない。その一方 日本独自の産業や競争力が強い企業は有利になる。農業は就業人口約6000万人のうち、200万人以下と全体のわずか3%程度です。しかも平均年齢は60代後半。このままだと10年後には自然消滅でしょう。
●日本の雇用で農林業、製造業、建設業、卸・小売業が占める割合。製造業(緑)は依然として全体の16%を占めています。現在の農林業(青)は全体の3%に過ぎませんが、50年代は40%近くの人が携わっていたんですね。農協が威張りくさっているわけです。グラフを作ってみて、びっくりしました。

アメリカ政府がTPPを進めようと言うのは金融や知的財産で生きて行こうという戦略があるからでしょう。果たして日本はどうでしょうか。金融や知的財産ではムリですね。製造業だけでも厳しい。農業は論外。サービス業という学者もいますけど、現状では見通しありません。太平洋戦争の時と同様に、国として戦略がないことがまず、問題です。
また、雇用を守るためにTPPはやめて産業保護政策を続ければいいのか、というとそうではありません。保護政策を続ければ物価は高止まりして、人々の実質賃金は下がります。価格が安い商品が手に入らなくなって困るのは誰でしょうか。規制や補助金で過剰に保護された産業も衰退します。商店街や農業が良い例です。そうすれば将来の雇用も減る。結局 無理な産業保護政策の皺寄せは立場が弱い人のところへ来るのです。
自由貿易は雇用の面では問題はあるけれど、消費者にはメリットもある。働く人にとってもゾンビ企業で働いているより産業の新陳代謝が進むのは良いことかもしれません。だけど、急に今までの職業を変えろとか言ってもムリですから、時間をかけて労働者を国がサポートしなければならない。円滑な労働移動を実現するための失業補償や教育をどうするか、を論じなければならないんですね。自己責任で済むなら政治家も警察も要りません。まして税金=補助金でゾンビ企業や産業を守るかどうかなんてくだらない話です。救わなければならないのは企業や産業ではなく、人、です。
だけど、もしボクが北海道民で農業や畜産をやっていたらTPPには強硬に反対します(笑)。農業や畜産が今のやり方を続けている限り、TPPによって打撃を受けることは間違いありません(素人考えですが、高級品に特化したり、株式会社参入を認めたり戦略を変えれば農業や畜産も生き残れると思います)。TPPが実際に発効するかどうかは判りませんが、それに同意した自民党について北海道民はどう考えているんでしょうか。自民党に賛成して北海道の1次産業がそのまま守れると思ってるような人がいたら頭がおかしいとしか思えません。

24日に迫った北海道5区の補選、野党の池田まき候補には頑張ってもらいたいものです。何と言っても市民が中心になって推している候補なのですから。一方 自民党の候補の和田義明は公開討論会で「要は貧乏だから保育園が必要なんだろ?」と言い出すような奴です。女性のキャリアとか生きがいを全く考えていない、今時 信じられない時代錯誤のバカな男です。元三井物産のNHKの籾井にもびっくりしましたが、三菱商事にもこんなバカがいたというのは新鮮な驚きでした(笑)。
●YOUTUBEは消されてますが、こちらに証拠が残ってます。
http://tr.twipple.jp/p/fd/9863e2.html
池田候補のスローガン『普通の人から豊かになろう』はとてもいいと思います。これを民進党全体のスローガンにすればいい、と思うくらいです。アベノミクス不況の真っただ中、まして拓銀や雪印のことがあって以来 北海道経済はずっと厳しいんです。そんな時に安保がどうの、平和がどうのと生活からかけ離れたことを強弁したって説得力は薄いでしょう。実際 地元紙のこういう調査結果があります。

選挙民が最も重視するのは『社会保障』、やはり生活に関連するテーマです。憲法守れとか言ってる人は基本的には選挙に行くし、池田氏に投票するに決まってます。その層を相手にしたって、自己満足に過ぎません。そういうのは、あと10年もすればいなくなるオールド左翼に任せておけばいい(笑)。問題は一般の人たち、最も多い無党派層がどう感じるかです。
●両候補の街頭演説の内容。和田の商社経験なんかくだらないと思いますが、池田氏の安保のボリュームが大きすぎないか心配です。

政治ニュース:どうしん電子版(北海道新聞)
●直近の北海道の世論調査。この期に及んでも安倍を支持しているのは自営業者、つまり中小企業主が多いそうです。ムッソリーニやフランコと一緒ですな。


一方 中央では綱領が出来たばかりの民進党をさっそく連合がけん制しているようです。電力総連が良い例で、組合は国民の味方じゃありません。既得権を守る組合を選ぶか、国民を選ぶか、民進党の存在価値が問われるのは案外早いのかもしれません。それは悪いことではないはずです。

●自民の一部ではこういう検討が進んでいます。具体的な内容は?ですが、野党もこういうことをさっさと打ち出さないと勝ち目はないですよ。

*小泉進次郎らの中間報告: http://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/131960_1.pdf 最終ページの『多様性に寛容な人材』なんて冗談でしょう(笑)。本当に自民がそれを目指すならボクだって投票します(笑)。
と、言うことで、今日も官邸前へ再稼働反対の抗議へ行ってきました。
午後6時の気温は16度。ちょっと風は冷たかったですが、いい感じでした。参加者の数も増えてきたように見えました。主催者発表は先週、先々週と同じ800人でしたが、今週はもっと多かったように思います(ボクだけでなく、他の人もそう言ってました)。
●抗議風景







昨日の熊本の地震にはびっくりしました。被害にあわれた方はお気の毒です。恥ずかしながら、熊本に大きな地震があるなんて知りませんでした。実際は熊本ではこの100年に3度、これくらいの大きさの地震が起きているそうですね。あと意外だったのはマグネチュードが6.5とそれほど大きくないのに震度が大きかったこと。震源が浅ければ、そうなっても当然なんですが。
●前民主党衆院議員、川内のtweet

徒にリスクを唱える気はありませんが、やはり地震国に原発、というのはムリがあると思います。その時々の震源の深さなんて誰にも判らないんですから。
●反原連のパンフ http://coalitionagainstnukes.jp/wp-content/uploads/2015/12/IKATA_back30.pdf より。伊方原発は活断層からたった8キロ

