注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

松江市総合体育館は、2016年竣工、島根県松江市にある島根スサノオマジックのホームアリーナ。
前回訪れた際の記事はこちら。
前回訪れてから5年ほど経ち、島根スサノオマジックもその分歴史を積み重ねてきた。
特に2021-22シーズンには初のプレーオフ出場、そして強豪アルバルク東京を破りセミファイナルに進出。
Bリーグに「島根旋風」を巻き起こした。
その後も安定した成績を収めており、かつてBリーグ最初の降格チームだった島根スサノオマジックはいつの間にかBリーグ屈指の強豪へと成長した。
東高西低だったBリーグの勢力図も、島根スサノオマジックの躍進をきっかけに西高東低へと塗り替わってきたほどだ。
そんな島根スサノオマジックのホーム松江市総合体育館は、この5年でどれほど変化したのか。
その成長度合いを肌で感じるため、一路松江へと向かった。
【アクセス】
最寄まで★★★☆☆

最寄はJR山陰本線松江駅。島根県の県庁所在地であり最大の主要駅。
岡山駅から特急やくもで2時間半かかるというなかなかの鬼立地だが、サンライズ出雲の停車駅であるため東京から乗り換えなしで来ることが可能。
なお中国地方最大の広島県と島根県は隣接しているが特急などはないので、高速バスに乗るのが一般的。
山陰はまさしく「陸の孤島」と言って差し支えないだろう…。
陸の孤島を旅した記録はこちら。
最寄から★★★★☆

松江駅からは徒歩10分少々。
駅を降りたら右折し、くにびき大橋に向かう。

くにびき大橋を渡る。スサノオマジックののぼりがたくさん立っている。

やがて赤いオブジェと出雲大社を模した特徴的な屋根が見えてくる。

アリーナの入り口は向こう側にあるので、到着してもしばらく歩く。
歩道にはスサノオマジックのホームアリーナであることを示すフラッグがたくさんある。
【観戦環境】★★★★★


新しいアリーナだけあって見やすさは「ガチ」。
アリーナスポーツは天気に左右されない、そしてコートが近いのが大きな売りだ。

引きで見たところ。一番後ろからでも十分見える。
なお松江市総合体育館はまもなく新Bリーグに向けた改修を行う予定で、これより更に1000席ほど増えてVIPエリアも作るらしい。
せっかく開業したばかりなのに改修に入るのは残念ではあるが、それだけBリーグとスサノオマジックの成長が早いという証明でもある。

四面ビジョンは親会社であるバンダイナムコの支援(ふるさと納税)もあって導入することができた。
大企業がスポンサーに付くと目に見えて変化が生じることが多い。

得点板は割と昔ながらな感じ。でもそれなりに見える。

1階の通路から見たところ。臨場感たっぷりで手を伸ばせば選手に届きそう。

続いて2階の通路から見たところ。このあたりからだと少し遠いが、座席はここより近いので問題はないだろう。
席の横に描かれているダンクするパックマンがパラパラ漫画のようだ。

更に1番上の通路から見たところ。ここからでも十分見える。
現在のキャパシティは4000席ちょっとで、改修で5000席に増える見込み。

こちらが入り口側、

こちらがその反対側。
ビジョンもそれぞれに設置されているし、どこに座ってもビジョンは見えそうだ。

一番上の通路はランニングコースになっている。狭くて走りにくそうではあるが…。
また立ち見エリアはそれぞれ一人ずつスペースが確保されており、誰かが占拠しない限り空きがどこかにある仕組みとなっている。…多分。
そしてこの人立ち見含めてほとんど満員であった。
以前は考えられなかった盛況ぶりだ。

続いて1階のコンコース。
大きな選手パネル、そして階段にビジュアルが描かれている。

2階の柵には各シーズンの成績が貼られている。
ここにタイトルが刻まれる日もそう遠くないだろう。

そのまま1階のコンコースを進むとグッズショップになっている。
カーペット敷きになっていてとても歩きやすい。

2階に上がるとフォトスポットが用意されている。
今の時代はこういうのがないとお客さんも満足してくれないのだ。

外にも選手の写真がずらっと並ぶ。屋根は出雲大社を模した美しいデザイン。

こちらにも選手ののぼり、そして奥にはパックマン。
【雰囲気】★★★★★

光と音を存分に使った演出はさすがバンダイナムコの得意分野。
ライブに関しては百戦錬磨だ。
そしてチアのアクアマジックは歌って踊れる、がアイデンティティ。アイドルを育てるのもバンダイナムコの十八番である。
ま、さすがに会場では〇パクだろうけど…。

そして選手入場時には火も吹いちゃう。
前回島根を訪れた時よりも派手になったし、東京でスサノオマジックの試合を見た時と変わらない気合の入りようだ。

そんな中マスコットのすさたまくんは相変わらず。
親会社が変わるとマスコットも変わることはよくあるが、生き延びられて良かった。

さて会場の雰囲気はというと、5年前に比べてお客さんががだいぶ熟成されてきたのを感じた。
多くの人がグッズを身に付けていたし、拍手やダンスなどもノリノリ。きっと何度も来ているリピーターが多いのだろう。
ただファンのコア化もあんまり行き過ぎるとひねくれた人が増えたり新規の人が入りづらくなったりしてしまうのだが、島根のファンはそんなギスギスとは無縁のようであった。
その様子になんだか胸がきゅっとなり、涙が出そうになるのだった。
山陰の人はなんだか純朴な印象を受けるし、純粋にスポーツを楽しんでいる。

島根にもすっかりバスケ観戦文化が根付き、そしてスサノオマジックはBリーグを代表するような強豪になった。
その様子に確かな成長と、ほのかな寂しさを感じる、そんな秋の夜であった。
【グルメ】★★★★★

グルメは以前アリーナ内で販売していた気がするが、今回は外に移動していた。
中はグッズ、外はグルメという振り分けになったようだ。

まずは松江駅すぐのところにある入江さんのたこ焼き。アリーナからも歩いて行けるところにお店がある。
とにかく大きい!安くて大きくておいしくて文句なしに満足できるたこ焼きだ。
ちなみに近くのおじさんはひたすらうまいうまいと連呼しながら食べていた。幸せならそれでいい。

こちらは出雲大社の前に店を構える光海どりさんの大社からあげ。
鵜鷺の藻塩と長州鶏を使った、まさに山陰の味。
もう見るからにカップからはみ出さんばかりの大きさ。
物価高で食べ物が小さくなっている昨今だが、島根ではなぜかどんどん大きくなっているようだ。

続いてはしまね和牛バーガーお値段1000円。
ハンバーガーにしては少しお高めの値段設定だが、具沢山でこのボリュームはむしろ安いくらい。
味もサイズも具材のバランスも大満足、個人的には今回のMVPだ。
このハンバーガーのために島根に行ってもいい。

最後は平日限定で200円引きの500円で販売されている島根スサノオマジックオリジナルクラフトビール。
大根島醸造所が作っているかなり本格的なビールだ。
なかなかにフルーティでビールが苦手な人でも飲みやすい。
アリーナへの駆けつけ一杯にもオススメ。
以上、物価高もなんのそのの島根スサノオマジックグルメ。
Bリーググルメはまだまだ改良の余地を感じるところも多いが、山陰はそのポテンシャルの高さだけで一蹴できそうだ。
【街との一体感】★★★★☆

松江駅前のバスターミナルにはスサノオマジックのフラッグがずらり。
これは前回も見た光景。

市内でパックマンのラッピングバスを発見。
そして前面にはスサノオマジックホームゲーム開催の案内。これは目立つ。

松江市役所にも応援メッセージが掲出されている。
「めざせチャンピオン」というあまりにざっくりとしたメッセージに、担当者があんまりBリーグに詳しくなかった事情もうかがい知れる。

天然温泉の銭湯に入ったらひっそりとポスターが貼ってあった。
牛乳瓶の自販機がいい味出してる(おいしかった)。

市内中心部のお米屋さんには、バスケのゴールと選手の写真が飾られてあった。
きっと相当なファンなのだろう。

松江の観光スポット堀川遊覧船には、その屋根にスサノオマジックのラッピングが施されていた。
これまた観光客にはいいアピールになる。

イオンではスサノオマジックとコラボしたWAONが販売されていた。


今回宿泊したホテルにはグッズやイラストもあり。
アリーナから一番近いホテルなので遠征客も多いのだろう。

アリーナへ向かう橋からはスサノオマジックへの応援メッセージが見えた。

松江駅の改札前にはあまりに気合の入った応援ボード。
青ペンだけでこんな躍動感のある絵が描けるなんて一体何者だ?

そして改札内にももちろんポスターがある。
とまあスサノオマジックの存在感はかなり強まっているが、個人的にはまだまだやれると感じる。
というのも個人商店でポスターを貼っている店があんまりなかったからだ。
ここから街の隅々にまで行きわたれば、秋田や宇都宮に並ぶ「バスケの街」として全国に名をはせることになるだろう。
もっとも、現時点でアリーナはすでにパンパンではあるが…。
【満足度】★★★★★
コロナ化を経て、島根のバスケ熱は確実に高まっていた。
これならアリーナ改修で収容人数が増えても問題なく満員になるだろう。
そんな島根スサノオマジックにただ一つ足りないもの。それはBリーグのタイトルだ。
山陽の広島にできて、山陰の島根にできないはずがない。
島根からBリーグに風を起こそう。
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