今回の特定秘密保護法の強行採決は安倍内閣の『終わりの始まり』だろう。あんなわかりにくい政治的イシューに対して、あれだけ多くの一般の人が抗議の意思表示をしたのだから。
今朝 通勤の途中 最寄り駅の前でみんなの党の国会議員候補者が演説をやっていた。その秘密保護法に賛成した件について、言い訳してやんの。頭にきたので目の前で中指を立て『F●CK OFF』ポーズをしてやったが、そしたら、『ありがとうございます』だって(笑)。
頭にきてたのが一瞬で鼻白んでしまった。クレームに対してはそういう風に答えろ、というマニュアルがあるんだろうけど、少し感心してしまった(笑)。もちろんそんなのは口先だけで内心は有権者をバカにしているのはわかっている。だけど戦術的に、常ににこやかに、っていうのは正しいと思う。プロ政治屋のマニュアル恐るべし。デモでも抗議でも、ニコニコして人をひきつけていかなければ賛同意見なんか拡がるわけがない。先週 官邸前や参院議員会館前の抗議でもそう思ったんだけど、やっぱり、抗議する側は、(歴史の浅い)市民の運動の側は学ぶべきことが一杯ある。
ま、それでも官僚がやりたい放題の秘密保護法に賛成した時点で、行政改革を大きなお題目にしていた、みんなの党の存在意義なんて消滅したけどさ。さようなら(笑)。
それと比べて言っておきたいのが、『田中龍作ジャーナル』田中龍作ジャーナルをやってる田中龍作とかいう、ジャーナリストだかなんだかわかんない奴。反原発のデモにしても、秘密保護法にしても取材するのはいいが、載っているのは煽り記事ばっかり。最近の秘密保護法にしてもこいつの記事では『(国会前で)抗議参加者が殺気立っている』とか『抗議に参加しているお母さんが刺し違えると言ってる』(はあ?)とか『国会突入ならず』とか、そんなくだらない話ばっかり。そんなマヌケ、現場には殆どいないよ。だいたい、どうやって人間が法律と刺し違えるんだよ(笑)。いったい国会に突入して何の役に立つんだよ(笑)。昨年夏の官邸前抗議で10万人以上集まったときでも、(全共闘の生き残りらしい)一部のバカが『 国会に突入しろ』と煽って反原連の人たちに止められたことがあったが、ほんと、こういうアジテーターの存在は迷惑だ。田中の記事を読んだ一般の人はどう思うだろうか。抗議している人に対して、近寄りがたい雰囲気を感じるのではないか。田中のようなバカが世の中への意見の広がりを妨げている。頭の中が40年前で止まってるというか、デモをテロリスト扱いする石破と脳味噌は殆ど変わらないじゃないか。上杉隆やこいつのような、嘘つきで頭が悪いエセ・ジャーナリスト(と、映画監督の想田和弘がtweetしてた)は安倍晋三とおんなじくらい世の中を悪くしてるんだよ!
さて先週12月5日の日経BPオンラインのトップにはこんな見出しが躍っていた。
「特定秘密保護法」「NHK人事介入」とやりたい放題!安倍暗黒政治の幕開け
http://www.nikkeibp.co.jp/article/matome/20131205/375961/?ST=business&P=1
日経関連ですら、こういう見出しが出るようになった(嘆息)。安倍晋三の『日本を取り戻す』は『中国や北朝鮮そっくりの国を目指す』ということだろう。日本の場合、バカなTV番組と大企業のカネで目くらましした『明るい北朝鮮』、もしくは『中国共産党みたいな自民党』といったところか。この惨状を引き起こしたのも投票した国民が悪いんだけど、それなら国民の責任で『秘密保護法』みたいなバカ法律を殲滅するしかない。これも『教唆・扇動』になってしまうんだろうか?(笑)。
青山でドキュメンタリー『アイ・ウェイウェイは謝らない』

アイ・ウェイウェイ氏は中国の現代美術家。『コカコーラのロゴを書き込んだ漢代の壷』(笑)、『天安門の前で中指たててF●CK OFFポーズをした写真』(笑)、そういう作品で世界的な評価を得ている。勿論 一番有名なのは北京オリンピックの会場『鳥の巣』を設計したことだろう。
●鳥の巣

他にもロンドンのテート・モダンで、会場一面にひまわりの種をばら撒いた展覧会をしたり、ユニークな活動を続けている。ボクは見に行かなかったけど2009年に六本木ヒルズの森美術館で行われた彼の展覧会の入場者は40万人にも上ったそうだ。
http://www.roppongihills.com/jp/events/mam_aiweiwei.html
●陶器で出来たひまわりの種を敷き詰めたテート・モダンでの展示

世界的な名声を持つアイ・ウェイウェイ氏だが、北京オリンピックの開会式を『共産党の宣伝に過ぎない』としてボイコットするなど世俗の権力には全く頓着しない人間らしい。だが、そのときは中国共産党も彼には手が出せなかった。
共産党が本格的に彼を弾圧し始めたのは四川大地震の際、彼が亡くなった子供の数、実名を調べ始めてからだ。この地震では手抜き建築で多くの子供が犠牲になったことで知られているが、中国共産党によるとそれは『国家機密』だそうだ。そんなことがなんで国家機密になっちゃうんだと思うが、他人事ではない。権力と言うものはそういう発想をするものなのだろう。
彼は多くのボランティアの力を借りて、犠牲になった5000人以上の子供の名前、年齢をネットで公開する。それを載せたブログは検閲で停止させられるが、それでも彼はtwitterで活動を続ける。その後 四川を訪れた際、彼はホテルに踏み込んできた警察の暴行を受ける。
●彼のtwitter
艾未未 Ai Weiwei (@aiww) | Twitter
アメリカ人の監督はアイ・ウェイウェイ氏に密着して独特な人柄とユニークな活動を捉えている。奥さんに加えて愛人(とその子ども)の存在もオープンなのも(どっちも凄い美人!)、あっけらかんとした彼の性格を象徴している。文化大革命で酷い目にあった詩人であった父親の姿が影響しているらしい。愛国者だったにも関わらず政治の波に翻弄される父の姿を見ていた彼は『身の安全より、世の中を面白くするほうが大切だ』という信念を持つに至ったようだ。
●NYで中指を立てる(笑)

彼はドイツで亡くなった四川の子どもたちを象徴する子どものランドセルの展示をしたり、警察に自分が暴行されるところを映画にして発表したり、めげずに活動を続ける。現代美術家というより、もはや人権活動家のようだ。
彼は2011年にとうとう当局に拘束され、80日も拘禁される。脱税の罪を着せられ、約20億円と言う懲罰的な罰金を科せられた彼の元には中国各地から義捐金が寄せられている。海外だけでなく中国で彼にシンパシーを持つ人が増えているようだ。だが釈放された現在も家の前には監視カメラが置かれ、ほぼ軟禁状態に置かれている。
だが彼は今も表現活動を続けている。この映画では描かれないが、最近 彼は音楽活動、それもへヴィメタルを始めたらしい(笑)。今年出したCDでは政府に対して、思いつく限りの悪口雑言を並べている。ボクでもここまで言えないよ!(笑)
●拘禁生活を皮肉った彼のプロモビデオ(日本語字幕つき)。途中 河蟹が映るのは、河蟹と発音が似ている共産党のスローガン『和諧社会』を皮肉っている。音はへヴィメタルというより、ナイン・インチ・ネイルズみたいだ。
●江南スタイルを踊る本人(笑)
彼の作品には見るものの日常を脅かす、はっとさせるくらいの鋭さがあるからこそ、共産党は彼を弾圧するのだろう。そういう作品を生み出す、デブのおっさんの存在はどこかユーモラスでもある。そんな彼の姿に密着したこの映画は面白かったけれど、彼が弾圧を受けるのを見ると他人事じゃない、と言うのが今の感想。
音楽だって、文学だって、美術だって、優れた芸術はここではない、他のどこかへ我々を誘ってくれる。芸術は人間を自由にする。だから権力が我々の思想までコントロールしようとしているとき、芸術は邪魔な存在になる。中国共産党も北朝鮮も思想や芸術を弾圧するのはある意味当然だ。そして安倍晋三や石破も同じ発想だろう。『国家の秘密を守るため』と言うのはそのための便利な口実に過ぎない。
安倍晋三が目指す(笑)『明るい北朝鮮』にしろ、『中国共産党みたいな自民党』もぞっとしない。日本人が今の政権を続けて、自らそれを選ぶなら仕方ないけど(笑)。ボクは巻き添えは真っ平ごめんです(笑)。
PS.今週 金曜(13日)の官邸前抗議はボクは仕事で参加できません。ルポはお休みします。くっそ〜

