何が頭に来るかっていうと、せっかく上がりかけてきた株がカダフィのバカのせいで激下がりしたことだ。昨年の金正日のトチ狂った砲撃の時もそうだったが、てめえら金返せ。ブッシュにしろ、金正日にしろ、カダフィにしろ、イカレタ金持ちのせいで貧乏人が痛い目に会う構図はここにだってあるのだ。
カダフィも菅直人も、権力亡者はさっさと退場しろっつ〜の。
さて渋谷AXで『ももいろクローバー』と『神聖かまってちゃん』の対バン。『HMV The 2man 〜みんな仲良くできるかな?編〜「ももクロとかまってちゃん」 』
アイドルとロック、それも異端のバンドの組み合わせは絶妙な企画だと感じだ。両者はスタイルはまるっきり対極的だが、実は親和性が非常に高いと思ったからだ。
『お前らが倒れるか、私たちが倒れるか、勝負だ〜』という威勢のいいMCに載せて、まず『ももいろクローバー』の登場。
金と銀の衣装を着た娘っこ6人組が登場するや、文字通り踊りまくる。
腕を振りまわし、足をけり上げ、ステージを走りまわる。とにかく振り付けがやたらとでかい、ムダにでかい(笑)。メンバーは中高生らしいが、いやあ、元気だ(笑)。
アイドルにありがちなMCをまったく省いたままの7曲ぶっ続けの激しいパフォーマンスは潔くて、まさにハードボイルドの世界。MCに偽りなし、だ。
メンバー紹介のあとは、また5曲ぶっ続けでトータル1時間のステージ。舞台の上をメンバーがビュンビュン飛び回り、トンボがえりして、文字通りの全力疾走。残念ながら曲はどれも今一つ、よくない。ユーロービート風のアレンジも安っぽいし、メロディも良くない。一部では評価が高い『行くぜっ!怪盗少女』以外の曲はよくわからなかったというのが正直なところ。
だけど 激しいダンスの連続で息を切らせながら、観客に、刹那の身体性を提示する、この娘たちの存在感は確かにある。その存在感には日常に異議を申し立て、それを乗り越えるパワーがある。だから、彼女たちを応援したくなる人がいるのも理解できる。ボクも曲が良ければ応援する。
『ももいろクローバー』はまるっきりライブバンドだ。これはなかなかできることではない
彼女らのパフォーマンスを見ていて、テクノ+ダンスという組み合わせで身体性というものを復権させたPERFUMEの凄さ、も改めて実感した。
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それから『神聖かまってちゃん』の登場。
ももクロとは対照的に、一曲やるごとにMCが入る、ゆるーい、だら〜っとした雰囲気。ヴォーカルの、の子がステージ上で言っていることは勿論よくわからない。MCは殆どないが客に意志がびしびし伝わってくる『ももクロ』と、客にやたらと話しかけるが全く意味が伝わらない『神聖かまってちゃん』、本当に面白いと思った。
演奏はお世辞にもうまいとはいえないが(それでも想像していたよりはうまかった)、だけど結構いいんだよね。演奏のメリハリもあって、すごくポップに聞こえるのだ。全然退屈しない。とくに『ぺんてる』と(曲名知らないが)サビで『死ね、佐藤』と連呼する曲は聞きものだった。観客が中に入り込んでいけるようなスキマを保ちつつも、パフォーマンスが盛り上がっていくのだ。の子は確かに表現者としては才能があると思う。キーボードのMONOが掛けていた変声のエフェクトも、の子の歌の毒々しさを中和し観客との距離感を保たせて効果的だ。
今までCDでは幼稚に感じた部分もあったので敬遠もしていたが、今回ステージを見て確かに、『神聖かまってちゃん』は日本の閉塞感に対する反乱、文字通りのレベル・ミュージック、だと思った。
1ヶ月くらい前 NHKの9時のニュースで『かまってちゃん』が取り上げられた際、中年の男性キャスター氏がコメントを求められて、『かまってちゃん?』、『友達を殺してまで?』と聞き返したきり絶句してしまったのが凄く印象に残っている。
神聖かまってちゃんは、メインストリームから見るとそれほど異質なものなのか、と驚いたのだ。
日本の社会に存在する排他性が、日本の社会に感じられる閉塞感の根本的な原因だとボクは思っている。個人を集団に同質化しようとする圧力の強さは、かっての日本軍や学生運動だってそうだっただろうし、今も学校のイジメや企業、地域コミュニティでも政治でも、また記者クラブに代表されるマスコミもそう。左右を問わず、昔も今もまったく変わっていないのではないだろうか。
『かまってちゃん』はその異形の存在自体が、息が詰まるような日本の『空気』に対する異議申し立てになっていると思う。日本人は戦後65年たって、ようやく、そういう文化を持つことが出来たのかもしれない。
小さいけれど一つの希望、だ。
当日 会場には『SRサイタマノラッパー』(言うまでもなくこの作品も、ダメ人間の、ダメ人間による、ダメ人間のための『反乱』を描いたものだ)の入江悠監督の新作『劇場版 神聖かまってちゃん』のカメラが入っていた。kamattechan-movie.com
4月2日から公開だそうだが、楽しみだ。
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