注:本記事は新型コロナウイルス感染拡大後の情報を元にしています
【概要】

安芸市営球場(安芸タイガース球場)は、1965年開業、高知県安芸市にある野球場。
その名の通り、1965年から阪神タイガースのキャンプ地として使用するために作られた球場。
当初はラッキーゾーンがあった甲子園に合わせてグラウンドの大きさが決められたという。
しかし2003年から春季キャンプ地を徐々に沖縄へと移し、2012年から沖縄へと完全に移転。
2022年には二軍も沖縄へ移転し、春季キャンプ地として安芸タイガース球場は使われなくなった。
というのも現在ほとんどの球団が沖縄で春季キャンプを行っており、対外試合を行ううえで高知は残念ながら非効率になってしまったのだ。
ただし、試合をする必要のない秋季キャンプは現在もなお安芸タイガース球場で行っている。
そういった縁もあってか、現在でも二軍の試合を年に数試合ほど安芸で行っている。
もちろん高知には長年キャンプ地としてお世話になっており、その恩返しという意味合いが強いだろう。
(一軍の試合も高知で見てみたいが…)
【アクセス】
最寄まで★☆☆☆☆

最寄は土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線球場前駅。
ご覧の通り無人駅だし、本数は1時間に1本、高知駅から1時間ほど。
都会の基準で言えば不便なことこの上ないのだが、高知という場所柄を考えればこれでも相当恵まれているのかもしれない…。

もちろん単線だしホームも一面しかないので、乗り間違いには注意。

遠くには海も見える。高知の海はキレイだ。
ちなみに駅名標に描かれているキャラクターは「球場 ボール君」といういくら何でも安直すぎるネーミングだが、高知出身のやなせたかしさんによるデザインである。

もちろん一両しかない。
最寄から★★★★☆

駅から球場までは徒歩5分ほど。急坂なのがネックだが、「球場前」の名は伊達じゃない近さ。
安芸ドームという室内練習場も完備されている。

道中には阪神タイガースのメモリアルボードがある。
これは甲子園にもない貴重品だ。

伝説の1985年日本一や、

2023年の日本一もしっかり収められている。

安芸市の観光案内もあり、この球場が安芸市の玄関口としての役割も果たしていることが分かる。

仮設のテントがあるが、やっぱりグッズ売り場が一番混雑していた。

坂を上ると道中に突然入場口が現れる。
チケットが無いとここより上には入れない。

ふと横を見るとサブグラウンドや安芸ドームが見える。
練習場としてはこの上ない設備がそろっている。

帰り道はよりいい景色を見ることができる。
ただ津波対策の護岸工事がされているため、近くに行っても海はあんまり見えない。

程よい田舎感で旅情を掻き立てられる。
ちなみにコンビニ等はもちろんない。
【観戦環境】★★★☆☆

見やすさはごく普通。
防球ネットが少し低く見やすくはあるが、その分ファウルボールには注意したい。

球場に屋根はないが、時間が経つと一塁側だけ影になる。
その影響で一塁側ばっかり混むようになる。

ブルペンは一塁側、三塁側それぞれの座席の目の前にある。

プロの球筋を目の前で見たい人はこのあたりの席を選ぶのが良い。

選手のベンチはなんだか窮屈そうである。

球場の入り口はこちら。
こんなところから入る球場というのもなかなか珍しい。

バックスクリーン側は崖になっているので観客席はなく、行くこともできない。

この通路を通って目的の場所へ行く。
このあたりは木のベンチになっており、お世辞にも座り心地がいいとは言えない。

その代わり、選手がめちゃくちゃ近い。
これぞファーム球場のだいご味。

座席は柵で上下に分離されており、下の方はフィールドシート並みにグラウンドが近い。
最新の球場なみの臨場感がこんなところで味わえる。

一塁側から見たところ。

三塁側のスタンド。
三塁側の方がスタンドが大きいが、日差しは直で受けることになる。

外野はレフト側に少しだけ座席があるが、解放されてはいないようだ。
この球場が外野まで埋まることはあるのだろうか?

ライト側には前述のとおり座席はなく、球場の入り口はライトの後方である。

そしてその後方に海が見える。
景色の良さで言えば三塁側に軍配が上がる。

球場全景。
海と山とのコントラストが、なんとも四国らしい風景だ。

三塁側のスタンドを上ると車いすスペースやトイレがあったりする。
ここからさらに上に行ける坂道があるのだが、どこにつながっているのだろうか?

バックネットの裏にはこの球場唯一の建物がある。
なかなか涼しくて快適そうだが、どういった部屋があるのだろうか。

そしてその後方には山がある。
時々ファウルボールが森の中に吸い込まれていく。

バックスクリーンとスコアボードは並列になっている。

スコアボードは時期反転式。緑地に緑色の文字だが、一応ちゃんと見える。

球速表示は出たり出なかったり、時折65kmや165kmと表示されるまあまあなポンコツである。

よくよく外野の芝生を見ると、けっこう荒れているところがある。
手入れをするのも難しいのだろうか…。

スタンドも結構ボロボロになっている部分が散見される。
どこかのタイミングで大規模な改修が必要になるかもしれない。
【雰囲気】★★★★☆

12時には即席のサイン会が開催された。
試合開始直前なのに大変だが、これもファームの宿命か…。

マスコットのキー太も来場、お客さんに愛嬌を振りまいていた。
暑いのに大変だなあ…。

お客さんは1000人に満たないくらい。いくらタイガースと言えどさすがに高知まで来る人はそんなにいないか。
しかし地元の人も少し来ていたようだし、何より対戦相手のオリックスファンがたくさん来ていたのに驚き。
もの珍しさでかえって行きたくなるのかもしれない。
ただ、なんとかもうちょっと涼しい時期に試合をすることはできないだろうか…。
安芸では毎年9月に試合をしているが、屋根がないこの球場では夏に試合を見るのはしんどすぎる。

試合の方はホームランも飛び出し、この時球場が一番盛り上がった。

なかなか荒れた試合展開になり、暑かったので途中退場した。
四国の豊かな自然も感じることができたし、古いながらしみじみとした良さのある球場だ。
【グルメ】★★★☆☆

縁日の屋台みたいなお店が出ていた。いやあ、地方に来たって感じだねえ…。

安芸球場名物と書いてあったが、何の変哲もない焼きそばである。
少し味は濃いめだったかな。美味しかったのでよし。

足りなそうだったので地元のスーパーで少し買い足してきた。
そうめん気分、ってのがなんかいいね。お寿司も柑橘系の風味が効いていて四国風味。
そんな高知の食もたっぷり楽しんだ旅の記録はこちら。
【街との一体感】★★★★☆

なんと高知では阪神電車…もとい、阪神タイガースラッピング車両が走っている。
ご覧の通り電車ではなくディーゼルカーなので、関西にすらないレア車両だ。

球場前駅も阪神タイガース一色。
球場 ボール君のモニュメントもある。

間違いなく安芸はタイガースにとって第二の故郷と言えるだろう。
【満足度】★★★★☆
球場自体も独特な形状をしていたりと面白みがあるが、何より阪神タイガースをキャンプ地として長年支えてきた安芸の重みを感じられる場所だ。
春季キャンプ地としての役目は終えてしまったが、遠く離れた高知でこれからも末永くタイガースとの縁が続くことを願ってやまない。
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